こんにちは。亀有【ひかり接骨院】院長の生方一です。


以前、現代人が力を全く抜けないだけでなく、


術者の手がまだ自分の手足に触れてもいないうちに


自分から、これから術者がやろうとしている動きを


先回りしてやってしまうという現象についてお話しました。

http://ameblo.jp/hikari-sekkotsuin/entry-12008596133.html?frm_src=thumb_module


ただこの現象が正しいイメージで伝わっているかどうか


心配になったので、今回は違う例でお話したいと思います。



先日初めて来院された患者さんがとった行動が


あまりにもこれに当てはまるのです・・・。



この患者さんが治療を終えて帰る際に、


玄関マットの周りに並べてあるスリッパを全部、


下足棚に並べて下さるのです!^ ^


これを見てその方の娘さんが


「そのままでいいんだよ!」


と注意したので、またそれをマットの周りに並べ直します。


当院では入口の自動ドアを入ってすぐ待合室になっており


玄関マットで靴を脱いだり履いたりしてもらい、脱いだ靴は


下足棚に置いてもらうようにしています(こんな感じ↓)。


DSC_0523.JPG


DSC_0525.JPG


その方もそのようにして脱いだ靴を下足棚に置いたはず


なのですが、その後何を思ったか並べてあるスリッパを


次から次へ手際よく下足棚へ・・・。


これではスリッパの裏側がジョリジョリです・・・(T T)



今から約12~3年前に別の場所で開業していた時にも


このような方がおりました。


その頃私は接骨院の待合室に水盤を置いて、花を生けて


いたのですが、毎回ドヤ顔で生けた花を直して下さる


オバちゃんがおりました。


しかしその方が習っている流派は「草月」で、私は「古流」


上手い下手以前に流儀が違うのです・・・。


そのオバちゃんが直して下さった後は、その方の自己顕示欲の


おどろおどろしいエネルギーが渦巻いていて、直して下さった


ところがひと目で分かるほどバランスを欠いた仕上がりになって


いるので、私も若気の至りで、治したのに気付くと


その方が目の前にいようが何だろうが、すぐに直し返しておりました・・・。




恐らくどちらも好意で「気を利かせて」やって下さったのだと


思います。


本人的には「親切」のつもりのはずです・・・・・・が!


本質的には、他者に対し自分の流儀を一方的に押し付けている


ということになってしまうのです。


本当にそれを必要としている人に手を貸すのではなく


その人のやり方で間に合っているところにわざわざ


自分の流儀を被せていくことで、自分の心の平安を


得ようとしているのです。


親切心を装って、自分の流儀を他者のそれよりも


上であるとアピールすることが目的となってしまっており


先日のブログで述べた「逃げながら格好を付ける」


ということにつながるのです。


これが親切とお節介の違いなのですが、


このような人たちはもれなく力を抜くことが出来ないばかりか


余計な動きを勝手に先走ってやってしまうのです。



この人たちが力を抜けるようになるためには、まずは自分が


普段と違う環境に身を置いた時に、そこの流儀に身をゆだね


味わってみるということを経験する必要があるのです。


治療院において、「自分では決して出来ない」その施術者の


流儀というものを受け入れて味わうというのは正にこれです。


全て自分の流儀で埋め尽くそうとしないで、他者の流儀の中で


自分自身がどれだけ変わっていけるのかを、客観的に楽しむ


ということです。


何がなんでも自分の思い通りに行かなければ我慢出来ない


と思っている人が力を抜くことが出来ないというのは


よく考えてみれば当たり前のことなのです。



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