MOMENT | 気紛れな心の声

気紛れな心の声

気がついたこと 不意に感じたこと とりあえず残してみようって^^…最近は小説化しているけれど、私の書き方が上手くなるように感想くださいね

MOMENT (集英社文庫)
集英社
本多 孝好

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《あらすじ》

死ぬ前に一つ願いが叶うとしたら…。

その病院に一つの噂がある。死を目前にした患者の願いをかなえてくれるという噂が。

その病院でアルバイトをする“僕”は、あることをきっかけに、その願いを叶える側となった。

人は、人生の終わりに誰を思い、、何を願うのか。そこにある小さいけれど確かな希望とは……。

一人の患者に訊かれた質問を機に、“僕”は、その答えを…


《愚痴?》

最近、死についての物語に縁がある。不思議なことなのだが…でも、僕のように本を虫食い読みする人間にしてみれば、こういうこともあったりする。一度、読書ということから離れていたのは、自分が書くことが増えた所為なのかもしれないと思う。というよりも、漫画の方が気楽で早く終わるから、かもしれない。

最近、息子に、この短時間でも本を読むんだ…といわれて、隙間時間の読書が戻ってきたことに気がついた。きっかけは、息子が日々の読書を中学校から言われた所為…詠みたいと言われ、渡せば、ベタは尽きていくものだ。適当に買ってきて読めというのもあれだけど、それもどうかと思うのd、自分が読んでから渡すようになった。ということで、いまは、「死・希望・願い」にまつわる物語が多いようだ。


《私的にコメント》

「死ぬまさにその瞬間…自分は何を思い浮かべると思う」という質問にふと自分ならと考えた。でも、答えは出ない。“僕”が答えるように、「わかりません」。それが答えだった。

彼は一つの頼み事をきっかけに、病院にある噂の人物となってしまう。そのことに背を向けるのは簡単だった。だが、それを彼はしない。自分に架したひとつの思いのままに。迷い、戸惑い、苦しむなかで、人は自分を突き動かす何かを見つけ、自分を助けてくれる想いを見つけるのかもしれない。

人は、一人で生まれ一人で死んでいく。

それはそれで正しいのだろう。でも、きっと人は多くのまなざしの中で生まれ、多くの想いを抱いて逝くのだと思える。それは、最近の僕が出した答えなのかもしれない。もっと、多くのことを思い、考え、時を過ごした人は違う答えにたどり着くのかもしれない。

彼は必殺仕事人としての仕事をこなしていく。最初に携わったことをきっかけけに、そして、噂の真相に触れる事になる。それは、たぶん、闘病する人が一度は考える闇なのかもしれない。その闇に寄り添い、、それを叶えることが、一つの答えにつながっていく。でも、その選択は本当に正しのだろうか。

残される思いは?

求められている願いは?

当人では無いからこその葛藤の中で人は迷い嘆くのかもしれない。


少し、殺伐とした話題が多い中で、ふと考えさせられる想いが此処には存在している。そんな気にさせてくれる物語だった。いつか自分なりの最後の瞬間を考えてみたい。できれば、いま思う最後を、少しずつ書き綴って、比べてみたいものだ…と思う物好きは僕だけだろうか