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皆さんは、人の思考には癖があるのをご存知ですか?
人は、1日に約6万回の思考をし、その80%はネガティブな思考をしていると言われています。
人の動作に、何らかの癖があるように、思考にも その人独自の思考パターン(癖)があるのです。
皆さんもご存知のように、人それぞれ同じ場面に出会したとしても、その捉え方や感じ方が違います。
その理由は、その人独自の思考パターン(癖)が大きく関わっています。
今回は、思考の癖と自分で意図している訳ではないのに、自動的に沸き起こる反射的な思考である自動思考について
わかりやすく説明された動画を見つけたのでご紹介したいと思います。
『Misaspi魂の座標』チャンネルさんでは、スピリチュアルな事柄を論理的に分かりやすく、時には科学的な視点も交えて伝えてくれています。私は、わからなくて知りたいことがあるとよくこちらを訪れます。私にとってしっくりくる内容の動画が数多くあり、特にスピリチュアル一辺倒は苦手という方にぜひおすすめしたいチャンネルです。
~以下は文字起こしした内容~
ひらひらと舞う蝶を見たとき、蝶が飛んでいる、そう思いますよね。
鳥と見間違えることもありませんし、羽が4枚あるから蝶に違いないなんて考えることもありません。
人間の脳は優秀で、認識しているものに対して瞬時に何であるかを判断することができます。
一つ一つが何であるかを深く考えることをしないので、無駄な思考を省くことでスムーズに日常を過ごすことができます。
物質を瞬時に見分けるために、脳の働きはとても便利な機能と言えますが、精神面ではとても厄介な一面を持っています。
人はそれぞれに感じ方や捉え方が違います。
同じ出来事を体験したとしても、ある人にとってはハッピーな体験であり、ある人にとっては恐怖の体験でしかないこともあります。
どちらも瞬時に出た感情は正解でも不正解でもありません。
人間の動作には何らかの癖があるように、思考にもクセがあります。そして、何かの出来事に対して瞬間的に浮かんだ考えやイメージを自動思考と言います。
思考の癖が歪んだものであると、常に歪んだ自動思考をすることになってしまいます。
それによって多くのストレスを感じ、肉体面でも精神面でも不調を起こしてしまいます。
具体的に思考の癖とはどのような考え方を指すのでしょうか。
また、辛い感情を生んでしまう歪んだ思考の癖を修正する方法はあるのでしょうか。
今回は自動思考の罠、思考の癖についてご紹介します。
自動思考と思考の癖
では、自動思考や思考の癖とはどのようなものを指すのか、もう少し詳しくご説明しますね。
自動思考とは、何かの出来事に対して瞬間的に浮かんだ考えやイメージのことを言います。
これは自分で意図した考えではなく、自動的に沸き起こる反射的な思考です。
また、心理学の用語で物事の捉え方や受け止め方を認知と言います。
例えば、カブトムシを見た時にかっこいいと思う人もいれば、怖い、気持ち悪いと思う人もいます。
同じ出来事を体験していても、どのように認知しているかによってその人の感情や行動に違いが出てきます。
認知はその人が持つ価値観や思考のくせによって、自動思考をし瞬間的に物事を判断することで、私たちの感情や行動に影響を与えます。
この思考の癖がゆがんだものであると、自動思考によって意図せずとも次々につらい感情ばかりが沸き起こってきます。
それによって精神が不安定になり、肉体面にまで悪影響が出てしまいます。
また、思考の癖は潜在的なもので、育った環境や過去の体験などによって作られています。
精神の土台となる部分であり、とても重要な部分であると言えます。
このような無意識下の認知をスキーマと呼んでいます。
ネガティブ思考で苦しみを抱えている方は、ゆがんだ思考の癖を持っていることがほとんどです。
思考には癖というものがあるということを知るだけでも、自分を修正するヒントを得ることができます。
そして、ネガティブな思考の癖は認知の歪みと呼ばれています。
認知の歪みには10種類のパターンがありますので、順にご説明しますね。
認知の歪み 10パターン
1. 白黒思考
物事を白か黒、0か100かなど、どちらかはっきりさせないと気が済まない考え方です。少しでもミスがあると「これは失敗だ」と捉えてしまいます。
2. 過剰・一般化
何の根拠もなく、それが一般的であるという思い込みが強く現れる考え方です。「みんなそう思っている」「みんなそうしている」「いつもそうだ」といった考えが過剰に出てきます。
3. 心のフィルター
良いことがあったとしても悪い部分だけにフォーカスし、ネガティブなことに結びつけて捉えてしまう考え方です。
とてもラッキーな出来事に遭遇しても「悪いことが起きる前兆だ」と受け止め、しっかりと現実を見ることができなくなってしまいます。
4. マイナス思考
すべてをマイナスに捉え、自分や他人の価値を下げることで悲観的になってしまう考え方です。
これを繰り返すことで負のスパイラルに陥り苦しみの感情から抜け出しにくくなってしまいます。
5. 結論の飛躍
根拠もないのに悲観的な結論付けをし、それ以外の考えを否定してしまう考え方です。
「私は幸せにはなれない」「うまくいくはずがない」など、未来に対して明るい期待や希望を持てない考え方です。
6. 拡大解釈と過小評価
自分の問題を大袈裟に捉え、長所や魅力を過小評価する考え方です。
その逆で、他人の成功を過大評価し、他人の欠点を見逃してしまう考え方でもあります。
自分に厳しく他人には寛容な考え方と言えます。真面目で優しいタイプにこの考え方が当てはまることが多くあります。
7. 感情的決めつけ
その場の感情で「嫌だ」「ダメだ」と決めつけてしまう考え方です。
理性ではなく感情で判断したことを「自分こそが正しい」「間違っていない」と決めつけることで、意見が合わない人のことを全否定してしまいます。
8. すべき思考
何かにつけて「すべき」「しなければならない」といった強迫的な考え方です。
理想が高く、それにそぐわないものに対して否定的な考えを持っています。
自分の価値観を他人に押し付けてしまうこともあります。
9. レッテル貼り
失敗や挫折をした人に対してネガティブなレッテルを貼る考え方です。
一度「こうである」と決めつけたことは簡単には覆すことができないため、物事を一面でしか見ることができず視野が狭くなってしまいます。
10. 自己関連付け
自分に関係がないことでも自分に責任があると思ってしまう考え方です。
事実は自分とは全く関係がないのに、「もしかしたら自分がきっかけでこんな結果になってしまったのでは」と考えてしまいます。
「もしかしたら」の妄想を膨らませることで自分を責めてしまい、「自分はダメな人間だ」と結論付けてしまいます。
認知の歪み10種類のパターンをご紹介しました。人間は1日に約6万回の思考をし、その中でも80%はネガティブな思考をしていると言われています。
このことからも、人間の脳は基本的にネガティブ思考であることが分かります。この10種類のパターンに当てはまる項目が皆さんにもいくつかあったのではないでしょうか。
思考の癖を修正する
ゆがんだ認知を持っていることは、何でもない出来事に対して大きなストレスを感じ続け、心が疲弊してしまいます。このような状態を改善することはできるのでしょうか。
癖というものは、長い期間にわたり習慣的に積み重ねて作り上げてきたものです。
社会、宗教、家庭、教育、メディアなど、様々な要素が繰り返し叩き込まれた情報ですので、
心の奥深くに刻印され、自分の認識が誤った認知かもしれないと疑うという発想は少ないかもしれません。
そのために、潜在的に刷り込まれた癖は一瞬で切り替えることは難しいと言えます。
極端な認知の歪みを起こしている場合は、専門家のカウンセリングを受けて治療する認知行動療法というものがあります。
問題点や感情の整理をすることで、どのような認知の歪みを起こしているのか自己分析をし、心の負担を軽減していく心理療法です。
専門家に相談するほど悩んではいない場合は、自分で少しずつ修正をすることもできます。
それにはまず、思考には意図せずともわき起こる自動思考があることや、偏った認知をしていることで起きる思考の癖があることを知るということが大切です。
ネガティブな思考ばかりが沸き起こり、自分の考え方が普通ではないと責めてしまうことで気分はどんどん落ち込んでしまいます。
自動思考によって瞬時に出た考えやイメージには何の罪もありません。
まずは自分の気持ちを自分自身で受け止めて俯瞰することで、感情に振り回されない自分づくりをしてみましょう。
また、客観的に自分を観察することで、自分自身にどのような思考の癖があるのか気付くことができます。
思考の癖のほとんどは偏った思い込みからできています。
ネガティブな思考になってしまったとしても、今の思考は自動思考によって湧き出てきたものと冷静に判断することができます。
この気づきこそが自動思考の罠から抜け出すきっかけとなるのです。
癖は簡単に修正できるものではありませんが、「できない」という決めつけも思考の癖であり、自動思考によって瞬時に沸き起こる考えなのです。
まとめ
いかがでしたか。苦しみの感情は不要なエネルギーを消耗してしまいます。ネガティブ思考は自分を責めることでさらに深い苦しみを生んでしまいます。
自己分析も大切ですが、何よりも自分を大切にし、自分に感謝をして心に癒しを与えることが一番なのではないでしょうか。
この動画で私が学んだこと
1. 思考の癖は、認知の歪みを生み出す
人間の脳が瞬時に物事を判断する仕組みは、日常をスムーズに過ごすために便利な機能ですが、精神面では厄介な一面も持っていることがわかりました。
2. 認知の歪みには10種類のパターンがある
- 白黒思考
- 過剰一般化
- 心のフィルター
- マイナス思考
- 結論の飛躍
- 拡大解釈と過小評価
- 感情的決めつけ
- べき思考
- レッテル貼り
- 自己関連付け
自分にもあてはまる思考が数多くあり、自分の中にこんなにも歪んだ認識があることを知りました。
考察&まとめ
1. 思考の癖は、誰にでもある
認知の歪みのパターンは、誰にでも当てはまるものがあると思います。
私たちは、生まれ育った環境や過去の経験によって、様々な思考の癖を身につけています。
しかし、そのことに気づいていないことが多く、それがネガティブな思考を生み出す原因となっています。
生きづらい世の中を生きやすくする為にも、こう言った情報は広く認知される必要があると感じました。
2. 思考の癖を修正するための具体的な方法
- 自動思考に気づく
- 認知の歪みのパターンを知る
- 客観的に自分を観察する
- ポジティブな思考を意識する
- 専門家に相談する
3. 思考の癖を修正することは、人生を変える力を持っている
思考の癖を修正することは、ストレスや不安を軽減し、幸福度を高めるだけでなく、自分自身と他者への理解を深めることにも繋がりると思います。
心と感情に潜む罠である自動思考と認知の歪みを理解し、修正していくことで、より幸せで充実した人生を歩むことができると考えられます。
余談
ここから、少しだけ私自身の体験について書きたいと思います。
一年ほど前の私は、この思考パターン(癖)と自動思考に自分の思考が支配されている状態でした。
目を閉じると、ひっきりなしのネガティブな思考が渦を巻き、次から次へと思考の波が押し寄せてくる状態でした。
しかし、それが今までの人生において通常モードだったため、それが普通だと思って過ごしていました。
スピリチュアルに興味を持ち始めてから、
自分の思考を観察し、客観的に見れるようにするために瞑想や内観を行うと良いという情報を得ました。
何度か試みましたが、ひっきりなしの思考を観察することなど到底無理で、そんなことができるはずがないと思っていました。
その考えが変わったのは、21日連続でホ・オポノポノを実践したことでした。
これにより、今まで過去の体験時に感じていた感情や思考に蓋をして見ないようにしてきたものが解放されました。
当時抱いていた非道徳的な感情も思考も、あるがままに感じるようにしました。
そして、その感情や思考を自分の中にあるものとして『そうだね、分かるよ』『そう考える自分があってもいいよね』と素直に受け入れるようにしました。
それからです。自分の思考や感情によるグルグル思考に悩まされることがなくなり、心が穏やかになっていきました。
21日間何か新しいことを連続して行うと、それが習慣化されると心理学では言われています。
当時のことは、過去のブログ『21日間のホ・オポノポノを終えて』に書いてありますので、ご興味のある方はぜひお立ち寄りください。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。🙏🙇