どんどんよくなる光の小道 -5ページ目

利他に生きる幸福

毎日の新聞記事、とりわけガザの子どもたちの痛ましい報道写真が心に刺さり続けている。イスラエルの圧倒的な兵力により、小さな子どもたちを含む丸腰の市民が殺され続けている現状については、きくちゆみさんのブログとポッドキャスト「子どもたちを殺さないで」 も参照してほしいけれど。


ここでは、元旦にラファ経由でガザ地区に入った2人の医師の記事を紹介したい。
以下は、ドイツ在住の日本人ジャーナリストが訳して、「撫順の奇跡を受け継ぐ会」MLに流した文章だ。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ここから引用)・・・・・・・


ガザ地区から医師の報告翻訳


以下は中央ヨーロッパ時間の1月6日(火曜)午前9時半にドイツ紙『南ドイツ新聞』の電子版に掲載されたものの翻訳です。インタヴューの正確な日時が不明ですが、内容からしてガザの現地の5日(月曜)の夜中あたりだと思われます。ガザには外国人記者が入れないため、地上戦開始下の病院からの医師の報告として貴重なものと考え翻訳しました。この翻訳は「訳責;梶村太一郎/ベルリン」と明記された上で、どしどし転送して下さって結構です。
原文;
http://www.sueddeutsche.de/politik/752/453443/text/
ここではギルベルト医師の写真も掲載されています。
以下翻訳、( )内は訳注。


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(見出し)

ガザ地区の市民犠牲者
「私たちは次から次へと切断手術を続けている」


(記事リード)イスラエルの地上進攻の開始以来、市民の犠牲者の数は急増している。ノルウェー人のマッズ・ギルベルトは、現在ガザ地区に滞在している唯一の西側の(欧米の意味)ふたりの医師のひとり。ギルベルトはドラマチックな報告をした。


インタヴュー; トーマス・アヴェナリウス記者


(人物解説)マッズ・ギルベルト(Mads Gilbert)61歳、は麻酔医でノルウェーのトロムソ大学教授。彼は新年から同僚の外科医エリク・フォッセ(Erik Fosse)医師とともにガザ市のシーファ(Schifa)病院で手術をしている。2人はNorah (原文;Norwegian Medical Solidarity Organization Norah)の会員である。


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(インタヴュー始まり)
南ドイツ新聞(以下SZ);ギルベルト博士、ガザの情況はどうですか。


マッズ・ギルベルト(以下MG);今夕の情況はドラマチック以上のものだ。激しく爆撃されている。この48時間は大変に厳しかった。 ガザ市の野菜市場への攻撃で多数の死傷者が出た。今日病院に運ばれた210人の負傷者の内だけでも35人が救急部門で死亡した。死者の内で18人が9歳以下 の子供たちだ。
私たちは次から次へと切断手術を続けている。廊下は切断手術を受けた患者でいっぱいだ。私はすでに手術をいくらしたか数えられない。


SZ;犠牲者のうち子供と女性はどれくらいでしょうか。


MG;今日、私はひとりの子供の手を切断手術した。この子は家族のうち11人を失っている。私たちのところに9ヶ月の赤ん坊がいるが、この子の家族は全員がイスラエルによって殺された。市民の犠牲者の数は急激に増加している。月曜日の晩には死者は540人、負傷者は2,550人だった。死者の30パーセントと、負傷者の45パーセントが女性と子供だ。これまでで、子供の死者は117人、負傷者は744人だ。


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SZ;救助隊の作業はどんなに危険ですか。


MG;今日は救急車2台が襲撃された。2人の救助隊員が殺されたが、彼らは狙われて攻撃されている。シーファ病院の隣のモスク(イスラム寺院)が空襲された。そのため病院の窓ガラスがすべて割れてしまった。今は外の気温は摂氏7度だから患者全員が震えている。医師や看護人ももちろん同じだが。これら全てが理解を絶することだ。


SZ;病院の職員の情況はどうでしょうか。


MG;ひとつだけ強調したい。この病院には現時点で、医師、看護人、ボランティアが50人いる。私たちは爆撃音を聞きながら、負傷者を満載した車を待っている。私はこれまでに、彼らパレスチナ人の医師たちと助手たちほど献身的な働きをする人間を見たことがない。


SZ;あなたはハマスの戦闘員も治療しますか。


MG;その質問は適切ではない。私たちはここで医師として誰でも治療する。わたしたちはイスラエルの兵士にもそうするだろう。しかし、私は何百人もの患者を診たが、その内でハマスの戦闘員はたった2人だけだった。


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SZ;何が最も緊急に必要でしょうか。


MG;とりあえず緊急なのは、爆撃を停止し、イスラエルが境界の通路を開き、食料と燃料をガザへ運ぶことだ。


SZ;あなた自身は安全ですか。


MG;150万人のパレスチナ人が、この世界最大の牢獄に閉じ込められている。彼らは恐れてはいない。なぜ私たちが恐れるべきだろうか。


SZ;あなたはどのようにしてガザ地区に入り込んだのですか。


MG;私たちは元旦にラファ(Rafah)経由で入って来た。ノルウェー政府がエジプトの指導部に非常に大きな外交圧力を掛けたのだ。そのおかげで入って来れた。私はなぜ他の西側の医師たちが来ないか疑問に思っている。世界はここで何が起こっているかを見ることが出来ない。私たちだけが西側の代理人だ。私たちは、援助すべき医師なのだ。それと同時に私たちは世界中のメディアに電話で情報を伝えなければならない。同僚とここへ来て以来、私たちは時間を忘れて働いている。あの音が聴こえますか。また爆撃されている。ここで話を終わりにしなければなりません。


(インタヴュー終わり。翻訳以上)
「訳責;梶村太一郎/ベルリン」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・(引用終わり)・・・・・・・・・・・・・・



この世界には暴力と悪意、利己的言動が満ちあふれているけれど、その一方で、この2人の医師、現場にいるボランティアの方々のような生き方をしている人が大勢いることも、忘れずにいたい。私もいつか、彼らと同じように生きられるようになりたい。でも、「今の自分には無理」だからといって、あきらめることもしたくない。あきらめる必要もない。そのことは、今このブログを読んでくださっている方々にも知ってほしい。


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ガザに入った2人の医師やボランティアの人々のように弱き小さき者、苦しんでいる兄弟姉妹のために身を投げ出せなくてもいい。献身的になれなくてもいい。100%利他に生きられなくていい、ということを。


1日24時間のうち、23時間自分のために生きてもいい。1時間だけ、同じこの世界でたった今困っている苦しんでいる誰かのために、何かができれば。いいえ、1日24時間のうち24時間全部を自分のために生きていい。そのうちの一部でも、自分も嬉しいけど誰かも助かること、喜んでくれること、困っている苦しんでいる誰かの役に立つこと、ができるならば。


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それは、人が「利他に生きるべき」だから、じゃない。それが立派で、正しいから、でもない。


すべての人間の中には利己的な面だけでなく、利他的な面――無私の心、献身的で、誰かの喜びを喜びとする心――が宿っている。そして、すべての人間は、その利他の心を生きることでしか、生かすことによってしか、真の幸福にたどりつけないようにできているから、なんだ。


人は、人を助けることによって、人を喜ばせることによって、人の役に立つことによって、人を生かすことによって、自分自身救われ、心喜び、生きがいを感じ、真に生かされるようにできている。そのことを今こそ思い出そう。そして、ごく小さな一歩ずつでいい。共に、真の幸福に向かおう。とりあえず、「今の自分にできることは何か?」「自分の人生の中でできることは何か?」「自分の仕事を通じてできることは何か?」と、考えることから……。

あなたの言葉が世界を動かすとしたら

08年、12月30日の朝日新聞に、ガザにいる唯一の日本人で、国連職員の寺畑由美さんへの電話取材記事が載っていたのですが、その中にあった「(ガザの)人々の間には、イスラエル軍への怒りと無関心な国際社会への失望が渦巻いている」というコメントに、胸を突かれました。


無関心ではないつもりだけれど、何か声をあげない以上、行動につなげない以上、無関心と同じことになってしまうので、せめてブログに書こうと思いました。


思ったのですが、残念ながらそのような大作(?)を書く余裕がしばし持てそうにないので、(5日までの業務もろもろ遅れに遅れ、幾つか締切を延ばしてもらっております(^_^;) 明日、著者インタビューの上下巻もトータル1,097頁のうち、現在191頁め。これから徹夜で読了する予定ですあせる)、詳しくは、知人のやくにさんのブログ「ひとりごと、ぶつぶつをぜひご覧ください。


パレスチナから報告します 占領地の住民となって/アミラ・ハス
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(ちなみに、こうしてほんのちょっぴりでも政治的な内容をブログに書くと、ネガティブなコメントをいただいてしまうことが多いのですが、私は別にパレスチナに肩入れして、イスラエルを非難したいわけではないのです。どこの国のどの民族だろうと、いつも踏みつけにされ犠牲になるのは――権力・経済力・地位・立場・能力・コネクションといった特別なパワーを持たない――弱い者、小さな者から。その弱い者、小さい者の側に、爆撃の雨嵐の下にいる人々の側に、心が添ってしまうだけなのです。といっても別にカッコイイ義侠心などではなく、これは単に、わたし自身がそういう社会的弱者の側に属してきたからだと思いますが……。)



そんなわけで、代わりといっては何ですが、マーガレット・ウィートリーによる素晴らしい名著『もしも、あなたの言葉が世界を動かすとしたら』から、一部、引用しておきます。


星わたしたちがお互いの言葉に耳をかたむけはじめたとき、世界は変わる――わたしはそう信じています。


星必要なのは人と人との飾らない、誠実な対話。瞑想や交渉ではありません。問題を解決するための議論でもありません。気取らない本音の対話。みんなに話す機会があり、自分の声を聞いてもらっているという実感があり、一人ひとりが互いの言葉に真剣に耳を傾けるのです。



どんどんよくなる光の小道


星もう一度、語り合ってみたらどうでしょう? 困っていることや悩んでいることを互いに打ち明け、元気や希望の源について語り合う。夢や、恐れや、祈り、それに子どもたちのことも。


星わたしは、いまこそ世界が変わるべきだと信じています。これまでの考えや経験を整理した上で、もう一度世界の現状に目を向けて、身近な人たちと語り合ってみませんか? この本をそのきっかけにしてください。あなたの目には、いま何が見えていますか? ご自分や、あなたの大切な人の人生はいまどうなっていますか? それをどう変えたいとお思いでしょう?


 

なぜ戦争はよくないか/アリス ウォーカー
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星変化に必要な素地をつくるのは、人と人の対話です。個人においても、社会や組織においても、あるいは宇宙においても。それはわたしたちが大昔から知っている、実に簡単な方法です。同じ場所に座り、自分たちにとって何が大切なのか話し合うことができれば、私たちは生き返ります。


星わたしたちが再び歩み寄るための道、そして希望に満ちた未来へ踏み出すための道として、いま一度、人とのあいだに対話を取り戻したいというのが、わたしの願いです。必要なのは想像力と勇気と、互いの信頼だけ。だれにも備わっている資質です。そしていまこそ、それを最大限に生かすときなのです。


2009年あけましておめでとうございます

07年暮れは父の急逝で大掃除どころじゃなかったので、08年暮れは大掃除がむばりました。がむばりつつ、平和に部屋の片づけなんかしていられる我が身の幸福を噛みしめてました。


サーカーの思想〈1〉進歩的活用理論(プラウト)―資本主義とナショナリズムを超えて/松尾 光喜
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掃除機がーがーかけるとき以外はずっとハラランボス氏(エソテリック・ティーチングの先生)の講義テープをかけっぱなしだったのと、古い書類やら雑誌やら書籍やら写真やら思わず見入ってしまい、タイプスリップすることが多かったのとで、何だか深海をひとり旅していたような、不思議な年末年始の3日間。いろいろと思うこと深く感じ入ることも多く、1年のスタートとして最高の過ごし方だったような気がします。



だんだん仕事どころじゃなくなって、時間配分も何もなく黙々と片付け、年が明けても片付けて片付けて……。本はかなりリビングまで侵食させてしまったものの、ほぼジャンル別(?)に収納でき、念願だった机の配置変更も完了。以前よりぐっと快適なコックピットのような仕事スペースができあがって、ホクホクしておりますニコニコ



地球のなおし方/デニス・メドウズ
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書類の分類整理(これが難題あせる)とキッチン、コグマくんに任せて「どこを磨いたの?」とゆー仕上がりのバスルームなどなどは、旧正月までになんとかするとして。棚上げになったライティング仕事も、休み中に何とかすることにして。賀状だけは早急に何とかせねばなるまいという、そんな元旦の夜なのですが。




08年暮れから、またイスラエルが(イスラム過激派ハマスのロケット弾攻撃への「報復」として)パレスチナに大規模な爆撃を仕掛けています。そのことについては次回また書きますが、今世界に出現しているさまざまな地獄はすべて、奪い合い殺し合う文明から、分け合い助け合う文明への転換をうながしているのだと、私はそう信じます。


戦争をやめさせ環境破壊をくいとめる新しい社会のつくり方―エコとピースのオルタナティブ/田中 優
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2009年、私たち日本人が、人類全体が、分け合い助け合う生き方・暮らし方・働き方に一歩でも近づいて行けるよう、まずは私自身がそんな生き方・暮らし方・働き方に、少しでも近づいて行く努力をしたいと思います。


そして、そんな生き方・暮らし方・働き方をさまざまな現場で実際すでに始めている人たちを、今年はブログでもどんどん紹介していく予定です。

みんなでこの星に、素晴らしい新世紀の文明を引き寄せていきましょうキラキラ今がどんなにそこからかけ離れて見えるとしても……。


ただいま開運中(と思いたい)

きのう今日と、夜まで大掃除、夜から仕事(ブックガイドのライティング)という時間配分でがむばってはおるが、「いったいどこがキレイになったのか」と問われれば、今のところ「さっぱりどこもキレイになってはいない」と答えざるを得ない(^_^;)


「そうじ力」であなたが輝く!/舛田 光洋
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まずは我が家にあふれた本・雑誌・書類を極力減らして、スッキリ整理するのだ!と、段ボール5箱分の本&雑誌を処分にまわし、45リットルごみ袋5袋分の書類を処分したというのに、どこにも空きスペースが出現していない。そればかりか、いまだに本棚に2段構え置きと、本が探しにくい状況すら改善されていないとは、どういうわけか。


「捨てる!」技術 (宝島社新書)/辰巳 渚
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いや、単純に減らし方・捨て方がなっちゃないんだけどね。

さすがに自分が集めた本だけあって、手放すには惜しい本が多すぎるんだもん(当たり前)。しかも、もはや我が家にある本の6~7割は未読本という状況になりつつある今、なんでまだ読んでもいない、でも間違いなく素晴らしい本!を読む前に手放せようか。


あと、無意味に増殖を重ね続ける新聞・雑誌の切り抜き。なんと、人から借りた本と思われる未所有本の「いい部分」をダダーッとコピーした、コピー集。これがまた捨てられない、ときた。
なんでかというと、私の場合、文章を書いたり誰かと話していて、「あ~、あの本のあの部分をここで引用したい!」「あの記事をここで紹介したい!」「このへんの情報はあの本に書かれていたはず!」と思う場面が、あまりに多いから……なのだが。


必要なものがスグに!とり出せる整理術!/池田暁子
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だが、本ならともかく、切り抜きやコピー集じゃ探しようがない。あまりに無為・無策。ゆえに無意味。いつか秘書を雇える身分になったら全部スキャナーで読みこんでテキスト化してもらい、検索できるようにしちゃおうという夢も、いつ叶うとも知れぬ(笑)。


で、わたし、「捨てられない~あせる」とか煩悶しつつ、イイコトを思いついた。切り抜きやコピーなどに残された名言やら、覚えておきたい情報の類を、どんどんブログで紹介してしまおう、というアイデアである。

でもって、ブログ記事にした切り抜きは捨てる。そうすれば、なんらかの事故?でブログの文字データが抹消されてしまわない限り、いつでも検索は可能だし、ブログを読んでくださる方々とそれらの情報のシェアもできる。


てなわけで、今後、わがブログ更新の頻度は激増する予定である(たぶん……(^_^;) あと、短い記事も増えるだろうけど)。


ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)/カレン・キングストン
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整理整頓&お掃除関係の本を読み漁った結果、「整理上手は捨て上手ビックリマーク」「極力モノを持たず、不要品・ホコリ・汚れをためず、空間に爽やかな気が流れるようにしておくのが、究極の開運そうじキラキラという答えには合点承知で納得したものの、実践の道は遥かなり。われ頑張るなり(T_T)。


松居一代の超(スーパー)おそうじ術/松居 一代
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そんなこんなで、明日の大みそかはなんとか机の配置変更、さらなるモノ捨て、すっきり整理整頓、あちこち掃除機かけ&磨き……などなどの完了にまでたどり着きたいものであるが。どうなるかな~~

年の瀬の近況&備忘録

25日木曜はコグマくんと、ささやかなクリスマス夕食。コグマ父から毎年恒例のプレゼント&シュトーレンが届き、心ほのぼの(クリスマスだけは毎年、コグマくんだけでなく私にもカード付きギフトを欠かさないので、そのたび「いい奴だな~」と心がほのぼのする)。


冬季限定!「天然酵母のシュトーレン」【天然酵母パン・小サイズ】
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26日金曜は某編集部の仕事おさめだったので、上司と2人だけの忘年会。きのう27日は父の一周忌というわけでもないが(カトリックなので)、実家で父を偲びつつお食事会。カレン神父と国際電話でおしゃべりできて嬉しかった。

そして本日28日は、今年1年いっしょに走り続けてきた感もあるジュネさんを囲む忘年会。……と、久々に4日も連続してワインを飲みつつ、たらふく食べていたら、風邪をひいた。今日は早寝をして早期回復に努めたい。


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何しろ09年1月5日の仕事始めまでの1週間で、アップせねばならぬ業務が目白押しである。備忘録代わりに書いておこう。


仕事その1 いつものブックガイド13冊ぶんライティング。
  その2 健康ページ連載記事7本ぶんライティング。
  その3 1月2日にTHERAPY取材(→ライティングは5日締切)。
  その4 1月6日の著者インタビューの本読み(分厚い上下巻あせる)。
  その5 エソテリック・ティーチング関連の翻訳リライト編集。


業務その1 大掃除(大幅モノ捨てと、机の配置換えを行なう予定)。
  その2 年賀状書き(これから賀状を買いに行くという泥縄状況)。

 その3 確定申告用に領収書その他の整理。

   その4 2009年の年間計画メモ作成。


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イベントその1 1月2日に実家で計6人の姪と甥にお年玉配りあせる
    その2 1月3日に実家で餅つき。
    その3 ずっと観たかった大河DVD『ナザレのイエス』を観る。
    その4 年末年始のどっかで肝臓デトックス(プチ断食)。

その5 年始のどっかで産土神社に参拝。



……てなわけで、がんばりたい。すっきり爽やかに新年をスタートすべく、特に大掃除をがんばり、なおかつ朝型生活への移行にも取り組んでみようと思っている。そんな年の瀬です。


人生を変える洗顔法

遅ればせながら、メリー・クリスマス!
おかげさまで、有形無形のありがたいギフトがたくさん天から届けられ、ささやかだけど、豊かで幸せなクリスマスを過ごさせてもらったらる~です。
そんなこんなで更新が遅れておりますが、今日も新たに何か書く時間がないので、THERAPYの記事をアップするね。今回は、10月のブログに書いた
素晴らしい人と、そうでない人? で予告した、〝人生を変える洗顔法〟を教えているという、今野華都子さんの「洗顔教室」の巻です~。


星空   星空   星空   星空   星空


とにかく素晴らしい女性がいると、今野華都子さんの噂を聞いたのは、親しい友人であるKからだった。

二児の母だった今野さんは1998年、45歳にして、たった一人でまつげパーマ店を開業し、そこでお客様に請われてエステの仕事をスタート。人気を呼んで顧客はどんどん増え、LPGインターナショナルコンテスト・フェイシャル部門で日本最優秀賞を受賞、次いで世界110カ国中、第1位のグランプリを受賞し、世界一のエステシャンとなったのが2004年。その後、タラサ志摩スパ&リゾートの社長に抜擢され、経営不振にあえいでいたホテルを、1年足らずで見事、人気ホテルに変貌させてしまったスーパーウーマンだという。
かといって、決してバリバリのキャリアウーマンというタイプではなく、高い精神性の持ち主で、今も全国を行脚して参加費3000円の「洗顔教室」を開き、女性が正しく顔を洗うことで心まで洗って本来の美しさを取り戻す手伝いをされている……という話だった。


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俄然興味を持った私は、さっそく御著書『顔を洗うこと 心を洗うこと』(サンマーク出版)を入手。一読して深い感銘を受け、取材を申し込み、翌月に東京で行われる「洗顔教室」に参加して、お話をうかがう機会をいただいた。

顔を洗うことが、なぜ心を洗うことにつながるのか。今野さんは御著書の中で、こう書いている。


星「顔は名前と同じくらい、自分を代表するものです。顔をどのように扱うかは、自分をどのように扱うかと同じことなのです」「自分に優しくていねいに向かうこと……これはほかの人にも優しく、ていねいに向かう心を作ります。一事が万事、つながっているのですね」
星「自分の人生や運命を変えていくには、大きな努力なんていりません。必要なのは、日常の小さな習慣を積み重ねていくことです」


まったくその通りだと思った。

また星「洗顔をすることは、毎日のことを洗い流しながら、穏やかな自分を創り出すこと。自分の存在を認めることは、相手の存在を認めることなのよ」


という今野さんの言葉は、私が何より大切に思っている「日々の内省」も連想させた。美容の本というより、「いかに生きるべきか」を教える、真理の書と呼びたいような一冊だった。



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続いて参加した洗顔教室は、今野さんご自身の略歴、エステシャンとしてお肌とどう向き合い、どのように女性の肌が本来の素肌美を取り戻すお手伝いをされ、どう人を育ててきたか、というお話から始まった。


とりわけ、肌の断面図の図解と共に、その構造と新陳代謝の仕組みについてうかがった話は衝撃的だった。
これほど薄く繊細な構造の(しかも本当は大切に思っているはずの)肌を、ほとんどの人が強く荒々しく、洗えさえすればいいというやり方でゴシゴシと、あるいはサッサと適当に洗っている。その「化粧や汚れが落ちればいい」「早ければいい」「用が片付きさえすればいい」という態度ややり方は、洗顔に限らず、自分・他者・仕事などと向き合うときの、あらゆる態度、やり方に共通するという指摘には深くうなずかされた。

洗顔教室で必ず聞かれるという「あなたは、なぜきれいになりたいの?」「きれいになってどうしたいの?」という質問も印象的だった。


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女性であれば「きれいになりたい」という願いはとても自然かつ大切で、その気持ちを失った人は、どこか投げやりだったり後ろ向きだったり荒んだ印象を与える。でも、その気持ちがどこから来て、どこへ向かうものなのかまで、考えたことがなかった。
それについて、今野さんはこう言うのだ。


星「あなたがきれいになりたいのは、きれいになって、いきいき輝いて、その輝いた自分を役に立たせて、誰かや社会のために還元していく喜びを味わいたいからではないの? そうやって、自分の命が終わる日には、いい人生だったって終わりたい。そのために生まれてきたんじゃないのかしら?」と。


なんて深い言葉だろう。だから、「きれいになりたい」と努力することは、生きる姿勢と結びついた、大切な営みだったのだ。



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洗顔教室の最後には、どういう手順で、どれだけ優しく、ゆっくり、呼吸しながら撫でるように洗うのか、シミュレーションで練習し、その後一人ひとり順番に、実際に今野さんに洗顔料を泡立ててもらい、フワフワの泡(写真・上)で手の甲を洗っていただく。
まるで慈母観音のような表情で、静かに一人ひとりと向き合う今野さんはとても素敵だったが、それ以上にゴッドハンドが伝える言葉を超えた〝体験〟に驚かされた。ここまで優しく、ていねいに、ゆっくりと、こんなふうに泡を肌の上に滑らせるのか……。こんなふうに大切に扱われたら、肌はどんなに嬉しいことだろう。心はどんなに満たされることだろう。これを毎晩、自分で自分に対して行なったら、肌も人生も変わらないはずがない……。


まさしく「洗顔は自分育て」。本にあるように星「毎日のよい習慣は、やがてその人の心の品格、ひいては魂の品格まで高めてくれると私は信じています。品格を伴った心や魂は、決してほかの人をおろそかにしようとはしません。自分を大切にできるようになった人は、必ず、人をも幸せにしたいと思えるようになるのです」ということなのだろう。



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洗顔教室の後には、全国を飛び回る超多忙な今野さんに貴重なお時間をいただき、お話もうかがった。その内容をお伝えする誌面のスペースが尽きてしまったが、洗顔教室と同様、今野さんの生きる姿勢、バイブレーションを直接受け取り、背筋が伸びるようなひとときだった。


今野さんのモットーは星「美しさは優しさをつくり、優しさは波動となって世界に届く」だというが、その姿が私には、「洗顔」「美容」を入口として、意識の目覚めをうながす辻説法をなさっているように見えて仕方ない。


以来、私は今野さんに教えていただいた洗顔法で、心静かに一日終えるようにしている。
フワフワに泡立てた洗顔料を顔にのせ、ゆっくりと優しく顔を撫でるとき、「ありがとう」という言葉が自然と心に浮かぶ。
優しく大切に扱えば扱うほど、優しい気持ちがあふれ、自分の顔やからだをありがたく大切に感じられるのは、驚くほど。私ももっときれいになりたい。もっと自分を愛し、大切にしたい。そして、いつかもっと輝いていくだろう自分を誰かや社会の役に立たせていきたいと、しみじみ思っているところだ。


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クローバー Profile クローバー
こんの・かつこ。宮城県出身。1953年生まれ。タラサ志摩ホテル&リゾート(三重県鳥羽市)社長。日本エステティック協会認定エステティシャン。日本エステティック業協会認定講師。第1回LPGインターナショナルコンテストL6(フェイシャル部門)で日本最優秀賞を受賞し、04年12月フランスで審査の結果、世界110ヶ国の中で最優秀グランプリを受賞したフェイシャルの世界の第一人者。社長業の傍らライフワークとして全国で「洗顔教室」を開催、10年間で5万人に洗顔の大切さを伝え、その洗顔法は エステティシャンの間でバイブルとなっている。また、全国の経営者を対象に、技術も経営もすべては人創りからとの理念を伝え続けている。洗顔教室や講演会の情報は
http://www.thalasso.co.jp/konno/event/  にアクセスを。

『スリーピング・ドール』

この冬はじめて、アラジンのストーブをつけた。そのうえにポットをのせて、お湯を沸かして、いただきもののハーブティをいれた。あ~~、これこれ。なごむなぁ、なんか。


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さて、今日は 内省と成長痛  で書いた、「Sleeping doll」のことを書いておく。私の今年のベスト「エンタメ本」の一冊である。


私は初めて読んだんだけど、『スリーピング・ドール』(池田真紀子訳)は、人気の「リンカーン・ライム」シリーズで知られるサスペンス界の巨匠ジェフリー・ディーヴァーの最新作、だとか。そして、本作の主人公は「リンカーン・ライム」シリーズの第7作『ウォッチメイカー』で登場した、カリフォルニア州捜査局捜査官キャサリン・ダンス。私はこの、とてつもなく知的でチャーミングなシングルマザー、キャサリンの虜になってしまったのだった。ラブラブ



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キャサリンは、キネシクスのスペシャリスト。キネシクスとはボディーランゲージ分析のことで、つまり彼女は人間の所作や表情を読み解き、相手の感情を推し量り、相手が示す「ストレス反応」のサインをキャッチして、その人物が嘘をついているか否かを見破ることができる。


そもそも人間心理に関心の強い私には、彼女がキネシクスを使って次々に人を分析する描写がたまらなく面白いのだが、そのうえ今回キャサリンが相手にするのは、ある家族5人を惨殺して刑務所に収監中のカルト集団のリーダー、ダニエル・ペル。ペルもまた人間の心理を読むことにおいては天才的で、相手の弱みにつけ込んで思いのままにコントロールできる男。だからこそ、カルトのリーダー足り得るのだが、「カルト」問題とはこれまたズバリ、私の興味関心のツボにハマっている。


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人はなぜ、かくもあっけなく他人に支配(コントロール)されてしまうのか? あるいは、なぜ人は、人生というクルマの運転席から、みずから降りてしまうのか? もしくは、運転席でみずからハンドルを握り続け、アクセルやブレーキを理性によって的確に踏み分けられないのか? 自分で目的地を選び、どこへでも自由にクルマを走らせることができないのか? 望み通りの運転を楽しめないのか?


それは、自分でも気づかないうちに、自身の不安や恐怖にコントロールされてしまうからだ。ハンドルをあっけなく、「不安」「恐怖」「優越感や劣等感」「衝動」「欲望」などなどの、低次の自己に明け渡してしまうからだ。私はこの本を読みながら、セルフコントロールの重要性について、改めて感じ入っていた。それは強引すぎて表面的すぎて、すぐに破綻をきたすような、浅いレベルのセルフコントロールの話ではない。


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深いレベルの観察、理解、受容があってこそ、人は動く。悪意ある他者操作は、そのごく一部分を使ったものだが、それでも相当な操作が可能になる以上、私たちは自衛のため、人間の心の弱さ、操作されやすさを知っておいたほうがいい。カルトであれ、詐欺的商法であれ、「自分はそんなものにひっかからない」という自信を持っている人間ほど引っ掛かりやすいことは、統計が証明している。
「自分だって引っかかるかもしれない」という自分への疑い、自戒、自己理解、冷静・客観的な観察力・判断力こそが、自分を守るのだ。


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また、エソテリック・ティーチングでいう「内省」の観点でいえば、他者理解は自己理解につながり、自己理解は他者理解に通じる。他人を深く理解できる人は、必ず自分を深いレベルで理解している。自分を深く見つめることなく生きている人は、他人の感情・行動が理解できないから、簡単にジャッジし、切り捨て、そうすることで敵に回し、生きる上での緊張感(ストレス)を高め続けてしまう。


他人であれ自分であれ、深いレベルの観察、理解、受容にたどり着かない限り、私たちの心のチャンネルが「平和」に合うことはない。そして「心の平和」にチャンネルが合わない限り、私たちは次から次へと起こり続けるストレス反応の狭間で、切れ切れに理性を働かせることしかできない。


だから私たちが自分をコントロールしている「不安」「恐怖」「優越感や劣等感」「衝動」「欲望」といった低次の自己から運転席を取り戻すためには、深いレベルの観察、自己理解、受容(昇華・解放)を重ねていくしかない。

これはつまり、コントロールされるのか、自分自身がコントロールするのか――、の違いである。常に今、自分の人生というクルマの運転席に誰が座り、誰がハンドルを握っているかをチェックし続け、低次の自己から真の自己、ほんとうの自分の手にそれを、取り戻し続けらければならない。「いつ、どんなときも」ではあるが、とりわけ人生の大事なシーンにおいては。

真の自由を手にするためには、それなりの手間暇と集中力、エネルギーが必要なのである。



ちなみに、私にとってこの小説の魅力は、天才的な「悪」を追い詰めていくキャサリンの頭脳と、明晰な思考に裏打ちされた直感、強い意志だけじゃない。絶体絶命の状況に陥ってもそれらを武器に、「言葉」の力で、勝利をわがものにしていくキャサリン。あの圧巻シーンに、お腹の底からしびれたのだ。


ウォッチメイカー/ジェフリー ディーヴァー

¥2,200
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そのほか、リアリティあふれる登場人物の人生ドラマの数々も、実に魅力的だった。


そんなこんなの、極めて重要なことを改めて鮮明に、しかもこの時期(!)に私に刻みつけてくれた本書との出会いに、私は深く感謝している(いつか↑『ウォッチ・メイカー』でキャサリンと再会したい)。


蟻んこより愛をこめて

きのうは某編集部の忘年会であった。私考案のゲーム、今年はちょっとハズしてしまったようで、明け方まで軽く落ち込んでいた。なぜ、「明け方」かというと、明け方に目を覚ましたときには「ああ、失敗した」「もっとこうすればよかった」「ああすればよかった」という思いがよぎったのだが、もう一度眠り込んで次に目が覚めたときには、すっかり気分が変わっていたからだ(「この失敗は次に生かしますんで許してネドキドキ」というライトな感覚に)。


夢見る力―カバラと内なるビジョンを生きる/キャサリン シェインバーグ
¥2,730
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なんでだろう? その後見た夢のせいだろうか?
私は今日の明け方から午前中にかけて、吉兆ぽい夢シリーズを3本見ていた。「失ったと思ったものが拾われて戻ってくる」夢に、「それはないなぁ、困ったなぁと思いながら自分の家の引き出しを探っていたら、ちゃんと求められたもの、今大切な存在を守るために必要なものが入っていた」夢、それから「あなたもこれをやってみたら?」という提案のようなヒントのような夢。
なんだか寝ている間に肉体のケアをしてくれている大天使たちに、「よしよし」「だいじょうぶだよ~」と、ココロの傷や不安まで癒してもらったような気がする。愛を感じるなぁ。ラブラブ


願いを叶える77の扉―大天使とマスターを呼ぶ/ドリーン バーチュー
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生きていればそりゃ「あらあら」も「がっくし」も「がび~ん」も「がちょーん」も、いろいろあるけど、でも何があっても、全体の〝大きな絵〟は完璧なんだ。
これ、以前にも一度書いたと思うけど。人の命や人生って、天の視点から見れば、壮大な美しい絵巻物であるってこと。天高く上がって、その視点を借りることができなければ、その巨大な絵巻物の中をてくてく歩いている蟻んこである私たちには、その絵の全体像、美しさ、素晴らしさは見えてこない。それだけのことなんだ。だからどんな暗い部分に差し掛かっていても、それが永遠に続くということはあり得ない。壮大な全体図、天の神聖なる計画を信頼して――と、私たちの先生は教えてくれた。


きっと、よくなる!/本田 健
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だから、生きていれば、そりゃ~いろいろあるけどね。それが人生を揺るがすような「喪失」体験でない限り、何があってもとりあえず、どんまい、どんまい。おーらい、おーらい。ざっつおーけー。と、自分に声をかけておこう(「喪失のレッスン」については別記事で書いてあるので、関心ある方は検索してね)。

そうして天を信頼しつつ、「天はみずから助けるものを助く」に取り組んでいこうと思う。ていくいっといーじぃ、で肩の力を抜きながら、着実に一歩ずつ(^_-)-☆。

「がちょ~ん!」事件その後

コメント欄で今回の「がちょ~ん!」事件について、「いつか、とっくに昇華された昔話として、今のことを語れたら嬉しいですね」などと語るそばから、事件は〝消化&昇華された昔話〟となっていった。ほんの数日で。


これほどまでに豊かに力強く注がれている天のサポートに対して、なぜ一時でも「信頼」を忘れてしまったのだろうと、今はまた、ずず~んと反省ザルと化している私である。



すってんころりん (0.1.2.えほん)/なかの ひろたか
¥600
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それにしても、今回は見事に足元を掬われた。なぜこんなに見事に「すってん ころりん」となったかを分析すると、自分の弱点が幾つか見えてくる。


あと、よく言われることだけど、私たちは「事実」に反応しているんでなく、「事実に対する自分の考え(想念)」に反応してしまっているだけなんだね。ということも、改めて実感。


事実をありのままの「事実」として見られる自分になろう。そうすれば、自分の考えや感情によって「反応」するのではなく、事実に「対応」できる自分になれる。「対応」を自由選択できる自分になれる。



ブレイクスルー思考―人生変革のための現状突破法 (PHP文庫)/飯田 史彦
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刻一刻と人生は展開していく。


今この時代、こんなブレイクスルーを経験している人は、きっと多いはず。私たちは今、ブレイクスルーの時代を生きているのかもしれない。

「ポジティブ過剰」に気をつけて

人生に何が起ころうと、相手がどうだろうと、

チャンネルはいつだって

状況に左右されない「心の平和」に合わせようキラキラ



――な~んて、また遥かな大目標をブログに書いちゃったもんで(2つ前の記事)、さっそく人生というグルが、「どれどれ、じゃ、やってみせて」とばかりに、私が「キーっ」とか「がっくし……」とか「がちょ~ん!!(すんません古くて)」となりそうな「状況」を次々に用意してくれた。小さいのから大きいのまで、も~いろいろ(笑)。


不動心 (新潮新書)/松井 秀喜
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そのたびワタクシ、不動心で動じませんでしたわよ。ええ、完全に超越してましたの――

ってなことを言ってみたいが(笑)。そのたび、まんま「キーっ」とか「がっくし……」とか「がちょ~ん!」と反応しましたとも(^_^;) 未熟だなぁ、我ながら。


もちろん、開き直っちゃいけないけど。

ただ、今の自分はまだそのレベルである以上、まずはそこを認めるのが出発点だと。私はそんなふうに思っている。


ユニコーンとともに 輝く時、失意の時―1929~1932 アン・モロウ・リンドバーグの日記と手紙/アン・モロウ リンドバーグ
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そのレベルの自分である段階で、最初から反応自体を「ネガティブ」で、「感じちゃいけない(感情)」「思っちゃいけない(考え)」として抑え込んでしまうと、「抑圧→感情マヒ→単に臭いもんにフタし続ける」という、「自己理解→気づき→成長」とは逆のベクトル……にハマり込んでしまうから。


肝心なのは、まず、自分で自分に起こっている「反応」に気づくこと。「自分が感じていること」に気づくこと。気づいたら、とりあえず、その感情のままに「反応」が破壊的方向に暴走するのをストップすること。


ってなわけで、はーはー、ぜーぜーしながらも、クールダウンしましたとも。わりとすみやかに。1、2年前の自分を思えば飛躍的に速く。そうして、自分を鎮めながら考えた。こっからどうチャンネルを「心の平和」に合わせていこうか?……と。


今日、自分を少し変えてみる/宝彩 有菜
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ウソ誤魔化し・抑圧でない、お題目でもない、本当の「心の平和」でなくては意味がない。意味がないどころか有害だ。さぁ波立った心を、どう静め、「平常心」を取り戻していくか。できたらその先の、穏やかな、優しい、嬉しい、幸福な気持ちにまで高めていくか……。


私はこの部分の方法論および実践ほど、大切なものはないと思っている。
自分の心に平和を取り戻していくのは自分自身にしかできないし、その「平和」にウソ誤魔化しがないかどうかチェックできるのも、自分自身だけだから(まぁ自分のウソ誤魔化しに自分で気づいていない人、気づきたくない人も中にはいて、そういう場合は自分だけチェックできてなくて、周囲に「心の平和」「平常心」ブリッ子がバレバレという事態もあるけど)。


瞑想で始める しあわせ浄化生活/宝彩 有菜
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「心の平和」を取り戻すやり方は、いろいろある。観察→分析→理解→納得→解放および昇華といった思考レベルのエネルギーワーク(エソテリック・ティーチングでいうところの「内省」)、呼吸法、瞑想、祈り、チャンネルを「心の平和」に合わせるイメージワーク、セルフヒーリングなどなど。

流行りのホ・オポノポノの「ごめんね、許してね、ありがとう、愛してる」という呪文を繰り返す方法もまた、時として非常に有効といえるだろう。


やさしい魔法 ホ・オポノポノ/山内 尚子
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ただ、私が思うに、人生を揺るがすような大きい出来事はやはり、こういう方法論だけじゃ足りない。もちろん「内省」はどんなときも欠かせない基本だし、それ以外の各種具体的方法の助けも必要だけど。


やっぱり、その「現実」「出来事」「相手」と、現実の中でがっぷり四つに組むことが欠かせないんじゃないかと、私は思ってる

たとえば、言うべきことを言う。聞くべきことを聞く。現状を把握する。打開策を検討する。やるべきことをやる。自分を理解する。相手を理解する。状況を理解する。内なる声に耳を傾け、天のメッセージにも耳を傾ける。そうしながら、誠実に真摯に働きかける。自分にできる限りの努力をする。と同時に、天を信頼し委ねる。明け渡す。


……こういう態度は、結果としていちばん早く、スムーズに事態を進行・展開させ、ダイナミックに、人生という自動学習システムの1単元をクリアさせてくれるような気がしてならない。


史上最強の人生戦略マニュアル/フィリップ・マグロー
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ちなみに、今回の大きいほうの「がちょ~ん!」な出来事については、私はまだこのプロセスワークの真っ最中なんだが(^_^;)。そんな中、えんぴつ屋さんのmixiに次のような言葉を見つけ、とても共感した。


星「本当に相手が素晴らしかったり、感動したときには 惜しみなく感謝や感動の言葉を述べたほうがいいと思います。 しかし、『相手から、蹴飛ばされても、だまされても、裏切られても ありがとうを言う』ようなことは、自己欺瞞です。


星これは〝オーバー・ポジティブ(ポジティブ過剰)〟という形で問題解決を避け、 自分をごまかしているわけですから、決して成長の道を歩くことにはなりません」


起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術/勝間 和代
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これは「出す本全部ベストセラーのランキング入り!」という驚異の流行ぶりの勝間和代さんが、この最新刊↑の中で書いている言葉だそうだ(一部、私が加工)。


一見ネガティブな出来事が起こって、ネガティブな感情が沸き起こったとき、もちろんそのネガティブな感情に支配されてはいけないと思うけど。ただ、ネガティブな感情を感じちゃいけない、思っちゃいけない、口にしてはいけないと忌嫌い、避け、抑えつけ、あわててポジティブな感情・思考・態度に入れ替えようとするのは、決して「ポジティブ」な態度とは言えない。


前にも何度か書いたけど、本当のポジティブというのは、ネガティブな反応も必要なプロセスだと知っていること、「ネガティブもOK」と知っていること、ネガティブも受け入れている態度のことだ。


夢見る力―カバラと内なるビジョンを生きる/キャサリン シェインバーグ
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それに本当は、ポジティブもネガティブもないんだよね。起こったことはすべて、起こるべきして起こったこと。体験する必要があったこと。その出来事を、「なかったこと」にはできないし、感じた感情をいくら抑圧しようと顕在意識から消そうと、潜在意識から消してしまうことはできない。


だとしたら、
人は起こってしまった出来事を味わい、気づき、そこから受け取るものを受け取り、理解→納得→受容(許し・癒し・解放・昇華)といったプロセスを経て、乗り越え、成長の糧にしていくしかないんだ。

だからたった今、怒りや悲しみを感じているなら、抑圧しないで、しっかり感じてあげればいい。NOを伝える必要があるなら、NOを伝えればいい。


ハトホルの書―アセンションした文明からのメッセージ/トム・ケニオン
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NOを言うことは相手を否定することじゃない。出来事を否定することじゃない。自分を守るため、大切にするため、生かすための「NO」はネガティブどころか、みずからの生命力・本来の個性をのびのびと花開かせていく決意表明=ポジティブ宣言にだって、なり得るんだから。


ただし、ポジティブ宣言としての「NO」はかなり上級編。「ここぞ」という場面で、どんな波乱や反発が予測されようと断固NOを表明する勇気を持つことも、あるいは日常の中でスマートに相手の気持ちを損ねずに「NO」と伝えられるようになることも、かなりの「人生的脚力・腕力」、「人間力」のようなものが求められる。


私も、この難易度の高い学習課題に汗をかきかき、取り組んでいるところだ(^_^;)