こんにちは。亀有【ひかり接骨院】院長の生方一です。


前回は上肢の動きとその名称を大まかに解説いたしました。

http://ameblo.jp/hikari-sekkotsuin/entry-12149680443.html



今回はそれらの動きを根底で支える「関節」について


解説いたします。



まず、関節の大まかな構造です・・・


DSC_0163.jpg

上の図のように関節とは、二つ以上の骨が互いの関節面で


向き合い、滑り動くように出来ており、関節を構成する骨を


関節包・靭帯などの組織(図中の青い組織)が繋ぎ留め


筋肉・腱(図中の赤い組織)が収縮する力で骨を引っ張ることで


関節の動きがなされるのです。


前回のブログでは「屈筋・伸筋」という分け方をお伝えしましたが


これらが関節の動きを現出するときに顕れる現象があります。


それは「拮抗作用(きっこうさよう)」というものです。


これは例えば・・・


DSC_0809.jpg

この図の青い矢印のように筋肉が収縮することで


赤い矢印の動きが現出される訳なのですが


肩関節の屈曲の際には屈筋、伸展の際には伸筋の


力だけの作用では屈曲・伸展の動きが際限のないものと


なってしまい、ちょうど良いところで止められないばかりか


関節がはずれてしまうことにもなってしまいます。


そこで関節の動きをその状況に合わせ、必要に応じて


調整する必要が生まれます。


そこで次の図です。


DSC_0810.jpg

青い矢印に対して、緑の点線矢印のような力で


関節の動く範囲を必要に応じて調整するのです。


このような作用を「拮抗作用」といい


このような作用をする筋肉のことを「拮抗筋」といいます。


上の図のように、肩関節の屈曲に対しては「伸筋」が、


伸展に対しては「屈筋」が調整を加え、拮抗筋として


作用します。



通常何もしていない時には、屈筋も伸筋も弛緩し、


拮抗作用などする必要がなく、


例え歩いている時であっても、きちんと「軸」の通った状態なら


必要最低限の筋力と、それに対する必要最低限の拮抗筋の力


だけで済みますし、それによって関節面も偏ることなく


バランスが取れている(下図)のですが


DSC_0163.jpg

「軸」の通らない動きや状態が習慣化してしまうと


屈筋・伸筋の筋力や伸張性などのバランスが崩れ


関節面の偏位が起こるのです(下図)。


DSC_0165.jpg

このような状態に陥ると、その動きや状態における主動作筋


の無駄な緊張が高まるだけでなく、それに対しての拮抗筋の


緊張も相乗的に無駄な緊張を高め負のバランスを取らざるを


得なくなるのです。


これにより関節の滑動性が失われ、脱力が全く出来なくなる


のです。




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