この当時、大陸は二つあった。縦にのびた大陸が二つあって最南端と最北端が繋がっていて渡ることができた。中央が海だった。大陸の外は厚い氷河で覆われていた。海は深かったが広くはなく狭かった。そこで大地の神アルデルトは地震を起こし大陸の繋がっていた最南端と最北端を割って、更にポセイドンがざっぷーんとその割れ目から海水で底に沈める。大陸が二つに別れた。そのため十二の動物たちも切り離された。

ネズミ、ウシ、トラ、ウサギ、タツ、ヘビは西の大陸へ。

ウマ、ヒツジ、イヌ、トリ、サル、イノシシは東の大陸へ。

西の大陸ではトラが縄張りの中心に、東の大陸ではイヌ(オオカミ)が縄張りの中心に立った。

 十二神の神の時代を一周して二度目の火の神の時代を迎えた。紀元前39億年初め頃のことだった。二代目の『火の神ジン』が誕生した。だがまだとても幼かった。桜の枝を折って小さな火を燃やして松明を造り、焚火を起こす程度だった。だが火の龍はとても喜んだ。小さな火の神ジンの力になった。地球はおよそ9万年の眠りから覚めて『風の神フリューゲルス』『光の神ジェンキンスホーティ』『春の神アリストロメリア』『夏の神シドー』『海の神ポセイドン』は、この小さな火の神ジンをあたたかく迎えた。9万年も深い眠りについていて神々は全てを失って如来が姿と光りを無くし、途方に暮れていた神々に火の神ジンは、桜の木の枝や葉に火をポッと灯して勇気と希望とやる気を与えた。

 火の神ジンが灯した小さな火を『風の神フリューゲルス』がそよ風を吹いて大きくし、『光の神ジェンキンスホーティ』が桜の木を1本倒し枝を折って火の中に入れて炎にした。その炎でウシやヒツジの肉を焼いて食べた。

 小さな二代目の火の神ジンを中心にゼロから地球を創造する。