アクティブリスニング(=積極的・能動的な傾聴)は、臨床心理学者カール・ロジャーズが提唱したコミュニケーション技法です。
アクティブリスニング(=積極的な傾聴)は、
技術的なノウハウよりも、基本は受容と共感(=愛)の精神が大切です。
でも、愛って目に見えないし、発信側がどう感じるかより受け取る側の感じ方が大事なので、
技術だけでも知って、積極的に傾聴しようと努力することが、相手を尊重することになり、
それはきっと愛のある聴き方になるんじゃないかと私は思います。
普段の会話は、お互いが自分の意見や気持ちを話したり、
共感できるポイントがあると「わかる!私もそんな時あった」と話したり、
自分が知りたいと感じる事を質問したりするものです。
自分が話したい事を話して、聞きたい事を質問するのがふつうの会話ですが、
相手が話したい事を話してもらい、相手がその時どう感じたのか、どうしてそう思ったのか等を相手が話しやすいように訊くのがアクティブリスニング(積極的傾聴)です。
これは、トレーニングで実際にやってみないとピンと来ないかもしれませんが、
意識して「今日は、子どもの話を聞く」とか「夫の話を聞く」と決めないと私は傾聴できませんでした。
ふだん無意識に、自分の知りたい事をどれだけ質問したり、感想や意見や勝手なアドバイスを途中で挟んでいることか!(反省)
意識して「聞くぞ~」と思っても、慣れないうちは子どもや夫が話すペースが遅く感じてしまい、つい口を挟みたくなってしまいます。
やってみて気付いたことですが、
傾聴とは
自分の言いたいことは言わないで聴くことだ と思いました。
そんなの会話じゃない、言葉のキャッチボールが会話じゃないの?と思う方もおられると思います。
でも私は子供の頃からおしゃべりで、何でも思った事を話せるタイプなので、
「自分の言いたいことは言わないで聴くこと」が、ほとんど出来ていなかったと気付きました。
傾聴を心がけると自分の意見や思った事を話さないので、会話をあまり愉しめないにもかかわらず、
話し相手は話を聞いてもらえているので、楽しそうでした。それを見ると私も嬉しい
積極的傾聴のテクニックを学ぶ前に、自分が話しすぎてるかな?と感じる場合は
まずとにかく、自分の言いたいことは言わない、と決めて聴くことに全力をあげてください。
話を聴いてもらえる、と相手が感じれば信頼関係は深まります。
スタートはここから。
長くなってしまったので、アクティブリスニングのテクニックについては、また別記事でご紹介しますね。
また、普段から自分の言いたいことは言わず、聞き役ばかりなんです という方は、
自分の意見や思いを適切に表現する「伝え方」についてもお話していきますね。