真夏の男子(改題) 玄関先の草を取っていたら、そのさきの公道を、頭から足元(靴)まで、黒ずくめの男の子が通りかかった 黒いシャツに足首ののぞく丈のパンツニ十歳くらいかなぁ炎天下近くの日差しの中さす傘まで黒だ 色白で細身の体つき涼しげで無表情な横顔で通り過ぎていくいや 暑いだろうさすがに熱を吸収しまくってるはずだもん あれが世にいう日傘男子か…初めて見たううん去年だって耳にはしてたから気づく気持ちの余裕がなかったってことなんだろう いろんな夏が行く