ファントム「真実の愛」を聴きたくなった | 夢と希望と宝塚

ファントム「真実の愛」を聴きたくなった

傷付かないように


もしも傷付けてしまうなら、少しでも傷が小さくなるように


こんな自分が傷をつけるほどの存在なのかは、わからないけれど…


失望してほしくない

悲しんでほしくない

怒ってほしくない


と思っても、人の心をコントロールすることはできない。


相手を尊重する。

最大限に尊重した言動をとる。

たくさん考えて、しっかり考えて、最適解を出す。


『ファントム』の「真実の愛」が聴きたくなった。

初めて愛希れいかさんのクリスティーヌを観た。

私はやはり、『ファントム』は外部のほうが断然好きだと確信した。


望海風斗さんの男役の色気にクラクラし、真彩希帆さんの歌声はまるで砂糖菓子のように甘く溶けてウットリする。


けれど、ファントムの絶望の表現は、宝塚だと傍観者的立場になってしまう。ファンタジー要素が強く感じて。


外部は、絶望の暗闇がリアルに感じられて、ファントムの哀しみに入り込むことができる。


クリスティーヌにはなりたくない。

偽善者にはなりたくない。

初めてファントムを観た約15年前から思っていること。


クリスティーヌのような人の言動にたくさん傷付いてきた。


だから、私はそうなりたくないと。


仮面を少しずらして見せてくれて、私はクリスティーヌにならずに安心していた。


私はクリスティーヌじゃなくて、私も仮面をしているじゃないか。何を言ってるのか、私は。


逃げなかった自分に安心していたが、今後、想像できないほど傷付きそうで、不安なのに、どんどん前に進んでしまう。


人間は感情で動く生き物だ。


正論では動けない。

理屈では動けない。

倫理的に動けないこともある。


突き動かされる感情がエネルギーとなり、前に進ませる。


クリスティーヌが高らかに歌う「真実の愛」を聴きながら、色んな思いが沸き起こる。


https://youtu.be/-2ZKSGW2UYk?si=OvposTO_OLeQXO0_