こんにちは。亀有【ひかり接骨院】院長の生方一です。



前回のブログはこのような感じです・・・

http://ameblo.jp/hikari-sekkotsuin/entry-12161000235.html



「内巻き肩」とは言うものの実際には、肩甲骨が前方へ偏位し


上腕骨の骨頭が前方へ押し出されながら外旋しているという


「外巻き」である、というところまでお話しました。



そして話はここで終わりません。


ここから先が恐らく普通の方にとっては更に難解なところであろうと


思います。



では何故、「内巻き肩」という呼び名がついているのかという


ことですが、肘から手指にかけてが内巻きになっているのです。


肘から先の、いわゆる末梢部が回内位(内旋位)を呈しているため


上腕部も同様であるとの思い込みと決めつけにより、このような


事実に気付くことが出来ないのであろうと思われます。




DSC_0822.JPG

上図のように


肩甲骨が前方へ滑り、偏位し


上腕骨骨頭は後方から前方へ押し出されるように偏位


上腕部全体が外旋(外巻き)


に加え


前腕部は内旋(内巻き)


肘関節は屈曲


という筋の緊張状態に置かれ続けることになるのです。


そしてこの結果、
DSC_0823.JPG

上図の⑥のような力が発生するため、橈骨頭(小頭)が


点線の矢印の方向に偏位し、外からでも分かるように


突出してしまうのです。


この状態は幼児に起こる「肘内障(ちゅうないしょう・・・いわゆる


肘が抜けた状態)」とよく似た状態で、長い期間をかけて偏位し


その状態に合わせ周囲の軟部組織の短縮や癒着が起こり


固まってしまうのです。


ちなみに②・③の力によって肩関節も「亜脱臼」に近い状態のまま


固まってしまっていることがほとんどです。



「軸」の通った在り方においては、このような偏位など有り得ない


のですが、何故このような状態がまかり通ってしまうのかというと


「軸」が失われた現代人の意識が中枢よりも末梢が優位だからです。


もっと言うと、何事においても結果、それも自分にとって都合の良い



結果ばかりを先取りしようという意識ばかりが先走り、結果というものを



支える「プロセス」には一切目を向けることがないからです。


自分にとって都合の良い結果を「今すぐ」手に入れるために


身体の抹消の部位(手指や足先)に不自然な力を入れ、


上っ面の形だけを取り繕う(演じる)という意識に囚われているので


身体の運動の根本を司る意識の中枢たる「骨盤・脊柱」またはこれに


近い部位の器官の本来持つ働きを完全に無視するのです。


小手先の力任せの動きを演出するために、あらゆる無駄な力が


総動員されることになるのですが、末梢がこのような状態ですと


何か動作をする度に無駄な力により「ブレ」が発生し、その動作における



精度が落ちることになるので、中枢の部位をも恒常的な緊張状態に



置くことで、まるでコンクリートで固められた土台のような役割を



押し付け、ブレを抑え込もうとするというわけです。


しかしこのような状態では関節の遊びも全て殺されてしまうので


何かの動作をする際の「タメ」のような力や動作をした祭の



「反作用」の力を逃がしたり受け流したりすることが出来ず、


このような状況にのみ特化した方向に、各関節の位置関係や


それに関連する軟部組織の状態(柔軟性・長さ・質感等)が


偏って、固定化されてしまうのです。


このことは、以前この「重要③」シリーズの下肢の話でも


お分かりいただけると思います。



ですから、いわゆる「内巻き肩」を矯正する場合、肩部だけ


見ていても解決は難しいです。




続きはまた次回以降に(分かりやすく?まとめるのが大変なので


ちょっと時間がかかってしまいますが・・・^^;)アップいたします。




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