仕事も無事に終了し、残りの滞在期間はカナディアンロッキーを大満喫するのだー!
おうちのオーナーさんが山岳協会で働いているということで、管理している山小屋の掃除をする目的で1泊できる、みたいな制度があるらしく
今度同僚と山小屋に泊まりに行くとき一緒に行く?と誘ってもらったのでタイミングが合えば私も一緒に連れて行ってもらえることになった。
8月13、14日は、なななんと秘境レイクオハラの山小屋で一泊、しかもそこまで山岳協会の車で直行できるという最高すぎる楽しみが待っているのだぁ
そんなスペシャルな機会はもう少しお預けで、今回の行先は、キャンモアのお隣のカナナスキスというエリアにあるElk Lakeという湖のほとりにある山小屋
人気の湖カナナスキスレイクから片道10kmのトレイルを歩いた先にある。
一緒に泊まるのはオーナーさんの職場の上司とその旦那さんと子供(女の子)二人(5歳と9歳)、そしてそのお友達の女の子二人(4歳と9歳)とそのお父さん
つまりほぼ全員初対面であります
仕事納めをして送別会から帰ってきて休む間もなく山小屋泊の準備
暖かい上着、寝袋、ハンドサニタイザー、トイレットペーパー、歯ブラシ、ビーチサンダル、着替え、タオル、スナック、お昼ご飯、たっぷりのお水…
あれこれ準備しながら、「あーなんか忘れ物してそうーー」の繰り返し
遠足の前日の子供みたいw
早起きしてリュックの中身を確認、朝ごはんも済ませて、出発までまだ1時間以上あるのに準備万端でソワソワww
朝9時半に家を出発
上司ファミリーのお家であいさつをして、トレイルヘッドへしゅっぱーつ
11時頃にトレイルヘッドの駐車場に到着し、おトイレを済ませてハイキング開始
上司ファミリーはマウンテンバイクで山小屋を目指すということで、子供たちの準備に時間もかかるので私とオーナーさんは先に出発した。
ハイキングとはいっても林の中を歩いているだけなので、景色はそんなにきれいではない。
でも日陰を歩けるから歩きやすかったなぁ。
しばらく上りが続いて、30分くらい歩いた後、見晴らしの良い場所に出た。
景色があんまり良くないから、駐車場も空いてたし歩いている人ほとんどいないし、これは熊が出る可能性大だね
ということで、いつでも出せる手元にベアスプレーを装着した。
使うこと無いといいけど…
なんてことない山道だったからほとんど写真を撮らず、歩き続けること1時間半
そろそろお腹空いてきたしお昼にしよー
ということでおにぎりを食べていると、
寄ってくるわ寄ってくるわ大量の蚊と蝿
虫よけスプレーはしてたんだけど、スプレーのかかっていなかった隙間という隙間に攻撃を受け、
後半のハイキングはずっとふくらはぎが痒くて仕方なかった
耳元でブンブンうるさいっちゅーねん
途中でバイクロードとハイキングコースが分かれていたのでハイキングコースの方に進んだ。
するとトレイルが一気に狭くなり、ボーボー生えた草を掻き分けて進む感じになった。
これはダニに噛まれるかもしれないね…
と、また新たな問題が出現
ダニに噛まれませんように熊に出会いませんようにと祈りながら
足元の木の根っこに引っかからないように気を付けながら
サクサクと歩き続けることさらに1時間。
あ!ライチョウ!
しかも、ちいさな赤ちゃんも一緒!
最近生まれたばっかりなのかな、と思うほど小さくてヨワヨワしくて、
人間への警戒心も無く、とっても可愛かった。
写真を少し撮った後、お母さんライチョウが変な鳴き声を発していたので、近づいてごめんね、と言ってさっさと通り過ぎることにした。
かっこよかったなぁ。。ライチョウ。。
合計で3時間ほど歩き、山小屋に到着!
山小屋っていうよりログハウスやん(当たり前か)、
めっちゃキレイ!素敵!こんなところに泊まっていいなんて贅沢すぎやしないかい?
山小屋の前にはファイヤーピットがあり、近くには小さめの山小屋とピクニックテーブル、薪割りの道具入れ。
上司ファミリーはすでに到着して荷ほどきを始めていた。
持ってきていた缶ビールで乾杯。保冷剤のおかげで冷たくて美味しい~
カルガリーのイタリアンマーケットで買ってきたというハーブのパンを、オリーブオイルとバルサミコ酢につけて食べるオシャレなスナックで一休み。
川の水を沸騰させて飲み水にする準備をして、
みんな水着に着替えて近くのエルクレイクへゴー
湖のほとりの山小屋、って聞いてたけど実際は湖まで1㎞離れていた
小さな子供たちを連れてビーサンで山道を1㎞も歩くのはけっこう大変だった。
エルクレイク。透き通ってて綺麗だった。キャンプ場が目の前にあって、キャンプ客と私たちだけでこの景色を共有した。
遠浅で、けっこう奥まで歩いてもひざ位の浅さ。
水が冷たくて、氷水みたい!と感じたけど慣れたらけっこう平気
私も水着あったら泳ぎたかったなーー
まだ10歳にもならない小さな子供たちは、あれしたい、これしたいがコロコロ変わる。
さっきまでノリノリで泳いでたのに、次の瞬間には「もう飽きた!帰る!」と言い出したりする。
そしてもちろんお母さんに怒られる
水着の無い私は、「もう帰る!」組の女の子を連れて山小屋に帰ることになった。
帰り道で、膨らましたゴムボートを背負ったお父さんとすれ違った。私が子供だったら、絶対ゴムボート乗りたいと思ったけどな~と言ってみたけども「もう帰る!」の意志は揺らがなかった。
どうやらキャンプやマウンテンバイクというアウトドアアクティビティは飽きるほどやってきているので、いまさらゴムボートには興奮することが無いんだとか。なんか、裕福だねぇ…
私も小学生の頃は両親が土日にキャンプへ連れて行ってくれたが、大人がこんなに大変な準備をし、気まぐれな心変わりに根気強く付き合ってくれているなんて当時は全然知らなかった。子供って気楽でいいなぁ
山小屋へ帰る途中も、熊に遭いませんように、と祈っていた。
人の子供を怪我させるわけにはいかない
無事に山小屋へ子供たちを連れて帰ることが出来たが、次は私がトイレに行きたくなってきた。
トイレは山小屋から少し離れたところにある。
私トイレに行ってくるから、家の中から出ちゃだめだよ、中で待っててね?
と言うと、面白がって「NOOOOOO」と返された
いや、面白くないから
山で迷子になられたら困るので、山小屋に子供を残し、外から鍵をかけて走ってトイレに行った。
戻ってきても鍵をかけられたことに気づかず遊んでたみたいだった。
人の子を預かるのは1日だけでも気が気じゃないわ。と思った。
他の「もう飽きた」子が山小屋に帰ってきたので、皆でトランプやUNOをして遊んだ。
ゴムボートの方が100倍楽しいのになーと思った。
UNOとかで遊んでるとギャーギャーうるさいので、トランプタワー作りを提案した。
すると、「ちょっと喋らないでよ、私のタワーが倒れるでしょ」とお互い言いあうので、全員が大人しく黙々とタワー作りに専念してくれた。
お友達パパが持ってきたお酒でマルガリータを作ってくれたのがめちゃくちゃ美味しくてガブガブ飲んでしまった。
晩ごはんは上司ママの手作りミートソースパスタだった。豆や色んなお野菜がたっぷりでとても美味しかった。
子供たちが全員「もうお腹いっぱい!」と言って半分くらい残したので、残飯処理のお父さんたちが大変そうだった。
お父さんって、こうやってお腹がドンドン膨らんでいくんだな、と思った。
そしてパスタは半分残したのに、食後のデザートはちゃっかり食べるからびっくり。
上司パパが薪割りをしてくれ、食後は全員で焚火を囲んだ。
串にソーセージを刺して火で炙って食べているのがとっても美味しそうだった。
マシュマロがあればスモアできたのにねって皆残念そうだった。
子供たちがギャーギャー声が良い熊避けになった。
子供たちが無事全員ベッドに行っておやすみを言ったので、大人たちも寝る準備。
寝袋を広げて、頭にヘッドランプを付けて最後のトイレに行って、歯磨きをして就寝。
寝袋が暖かすぎたので初めは全開で寝てたけど、朝方はかなり寒かったので寝袋にうずくまって寝た。
私は昔から寝言をめっちゃ言うらしく、これまで旅行や合宿などで一緒に寝た人には全員に「夜めっちゃ喋ってたよ」と言われてきたが、この日の夜もなんだかめっちゃ喋ってたらしい。
イビキや歯ぎしりほどの問題では無いにしろ、寝言もじゅうぶん恥ずかしいので直したいなと思う今日この頃である
次の日の朝ごはんは、上司ママ特製のフレンチトーストとソーセージとフルーツ。
山小屋で食べるってだけで、なんでこんなに美味しいんだろう
朝起きてからご飯を食べるまでも、昨日に引き続きみんなでトランプタワー作りを楽しんだ。
お友達パパが濃いコーヒーを入れてくれて、チョコレート入れる?と聞かれたので、入れてみたが、なんだか妙な味になった。やはりコーヒーにはミルクが一番好き。
朝ごはんが終わったら休む間もなくお片付け&掃除開始
私は床を掃く担当になったのだけど、私がほうきをしていても子供たちは大はしゃぎで走り回る。
お母さんって大変だなぁ
一番年下の4歳の女の子が、山小屋の外で泣いていた。
どうやら虫よけスプレーで遊んでいたのがバレて没収になったらしい。
これはおもちゃじゃなくて薬なのよ、目に入って痛いって言われても病院はこの近くに無いからすぐ連れていけないでしょう?と説明しても女の子はいつまでもメソメソしている。
お母さんって大変だなぁ
山小屋全体を箒で掃き、キッチンとテーブルは塩素で除菌、床をモップで掃いて掃除が完了。
ハイキングシューズに履き替えて、日焼け止めと虫よけスプレーをたっぷり塗って、山小屋を出発。
さようならエルクレイク。
朝の陽を浴びた山が美しい
帰りはサイクリングロードを歩いて帰ることにした。上司ファミリーも一緒だし、道幅も広く歩きやすくなったので、ダニと熊の心配が少なくなった。
10㎞は長い道のりだけど、上り下りはそんなに激しくないのでのんびり歩いて3時間で駐車場に戻ってくることができた。
山登りのしんどさよりも、直射日光に焼かれてる感の方がしんどかった。
車に戻ってきて10分もしないうちに、雨雲がやってきてザーザー降り始めた。もう少し山小屋を出るのが遅かったら、ダラダラ歩いてたらめっちゃ濡れてたかもしれない。よかったぁ
カナナスキスから車で1時間半ほどで、自宅に到着。シャワーってこんなに気持ちよかったっけ。
日焼け止めと虫よけスプレーと汗で肌がベタベタだったのでボディソープがいつもの倍必要だった。
食べ過ぎない程度に晩ごはんを済ませて、明日に備えて就寝。
明日は念願のあの山に登るんだ…!