こんにちは。亀有【ひかり接骨院】院長の生方一です。


前回の続きです。


現代の患者さんたちは、その多くが「自分を良く見せよう」

という意識が過剰になっています。

ただ、その手法と目的はいくつかのパターンがあります。


「強迫観念」
に囚われている人も、「虚栄心」に囚われている

人も、「お客様意識」で凝り固まっている人も、基本的には

「型」「形」といった外見に意識が奪われています。


「強迫観念・虚栄心」に囚われている人は、自分を良く

見せるために、自分自身の「思い込み・決め付け」によって

作り上げた「型・形」にはまり、これを演じることで

自分が物分りの良い、協力的な患者であることを

アピールをしようとします。



例えば、「強迫観念」に囚われている人は、ストレッチや

運動療法などのような施術を受ける際、その患者さん自身は

治療を「受けていれば」良いだけなのですが、

「上手にできないと怒られる・・・!」

と勝手に思い込み、私が患者さんの手足を持ってストレッチ

などの形に持っていこうとするのを自分も一緒になって

手足を動かすため、身体から力の抜ける瞬間すらありません。

しかも「硬いところが伸ばされるのを嫌がりながら」その形を

演じる
ため、私が狙っているポイントを必ず外してくれます。


「虚栄心」の強い人は前述の人と同様、「失敗して怒られる」

のを嫌がる(失敗しても怒りはしませんが・・・)のですが

それ以上に余計な「何かのひと工夫」を加えて来て、

「この方がより良いでしょう、先生♪^^」

的なアピールをドヤ顔でしてきます。

しかしこの人たちも、硬いところが伸ばされたり、一つ一つの

手順をきちんと追うのが大嫌いであるため、途中を端折ったり

伸ばされそうになる角度を勝手に避けたりと、

「逃げながら格好つける」

という態度に終始します。

あらゆる物事に対し、このような向き合い方ばかりなので

身体の感覚で自分の関節の角度とか重心の位置を感じ取り

調整するといった能力が退化しきってしまっています。

昨日の患者さんとの驚愕のやり取りとは正にこれで、

治療を終えた後の患者さんに私が、「鼠径部(そけいぶ)」の

伸ばし方
を説明していた時のことです。

「鼠径部」とは股関節の前側の部分で「コマネチ!」で有名な

あの部位ですが、右の鼠径部を伸ばすために、右の下肢を

後方に引いて「コマネチ!」の部位を伸張させながら

「こうすると、ここ(右鼠径部)がピーンと張るのが

分かりますよね?」

と言ったところ、その患者さんは右下肢を「前に」出し

伸びるどころか縮んで詰まった鼠径部を手で触りながら

「これでここが伸びているわけですね?」

と、のたまったのです!!!

私は慌てて

「違う、違う、そうじゃ、そうじゃない!」

「それだと縮んでるでしょ!詰まってるでしょ!」

「よく見て!よく見て!自分の体の感覚で感じて!」

と促すのですが、ポカンとしたまま不思議そうな顔を

しているので、

「ここを伸ばすんですよ!脚を後ろに引かないと・・・!」

と説明するのですが、今度はその方、右下肢を後ろに

引いたのは良いですが、その代わりに縮んで詰まった

「左の」鼠径部を触って

「こっちがこう伸びればいいわけですね?」

また私が

「違う、違う、そうじゃ、そうじゃない!」

「それだと縮んでるでしょ!詰まってるでしょ!」


・・・しばらくこれをリフレイン・・・ーー;


これほど退化してしまっている上に、知ったかぶりも

するので、話が全く噛み合わないのです。

これまでの人生で自分から一度も向き合わずに、経験

することから逃げ続けているようなことさえも

「理屈では分かっている」というスタンスを崩さない

ので、大切なことが何一つ伝わらないのです・・・。


これだけでも厄介なのに、更に「お客様意識」という

マインドもここに絡んでくるのです。


このお話はまた次回に・・・。


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