自分は主人だということを覚えておきなさい。
その主人であることが覚醒だ。
その主人であることが観照している意識だ。
あなたの中で常に変わらない基本的な要素とは何だろう?
それのみでありなさい。
そして、来ては去っていくすべてとの自己同化を消しなさい。
主人とは、観照しているあなたの自己だ。
痛みが来て、その後に楽しみが来る。
幸せがあり、惨めさがある。
そして、瞬間ごとに、何がやって来ようとも、あなたはそれと同化してしまう。
あなたは客になる。
主人を覚えておくがいい。
客がいるときは、主人を覚えておきなさい。
客には実に多くのタイプがある—
気持ちよかったり、嫌な感じだったり、
好きな客、自分の客であって欲しくない客、
いっしょに住みたい客、避けたい客——だが、すべて客だ。
主人を覚えておきなさい。
絶えず主人を覚えておきなさい。
主人に中心を据えているがいい。
自分が主人であるということにとどまりなさい。
そうなったら、分離がある。
そうなったら、隙間が、合い間がある——橋は壊されている。
この橋が壊されるやいないや、放棄という現象が起こる。
そうなったら、あなたはそのなかにいるが、その一部ではない。
そうなったら、あなたは客のなかにいても、依然として主人だ。
あなたは客から逃げる必要はない——必要がない。