許されざる者 | 気紛れな心の声

気紛れな心の声

気がついたこと 不意に感じたこと とりあえず残してみようって^^…最近は小説化しているけれど、私の書き方が上手くなるように感想くださいね

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《あらすじ》

1880年、ワイオミング。列車強盗や殺人で悪名を轟かせていたウィリアム・マニー(クリント・イーストウッド)は、今では銃を捨て2人の子供と農場を営みながら密かに暮らしていた。しかし家畜や作物は順調に育たす、3年前に妻にも先立たれ苦しい生活だった。そんなマニーのもとにスコフィールド・キッド(ジェームス・ウールヴェット)という若いガンマンが訪ねてくる。彼は娼婦フィッツジェラルド(アンナ・トムソン)に重傷を負わせた2人のカウボーイを倒して、一千ドルの賞金を得ようとして考えていた。一緒に組もうと誘われたマニーは11年ぶりに銃を手にする。マニーのかつての相棒ネッド・ローガン(モーガン・フリーマン)が同行することになり、3人は町へ向かった。その頃、保安官のリトル・ビル・ダゲット(ジーン・ハックマン)は強引なやり方で町を牛耳っていた。伝説的殺し屋のイングリッシュ・ボブ(リチャード・ハリス)と同行していた小説家ボーチャンプ(サウル・ルビネック)を暴力的に町から追放するダゲッド。マニーら一行が町に到着すると、ひとり酒場にいたマニーをダゲットは激しく殴りつけ、重症を負わせる。そんなマニーを献身的に看護したのは傷つけられた娼婦のフィッツジェラルドだった。立ち直ったマニーはローガンとキッドに追いつき、追っていたカウボーイを発見して1人を射殺するが、ローガンはもう人をてないと悟り、マニーらに別れを告げた。カウボーイたちの家を見つけ、残るひとりを仕留めたキッドは、マニーに初めて人を撃ったと告白する。その頃、町では殺人罪で捕まったローガンがダゲットの激しい拷問にあい、命を落としていた。賞金を受け取る際にその話を聞いたマニーは、キッドから拳銃を受け取り、子どもたちとローガンの妻とキッドの4人で賞金を分けるように言うと町へと向かった。酒場の前にローガンの死体が放置されているのを見たマニーは店主を射殺して銃撃戦になり、遂にダゲットと対決して彼を倒した。そして子どもたちの待つ家へマニーは帰っていくのだった。


《解説・追記》

クリント・イーストウッドが、師匠であるセルジオ・レオーネ監督とドン・シーゲル監督に捧げた異色西部劇。1870年代の米ワイオミング。かつては無法者として悪名を轟かせたウィリアム・マニーだったが、今は若い妻に先立たれ、2人の幼い子どもとともに貧しい農夫として静かに暮らしていた。そこに若いガンマン、キッドが立ち寄り、賞金稼ぎの話を持ちかける。共演にジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン、リチャード・ハリス。92年度のアカデミー賞では作品、監督を含む4部門を受賞した。


《私的にコメント》

人は自分のしたことを許されるのか。そんな問い掛けをしてくれる作品なのかもしれない。

主人公マニーは、名うての賞金稼ぎだった。

でもそこに存在する苦悩は、近いしい者にしか理解されないものだった。マニーの妻の母は、終にはそこにある苦悩を垣間見ることも理解することもできなかった。マニーの妻がどう伝えたのかは解らない。でも、理解したい何かは存在していたのだろう。だから、文字だけとはいえその行動が記されていたと思える。


人を許さないのは誰なのか。

自分なのか、他人なのか、それとも、関わる誰かなのか。

そこにある疑問の答えはそこにはない。

ただ、少し歳をとって、考えられるゆとりが生まれた気がする。

俺を許すのも甘やかすのも私自身だと…。


それににた甘えの中で、マニーは、名うての賞金稼ぎになった。何が甘えなのかは、作中でマニーが語る。その先にある安らぎのために、戦うのは自分の肉体。敵は、他人だけではなく自分自身も数えるべきなのだろう。


身近な甘さ、そこには『三日坊主』も入る気がする。

他人に求める以上、自分にも。厳しさも優しさも、許すことも全て均等にできるのなら、違った未来へと繋がる道は広がるのかもしれない。