Wedding 10-2 | 気紛れな心の声

気紛れな心の声

気がついたこと 不意に感じたこと とりあえず残してみようって^^…最近は小説化しているけれど、私の書き方が上手くなるように感想くださいね

AM3:00。光がバスルームから出ると、ベット脇の電話が鳴った。

『ハロー』

「(うわぁ…英語だ…当たり前か)は、はろー」

『【お客様がいまお部屋に向かって上がりました:という内容の英語だった】』

「さんくす…」と、受話器を置いた。それにしても、英会話ができない割には正確にコミニケーションが取れるのが不思議なところだ。

1分もしないうちにドアがノックされる。

「おはようございます…」と、ブライダル アライ のスタッフが到着をした。フェイスマッサージと着付けのためだった。何故、こんなに朝早くからといえば、6時にマジックキングダムで写真撮影があるからだ。この写真撮影は実に博打のような申し込みが必要である。

WDWで行われる結婚式は、一日の間に8件(確か…)。4つある式場で2組ずつが結婚式をあげている。この結婚式『farlytailWedding』は、生涯に一度しかあげられない。と、いわれている。書類の提出が義務付けられていて、過去に利用していない事を確認されたりする。だいたい、望みの日に結婚式をあげようと思うと1年ほど前から予約を入れなかればいけない。

シンデレラ城の撮影においては、2年前には、予約を入れないといけないそうだ。

どちらにしても奇跡のような結婚式の準備をしてくれたのは、ミッキーネット の社長さんだかr苦労はわからないままなのだが。その片鱗の一部でも知るためだろうか、こんな朝早くからの英会話対応は…。

フェイシャルの時間は約1時間。男は、する事がないので、非常に暇だ。寝ているわけにも行かないので、とりあえず自分の着替えをひとりでする。

誰も面倒は見てくれないので、鏡にでも映した自分を撮影しながら時間をつぶし、朝食のルームサービスの受け取りをする。

(えっ…こんなに朝から食べられないだろう…)

大きめのテーブルが見る見る食材で埋め尽くされていった。

「はい、花嫁さんの準備完了」

その声に光は振り返った。

「へ~」

「何よ…」

「別に」

「綺麗ねとかは無いの?」

「…惚れ直したよ」

「でしょ……元が良いもん」

「それは、それは……それよりも化粧濃くない?」

「写真栄えするようにね…」

「へぇ~」

「ナチュラルメイクだと…写真写りがね…」

「そういうもんかね」

「ええ…変わりますよ…」とアライのスタッフが言葉を添えた。彼女は、シンデレラ城の撮影を終えるまで担当してくれる。とりあえず、カメラマンの到着を知らせる電話の対応までしてくれた。それにしても日本語がここまでホッとする言葉だとは……ようやく知った。

ホテル・グランドカリフォルニアンからマジックキングダムは20分程度の距離だそうだ。それも裏門から入ってシンデレラ城までの距離を入れての時間らしい。

「いきましょう」

「だ、そうです…紗智」

「うん・・行きましょう、光くん」

「おう」


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