こんにちは。亀有【ひかり接骨院】院長の生方一です。


前回の続きです。


前回は、左腰部~臀部の痛みが主訴で、その1週間前に

整形外科にて腰椎椎間板ヘルニアの診断を受けている

患者さんの件で、実際の原因は左股関節の先天性脱臼を

かばうための身の処し方であるということでしたが、

この患者さん、他にも頚部の痛みと前腕部から指先までの

張りと痺れ
という訴えも・・・!


正直に申し上げて、このようにあっちもこっちも一度に

保険で何とかしてもらおうという患者さんは

大変やりづらいのです・・・。


限られた時間の中でのペース配分が大変な上に

患者さん自身の治療に向き合う姿勢に難がある場合が

ほとんどなので、一度の施術である程度の結果を出せないと

もう来なくなるだけでなく、結果を出したら出したで

「一度の治療でこんなに良くなるなんて!!」

と喜んで、もう来なくなるのです!!!


「一時的に良い状態にしただけだからまだ治ってないよ。

しばらくこまめに通って下さい・・・。」


と説明するも、彼らにしてみれば治療に対する優先順位は

恐ろしく低く、長年の苦痛が一度の施術でかなり楽に

なってしまったので、こちらの説明はもうすでに耳に

入らなくなってしまっていることが多く、あれもこれも

忙しい・・・時間がない・・・という言葉にかまけて

結局またギリギリまで我慢し、どうにもならなくなってから

突然治療にやって来て、また一回で全てチャラにしてもらおう


という人がほとんどなのです。


なので今回も何かテンションが上がらないまま診察を・・・。


この患者さん曰くストレートネックとのことなので、

やはり頚部における神経根の圧迫症状または

肩関節の可動域制限や上腕骨骨頭の偏位、腋窩での

神経・血管の圧迫等
チェックします。

ところが、この方の肩関節の状態が意外と良いのです。

上腕骨骨頭の前方偏位は少しありますが、それほど

問題となるようなレベルではなく、肩関節周囲の筋肉からは

割と無駄な力を抜くことが出来るのです(今時珍しい!)。


そこで気付いたのは、肘関節の偏位です。


よく、幼い子供の手を強く引っ張った時に「肘が抜ける」

ことがありますが、正にその関節(正確に言うと肘関節

ではなく上腕骨-橈骨頭からなる関節)が外側に少し偏位し

固まってしまっているのです。

DSC_0288.JPG

これによりこの関節付近を通る神経は圧迫されやすく

なりますし、この部位をカバーする筋肉は緊張を増し

血流を阻害したりもします。

更にそうした状態で手を使うので手首の関節の負担も増え

この部位でも関節の偏位が起こるのです。

DSC_0288.JPG

そして、このような状態にある上肢を「ストレートネック」で

支え、コントロールしなければならないため、頚部に対する

負荷も増え、ちょっとした力の加減を誤っただけでも

寝違えのような症状を発症するようになってしまうのです。


そこで治療としては、頚部よりも肘関節や手首の関節を

徒手整復で整え、これまでの偏った使い方による

筋肉・腱の偏った緊張を矯正するための抵抗運動や

ストレッチ
を主体に施術しました。



施術後はもちろん楽になったとかで喜んで下さいましたが

きちんと通ってくれれば言うことなしです・・・^^;



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