Bad Hair Day | 気紛れな心の声

気紛れな心の声

気がついたこと 不意に感じたこと とりあえず残してみようって^^…最近は小説化しているけれど、私の書き方が上手くなるように感想くださいね

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≪作品説明≫
ローラは、プロムクィーン候補の高校生。プラムクィーンにむけ、メディア活用によるデータ収集に頼る日々。そんなローラのプラム当日、事件が起きる。ローラに降りかかる悲劇とは…喜劇かも…進学先を含め考えることは山積みの中で、プラムにかけるドタバタ紀行は果たして…
誰が望む未来なのか。女子高校生のプロムにかける情熱の日々に隠された少女から大人へとなるわずかな瞬間の決断をコミカルに描いたTV映画作品。

≪あらすじ:ネタバレ…するかな^^;≫
ローラは、プロムクィーンになるために、自身の情報発信に躍起になる毎日。自分の意見よりも、周囲の意見を取り入れ、周囲との軋轢を回避して過ごす少女。そんな彼女がプロムに寄せた情熱、そこに一つの時間が起きる。
プロムの当日の髪型のために、敢行したHPでのアンケート。そこで人気No1の髪型にセットするという目論見がいろいろと問題を引き起こした。なんと、〝併用しないでください〟のヘアスプレーを多用したがために、髪の毛は焼いたカリカリベーコン状態(劇中表現、触ったらパリッと折れます。髪の毛が)に。そして、その日のために用意したドレスは、加湿器の影響で使えなくなり、その日のために用意したヒールも…彼女に残ったのは、その日につけようと質屋で買ったネックレス一つ。そこに、何故か、免許の試験日が飛び込み、プラムの準備は、用意万端から、ヘアサロン→ドレス→運転試験→プロムというドタバタな環境に。とはいえ、車の運転をしてくれる人がいれば問題はないのだが…ローラの恋人は、恵まれない子供たちとのボランティア活動のために助けられないという。
ちょと軽い感じの父親との父子家庭で育つローラにとって、父の仕事を邪魔しての行動はNG。ということで悩み中の彼女のもとに、現れた一人のFBI捜査官リズ。彼女は、なんとローラが持っているネックレスを探しているという。
それを逆手にローラは、彼女に運転を頼むことになるのだが…この女性、FBI捜査官ではなく、しがない探偵であり、結構なトラブルメーカー。移動のさなかに巻き起こされていくトラブルで、何となく素性はわかっていくのだが…ちなみにコメディなのでご都合主義で展開されていく。
ローラとリズは、ヘアサロン予約の3分の遅れから次々にトラブルを引き起こしていく。日本では考えられないわずかな時間の遅れ(許されるものではないから早い目行動で)で順番が飛ばされるわ、店員は高飛車に文句があるならよそに行けというわと、なかなかな楽しませてくれる。そんな中で、リズは朝家に行ったときに確認したローラの恋人の写真と同じ人物を発見し、ローラに伝えようかと迷う…程に恋愛に疎い女性…迷った挙句、話し掛けるなというローラに質問をすることにした。その結果は…
そしてリズとともに警察に贈られたローラは、リズの正体を知ることに。
画して大胆な宝石泥棒が盗んだ宝石が、この泥棒の間の抜けた商品取引の結果、質流れをしていたことを知ったローラだったが、時既に遅し。泥棒は宝石の奪還を目論んでローラの父親を拉致するのだった。

≪私的にコメント≫
ローラは、幼い時に母親が自分を置いて出て行ったことに悩みを抱えていた。父親との関係は良好であっても、そこに生まれた深い闇がこれまでの生活を物語っていた。彼女は完璧を追い求めている。それは他人に認められること。でも、どれほど結果を残そうとも不安はぬぐえない。飛び級をして一年早く高校を卒業するローラは、人に認められた証を残したいとプロムクィーンを目指すのだが…
一方、資格査証をするリズにも大きな悩みがあった。警察家系で育った彼女は、祖父が母親に課した期待に答えたことにより、さらに大きな期待を母親に課せられたことに苦しんでいた。多くの結果をそれまでに残してきても、彼女を襲った一つの事件は、彼女を母(署長)が責めるには十分なものであった。その失敗を取り返すべく、休職に追いやられながら、リズはローラのもとににたどり着いた。
二人の相容れない関係がコミカルに描かれた作品は、所々でシリアスな話を挟み込んでいる。その軽快な展開を助けるのがサブキャラ達だった。何故か、まじめなのに軽い感じの人たち。
そんな彼らの助けもあって、ローラは人生にとって大切なものを選択するにいたる。
他人の目が気になって、自分らしくない生き方をしている気がする人は、見てみるのもいいかもしれない。簡単に「そのままの自分でいいんだ」と言われるよりも、感じるものは多くある作品。