こんにちは。亀有【ひかり接骨院】院長の生方一です。
前回のブログでは、「軸」を失った人たちが軸の代わりに
どのような「意識の装置」に頼って動作しているのか
について解説してみましたが、何となくでもお解りいただけた
でしょうか？
（前回ブログ↓）
http://ameblo.jp/hikari-sekkotsuin/entry-12115645388.html
このブログの最後に、
「このシステムは自律性を持ち、本人の行動・思考のパターンを
完全に支配してしまっている・・・・・」
と書きましたが、今回はそれについて解説いたします。
元々「軸」を捨て、このような歪んだシステムを作り出したのは
本人の「自由意思」です。
まあ、このような歪んだ「自由意思」を持たされるように
学校教育やテレビ、また周囲の大人たちが刷り込む
歪んだ価値観によって子供のうちから洗脳されてしまい
それが日常生活をはじめとした何から何までの絶対的な基準
となってしまっているということを一応前提として考えなければ
ならないのですが、それにしても本人の自由意思によるものです。
通常人間が自由意思を発揮して何か行動を起こす時
自分自身を謙虚な姿勢で見つめることは、あまり出来ません。
どうしても自分の理想の状態を急いで手に入れようとしてしまいます。
目先の欲望で描いた理想像の根底には
強迫観念とそこから派生した虚栄心・功名心が潜んでいます。
また、結果を急いで手に入れようとするあまりに
「プロセス」のひとコマひとコマと向き合うことを面倒くさがり
これを拒絶するようになります。
悪い言い方をすると
「手っ取り早く、カッコつけたい」
とか
「楽して大儲けしたい」
という、物事の本質からかけ離れた邪なマインドが
頭をもたげて来ます。
このようなマインドに支えられた身体運動というものは
その「質」という点において、大変劣悪なものに堕していきます。
繊細な力の加減などというものは一切せず、何事においても
雑で直線的な力を勢い任せにぶつけ、
「やったらやりっぱなし」
「理に適っていなくても、強引に押し切る」
という様式に囚われるのです。
こうした力が常に偏った形で関節にかかり続けることが
様々なケガや疾患・障害の原因となっているのは
これまでのブログで散々指摘している通りなのですが、
この「邪なマインド」が非常にタチが悪いのです。
何故ならこれらのマインドは、その人が「自由意思」に則って
自分で創り出した「その人なりの美意識」であり、
その人の「アイデンティティそのもの」となってしまって
いるからです。
ですから年齢を経れば経るほど全身の深いところにまで
染み付き、最初の頃は自分のマインドでいちいち意識しながら
動作していたものが、もう何も意識しなくても何かあれば
いち早く身体が一方的に反応する、今更マインドで抑えることなど
出来ない状態になってしまうのです。
このような状態にある現代人が「ケガ」をしたとすると
ただ単なる物質としての肉体を「修復」するだけでなく
このような歪んで自律性を持ったマインドと勝負しなければ
ならないのです。
なぜならこのようなマインドのエネルギーは
ケガを治すために必要なあらゆる地道な取り組みを拒絶し
普段通りの雑で強引な欲求の赴くまま振舞うことに
注がれるからです。
そしてそのマインドとは、その患者さんの美意識の発露であり
アイデンティティそのものであるため、これに対して
アカの他人の私が注意や指摘を加え、これを改めさせる
ということは彼らにとって許されないこととして認識される
というわけなのです。
この辺の件も、実際に「中心」というものを具体的に捉えての施術を
長年続けていなければ、恐らく理解していただけないであろうと
思うのですが、それでもこのような状況が現実に存在すること、
このような状況に陥った人間は健康を損なうだけでなく
社会に対して害をなす可能性が大変高いこと、そして現代人の
ほとんどがこのような傾向を顕著に示しているということを
心の片隅にでも常に置いておいて下さい・・・・・。
もう少し解りやすい喩えがあれば、また書きたいと思います。
どうせまた、ピンと来てないんだろうな・・・・・T◇T
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