最初に彼女にお聞きした主訴は、仕事の営業成績をあげたいという事。
けれど、思ったように成績があがらないプレシャーで身体が辛くなり、朝が憂鬱でだるくなってしまう、どうしたら良いか。
「この仕事が本当にやりたいわけではないが、せめて納得のいく成績をおさめてからやめたい」
この時点では、仕事はお金を稼ぐためというのが主目的ではないようにも聞こえた。
(何か大事なことから眼をそらすために、この成績ゲームに没頭しているのかもしれない)
そう思ったが、お客様が自分の言葉で自分の本心を話して頂くことをサポートするセッションなので、それ以上は突っ込まないで、まず潜在意識にこの質問をそのまま投げてみようと思った。
「今の仕事で1ヶ月〇件、契約成立するには私はどうすれば良いですか?」
潜在意識の中で彼女は、白い壁の細長い部屋(まっすぐ、整った部屋)にいた。
窓が4つくらいあって、外は美しい空が見える。
この白い壁の細長い部屋はどこまでも長く続いてて、そこの先がゴールだと信じていたが
進んでみるとだんだん細くなって、窓も変化。美しい空は見えなくなって不安。
なぜ不安だと感じますか?
「このままずっと続くのかと不安」
なにが続くの?
「数字に追われること」
何かに追いかけられてますか?
「はい」
「三銃士の中の剣士の一人」
その人は何か用事があって追いかけてきたのですか?
「あ、そうみたいです。なにか告げに来たようです」
では、何を伝えたいのか聞きましょうか?
「はい」
「待て。落ち着け」と言っています。
それを聞いてあなたはどんな風に思いますか?
「やっぱりか、、、という納得した気持ち」
三銃士の人は彼女の腕をつかみ、抱きかかえて、もとの扉の方向へ戻っている。
「安心。彼に導かれ通りにする」
「さっきの白い壁の部屋に戻った。窓のあるサイドの方角にいきたい。」
行けそうですか?
「窓を三銃士の人が剣で破ってくれた。」
窓から外に行きますか?
「はい、気持ち良い」
どうして気持ちが良いとおもいますか?
「開放感」
その後、上へと登りたくなり
ふと見ると手には槍を持っていて、それがあると安心安全に上へも下へも行けるのだそう。
彼女に質問する。
三銃士の人は、あなたにとってどんなイメージなんですか?
守る人
やさしい、ファーザー
ひげをたくわえてる
安心
話しながら彼女は、父親と似ている旦那様と結婚したことを思い出した。
今まで離婚を考えるほど心が冷めていたが、本当は仲良くしたかったことを思い出した。
槍は?
人を傷つけるものではなく
目的地に向かって投げるもの。
これが目印になり目的地に向かえる
目的地とは?
本当に自分が行きたいところ
まだ模索中でわからない
白い壁の部屋が目的地に続くと思ってたけど違った
このセッションの翌日、彼女は旦那様にラインでメッセージを送りました。
『仕事はわたしの本質と違うので辞めようと思ってるけど、とりあえず家族でディズニーに行くお金貯めたら辞めると思う。協力してもらってたのに、ごめん』
旦那様から「わかりました。いつもありがとね。」と返信があり、ちょっと泣きそうになったとのことです。
自分が思っていること、頑張ってること、本当の心の声なのか、本心の望みなのか、
セッションではその部分にスポットライトが当たる。
今回は、営業成績を上げるためという主訴からのセッションでしたが、答えは「本当の目的地(魂が喜ぶ本当の使命)が見つかれば、成績はあげられる」でした。
彼女いわく、その目的地は、まだ模索中で、これから探すとのこと。
ゴールは今世で魂が肉体から離れるまで見つからないかもしれないけれど、通過点にも一つ一つ意味があって、少しずつ本質に近づいていくものだと説明しました。
それより、ヒアリング時には聞いていなかった「離婚を考えてた」という事実が、セッション後、家族旅行にいく!というプランに変化していてほっとしました(笑)
『目的がハッキリすると、強くなれた気がします。
離婚資金にあてようと思っていた給料を、今はとりあえず家族で旅行に行くために…と変わるなんて思ってもみませんでした…(〃ω〃)この先のやってみたいことの通過点であると思うと、なんかブレないですね』