東京中央カウンセリング塚越友子です。
私の趣味はクラシック音楽鑑賞＆演奏ですが、
７月にスイス・ロマンド交響楽団が来日講演だったんです。
あいにく行けなくて残念、、、
ところが、ラッキー♪クラシック音楽館（Eテレ）にて
放送してくれたんです～
指揮者、山田和樹さんのインタビューに痺れました
伝統あるオケの十八番「幻想交響曲」を指揮するときに
どうやって団員と曲を作っていくのかというお話で、
「はじめの練習は僕は何も指示しません。
聞かせていただくのです。
伝統あるオケにたいしてすべて受け入れることから
始めることが、伝統を尊重することだと思うのです」
さすがですね。
我々の日常会話や人付き合いでも、このまずは相手の話を
すべて聞く、というとても簡単だけれどだれもできていない
でも、相手尊重という意味では、その後の人間関係の肝とも
いえるんですよね。
「昨日、帰り際にさ、残業たのまれちゃって…、でね」
「まじ、最悪だね～」
「ま、残業は最悪と思ったんだけど、実は、」
「え、何？うまくかわせたとか？」
こんな会話よくしてますよね。
でもこれ、話し手さんが何か続きがあるのに遮って
自分の評価や推測したことを伝えてしまっていて
全然会話になってないんですよね。
話し手からしたら、遮られているというか、
せかされているというか。
なんとも微妙に不快な気分になります。
でも、聞き手は、会話のテンポを良くしようとしたり
共感を伝えるつもりでやってるんですよね。
会話分析という研究では、人はねどうしてもすぐに自分の
話に対する何らかの評価を伝えたがるといわれているのだ
けれど、これじゃ、いいコミュニケーションにならない
んですよね。
山田さんがお話くださった「まずはすべて聞く」そこから
話せばいいんですよ。
スイスといえば、チョコレートってことで、
スイスロマンドの演奏もすばらしくて、
リンツのチョコレートカフェに行ってきたの
プロオケと指揮者の関係の謎というのは、
プロオケともなると指揮者なしでも演奏できてしまう
わけで、指揮者ってどうやって１００名超える団員たち
に信頼してもらい、従ってもらうのかなって
昔から謎だったんですよね。
その昔、N饗が小沢征爾さんの指揮をボイコット
する意味で、指揮を無視して演奏したことがあった
なんて話を聞いていましたから。
山田さんのお話でね、そっか！って。
人と人の関係つくりと全く同じで、まずは相手の
すべてを見せてもらって、それからなんだなって
実際の会話でもただ聞いて、おうむ返ししているだけ
では、同調するだけのつまらない奴になり、
会話も人間関係も成立しません。
指揮もすべてを受け止めてから、自分なりの演出を
受け入れてもらえるように、伝えて、
山田さんとロマンドだけの「幻想」を作っていくと語られて
いました。
なんかね、会話のトレーニング指導をしていると、
どうしてもここのところがわかってもらえないので
とっても苦労するの。
わかってくれた人は、ぐんと会話力がアップするんだけどね。
ま、日夜、わかってもらえるように、トレーニングして
いくのみですが
今日も最後まで読んでくださった素敵なあなたに
たくさんの幸せがおとずれますように
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