マット(艶消し)塗装 | アルミホイール修理の光

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一休禅師

 

 

マット(艶消し)塗装



マット(MATTE) と いえば 誰しも パッとイメージするのは この マットブラック

怪獣攻撃部隊(ウルトラマン)が 浮かぶのは昭和の世代(^^;)



画像は 最近主流の ツルツル仕上げのマットブラック(全艶消し)


ちょっと前の物や カスタム塗装等では 表面が ざらざらの 磨りガラス状で 手入れが大変 【クリア塗料に 艶消し剤を添加してトップコートします。  レデューサーがひけると だんだん艶消しになってゆきますが ほぼ均等にならない為  フラッシュオフ〜 ドライコートで 艶加減を合わせます。このドライコート時に ザラザラが増して 見た目も 黒から グレーになってゆきます】


下手に触ると 手の跡がついたり 艶があがってしまったり・・


見た目も 少し 白っぽくて灰色


ざらざらゆえに ブレーキダストもついて 直ぐに 赤茶色



その点 このツルツルタイプは ピアノブラック(今はグロスブラックというのが流行り?) の ピカピカとは 違う 落ち着きのある ブラックで ざらざらしてないので お手入れも楽 



 MB AMG もこのタイプになってます。【各メーカーの 名称は サティン○○】



AMG レッドライン



他にも マット(艶消し)は色々なカラー タイプがあります。↓
ガンメタ全艶消し(フェラーリ)




ポリッシュマットクリア(アバルト)




VOLVO ブラック&ポリッシュ全艶消し
(ボルボは ガンメタ全艶消しがほとんどですが こちらはダイヤカットされたタイプ)




OZ RACING  italia150  ガンメタ&ポリッシュ 全艶消し
こちらのホイールも 上の画像の物と同じ
マット仕上げのポリッシュ(ダイヤカット)

施工前


施工後






ポリッシュ(ダイヤカット加工)とは
リム・スポークの上面を切削加工で アルミ地金を出して、その上からクリア塗装でトップコートされたタイプ。

BMW Mシリーズ純正 ブラック&ポリッシュ 独特な虹色の輝きを放ちます。


センターホール周辺に マシニングラインが見えます。

一昔前のダイヤカットは 目視で判別出来る位、深いカットラインが残されてましたが
(爪が 引っかかるほど くっきり)
最近は カット後に 鏡面仕上げされてますので ラインはほとんど見えません。
このMシリーズはセンター 〜 外側へ向けて グラデーション風に ラインが消えてゆくホイール。スポークの真ん中からリム外側はツルピカ(-_-)  手の込んだ造りです。      

ダイヤカット施工すると  カットラインが深く入り キラキラに仕上ります。





通常タイプのポリッシュでは ダイヤカット施工で 新品同様に直りますが・・・

上の画像にある アバルト VOLVO OZの様な マシニングラインがなく マット(艶消し) 等 特殊な仕上がりのホイールは 今の所 ダイヤカット施工では再現出来ません。
(当方では 特殊塗料と独自の工法で修理いたします)


ここまでの マットは 全艶消し

それ以外にも  三分 半艶  と 艶消し加減が違ったタイプもあります。


ENKEI  EDR9   マットブラック

日本未発売のモデル   オリジナルはシルバーとマットブラックのラインナップなんですが・・・  

何故か 艶があります。ナットホール付近は艶消しなので  磨き過ぎ もしくは コーティングで わずかに艶があがってしまった様です。

トップコート(クリア)前の ブラック吹き付け直後の画像  オリジナルはたぶん こんな感じの マット仕上げ だったかと思われます。

お預かりしたのは この1本だけなので・・・   ピカピカすぎても 全艶消しでも 他のホイールと色合い 風合いが 違ってしまうので (´д`|||)



三分艶消しクリアを吹いて お預かりした時の状態に 限りなく 近づけて仕上げます。

通常のクリア塗装の場合は トップコート乾燥後  磨き仕上げでピカピカにしますが

マットクリアの場合は 磨きは出来ません。
(このホイールは施工箇所でない所が 細かい線キズや 艶加減が ビミョ〜 だったので
細目 極細目 超微粒子 の各コンパウンドを 手ですりこんで 風合いを合わせました)




半艶消し

ナローポルシェ フックスアロイホイール

こちらは オリジナルのアルマイト&ブラック  シルバー部分はアルマイト加工  ブラック部分は ドブ浸け塗装


対して こちらは・・・

当方独自の 塗装で再現した同ホイール

半艶消し で 仕上げてあります。

海外のSHOPも含め このフックスホイールのレストアは 大半は シルバー部分を鏡面磨き→クリア塗装 されてます。ので オリジナルのアルマイトと比べると 黒っぽくピカピカになってしまってます。 かと いって・・・   シルバー塗装でやってしまうと(T_T)
ラジコンのホイール?  な 安っぽい仕上がり。
アルマイト加工で レストアされた物は かの有名な 『ベキ子さん』 レストアプロジェクトでしか 見た事がありません。

たぶん・・・   塗装で 再現してる のは 世界中でも うちだけだと 思います。

【物凄く 手間がかかって 超〜大変なので こんな工法は 誰も思いつかないし やり方わかっても めんどくさくて 馬鹿げてるやり方なので やろうとは思わない(´д`|||) 】