《あらすじ》
世界がウェスタンブロックとイースタンブロックに二分されたた近未来。ウェスタンブロックのスパイ・ミレーヌ(岩佐真悠子)は、両サイドの国境地帯にあたるJ国に潜入して移民売買摘発の作戦を実行。その際、彼女は移民の青年クリスに目が引きつけられ、作戦が成功した後もなかなかその姿が忘れられずにいた。その後、ミレーヌには新たな任務が下され……。
《感想というか…》
世界を二分する出来事、それは、意外と身近にあったりする。友達関係であったり、仲間だと思っている関係であったりと、様々な形で、身近なところにある。そんないつ起きてもおかしくないこの時代だからこそ、記憶における悲しさはひとしおだったと感じる。
戦争の被害者、それはその場にいることを選べば、死は遠のいたとしても…
そうなるとき
自分はどう行動をとるのだろう
記憶がないとき
自分を突き動かすことがあるとすれば…
それは…何にも変えることのできない自身の芯に触れる時なのかもしれない
失われた記憶
繋ぎ合わされるような断片の記憶の欠片
それらをひとつずつ
つなぎ合わせるとき
失われた何かが取り戻される
その時に
見出す真の敵とは…
ミレーヌの寂しさ、悲しさ、そして、絶望
それは、少なからず誰もが体感しているものかも知れない
それでも、前を向き、そらを仰ぎ見ることができるのかは…
その人の強さではなく
過ごした時間を受け入れ誇れるかどうかなのかもしれない