プレシャス | 気紛れな心の声

気紛れな心の声

気がついたこと 不意に感じたこと とりあえず残してみようって^^…最近は小説化しているけれど、私の書き方が上手くなるように感想くださいね

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(2010/11/05)
ガボレイ・シディベ、モニーク 他

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<ストーリー>

1987年のハーレムを舞台に16歳のクレアリース・プレシャス・ジョーンズの葛藤を描いた作品。

身ごもった2人目の子供の父親は、父親。そして、最初の子の親も父親。家庭保護給付を受けるための通学に対する不満、家庭での母からの暴力という不遇の状況下で発覚した2人目の子供の存在は、家からの逃げ出し場としての学校を奪ってしまう。

クレアリースは、フリースクールでの出会いの下で「学び」「愛する」「愛される」喜びを知る。

最初の一歩、それは勇気を振り絞ることだったのかもしれない。色々な社会の現況がクレアリースの選択を決めていく中で、考え導き出した答えとは…


<個人的に感想>

衝撃作。話題作でもあり、15禁という問題作です。でも、15禁にする意味とはなんだろう。実際に起きているアメリカでの問題の一つを取り上げただけのことなのに、門戸を閉ざすのは…そんなことを思ってしまった。隠せば隠すほどに見たくなるのも現実なのに、真実なのに、そこに目を向けない矛盾を感じながら見たのは、最後まで見た感想だった。

たぶん問題になるのは冒頭のシーン。

それ以外は、ヘビィにのしかかってくる話題を警戒に描いている。重く暗いものにしていないのは、演じているガボレイの存在だと思う。

問題は山積み。不幸のオンパレードという見方ができなくもないが、それでもそれが普通なのだろうと思えるところが寂しい気もする。起きそうで起きる出来事、連鎖する問題だけど、誰もが真剣に考えることがある。真摯に取り組むことがある。

現実に対して怖くて苦しい闇の中に迷い込んだら、何ができるのだろうか。

ひとかけらの仲間の存在を支えに、一つの答えははじき出される。

「学ぶこと」「あいすること」「愛されること」の大切さが描かれた作品だったと思う。

続きはどうなったのか。そんなことを思わせるエンディングに・・・だが