人が生きていくのに大切なのは、知識ではなく知恵です。
赤ちゃんは何の知識も知恵もないまま生まれるけど、いつのまにか「泣いたらママが来てくれる」ってことを覚えますよね。
これって誰かに教えてもらって「ふーん、そうなんだ」っていう知識ではなく、自分が実践して覚えた「知恵」なんです。
世の中には情報があふれているので、私たちはつい「知識」をたくさん溜め込んで、なぜだかそれで満足してる時があります。
知識っていうのは、インプットです。
私は自分のスキルアップ、能力アップのために、たくさん勉強したり、セミナーに出たり、本を読んだりしました。
でも、本当に大切なのは、たくさん溜まった「知識」を「知恵」に変えることだってある時気づきました。
「知識」を「知恵」に変える手段が、アウトプットだったんです。
アウトプットは、外に向けての具体的な行動。アウトプットによって、はじめて「知識」が生かされて、「知恵」になるって気づいた瞬間があって、それを走り書きしたメモがあるので、そのまま書きます。
2007.10月にカリフォルニア州のエサレン研究所で書いた日記から。
「気づき」とは、その言葉通り自分自身で気付く事である。
「気づき」の瞬間、今までの自分の行動、言動、考え方、価値観、自分以外のまわりの人たちの行動、言動、思いが、全て「意味のあるもの」だったんだ・・・と、それらにまつわる記憶の川が、障害物なく流れ始めて、心が洗われるような気持ちになるもの。
決して、私を客観的に見ているまわりの者が、言葉や態度で「気付かせる」事では得られない感覚である。
※エサレン研究所は、1960年代にアメリカで起こった、人間の可能性の開発を目指した「ヒューマンポテンシャル運動」の震源地であり、マズロー、パールズ、ロジャースが滞在した心理学、ボディワークの研究施設です。