「あなたの夢はなんですか?」と聞かれると私は答えに詰まってしまう。
「夢」って言えるような、たいした望みをもってないみたいです。
小さな、ささやかな「希望」くらいなものしか、思い当たらなくて。
以前、サクセスイメージというワークを受けたときに、
「あなたの夢を絵で描いてください」っていうのがあって。
困りました~。
仕方なく、海の見える砂浜のチェアで、
大好きな人と、寝転がってる絵を描きました。
内心、ちっちゃいなぁ、私の夢・・・って苦笑。
ある方は結婚して、平和な家庭を持っている絵を描きました。
その方は、仕事も人間関係も、いろいろストレスの溜まる事が多く、
彼氏を捜すヒマもないのだそうで、
そういう時は「結婚が夢!」って思うものなのかもしれないですね。
人間って、変化していくものだと思ってる。
思いも、価値観も、夢も、変化していくことが、成長だとも思う。
大リーガーの選手になるのが、小学生の頃の夢だったとして、
その夢のために、日夜努力して。
成長過程で、挫折感を味わったり、大切な友人や恋人に出会ったりして、
その夢が、たとえば「指導者」に変わる事もあるだろうし、
結婚して、家族とともに生き、子どもとキャッチボールするのが夢だったりする人もいるかもしれない。
客観的に見たら、「夢をあきらめた」「妥協した」ように見えるかもしれないけど、
その人の等身大の夢をその都度、叶えていく努力をして、
それが少しずつ姿を変えても、それは自分を誤魔化してる事だとは思わない。
その人本人の感じ方次第だと思うけど。
もし、自分の身体が不自由になったとしたら。
きっと、今思ってる夢なんて全部違うものに変わると思う。
たとえば、ひとりの力で立つこと、そんな健康だったら当たり前の事が
ある日、私の夢になってるかもしれない。
そして、願えば努力もするし、きっといつか叶うと信じたい。
死んだ方がマシって思ったことは、私もある。
でも、それは10代の終わりの頃。
視野が全然狭かった。
と、今では思う。
今、すごく苦しい出来事があっても、
きっと10年後に、見てみたら
「あの頃は視野が狭かったな」
って感じる自分がいるような気がする。
自分の夢は「心おだやかに過ごすこと」
そんな風に言える日が、いつか来るんじゃないかな。
おばあさんみたいだけど(笑)