こんにちは。亀有【ひかり接骨院】院長の生方一です。


前回のブログ↓

http://ameblo.jp/hikari-sekkotsuin/entry-12153983235.html



今回はその続きです。


軸を失った在り方における下肢の各関節がどのような状況に


陥るのかを具体的に解説いたします。



解りやすいように、「女性」の例を参考に進めます。




DSC_0443.JPG

大体、上図のような感じです。


大腿部-下腿部の力(赤い矢印)が一致せず(軸にならず)


すれ違いを見せます。つまり上下からの荷重や衝撃の負荷が


関節の外に逃げるということです。


この在り方における主動作部位は膝から下、特に足趾・足根部


つまり足の趾(指)から足の裏の力主導で全ての物事がなされる


ということです。


次にこのような状況での、足趾・足根部から足関節・膝関節の


様子を示した図がこちらです↓


DSC_0508.jpg

まず、着地するとすぐに母趾を中心とした足趾部に荷重し


強く踏みしめます(A)。この母趾を踏みしめる力に対する


拮抗作用が(B)という力ですが、爪先荷重で踏みしめると


必ず足関節の外側がグラつきます(D)。必ずです!必ず!!


(これをみんな知らない)そしてこのグラつきの余波が足背部や


にも母趾の関節にも及びます(E・H)。


言うまでもなく、これらD・E・Hの力は関節の偏位→捻挫を


起こさせるものです。


このグラつきを抑え込むために(B)が更に強力に緊張する


だけでなく、(B)に対する拮抗筋としてのアキレス腱(F)も


緊張を強め、それと一緒に足関節の内側の腱も緊張を強めます。


但し靭帯はたるみます。


そして荷重しながら踏み込む際の衝撃により、下腿部が外旋する力


が発生するのです(C)。


この(C)という力に加え・・・・・


DSC_0443.JPG

上図のように母趾から膝関節の外側へ斜めに逃げる力


が同時に作用し続けることにより、膝関節は下図のような


状況に陥ることになります↓


DSC_0550.JPG

左がニュートラルな膝関節で中央が下腿部の外転傾向を


見せる膝関節、そして右が外転傾向に加え外旋の力が作用した


ものですが、これにより関節の前内方へ力が逃げることとなり


こちら側の関節腔は広げられ緩くなるのですが、反対に外側は


隙間が詰まり、軟部組織も短縮を起こし、滑動性を失うのです。



このような状況は、特にハイヒールを好んで履く女性に顕著です。


顕著というよりも、ヒール部分できちんと立てている、世界的な


スーパーモデル以外はひとり残らずこのような状況に陥って


いるはずです。



次回は、各関節がこのような状況に陥った下肢全体の「意識」


というものがどうなってしまうのか?について解説いたします。


結構衝撃的な結末が・・・・・^^;




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