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いつも訪問いただきありがとうございます。
《番外編》その④はアパート生活とあれこれ食べ歩いた記録です。
最後までよろしくお付き合いくださいませ。
今回のフランス旅、もともと定年退職したらすぐに行こうと計画していたもののコロナ禍真っ只中でとても海外旅行なんていう風潮ではありませんでした。
いつかコロナ禍も終息したら行くぞと計画はずいぶんあれこれと立てていました。
どうせ行くなら1週間くらいだと時差ぼけに慣れたと思ったらもう帰国、という感じになるので最低2週間は行きたいな、と話していました。
そこで問題となるのはホテル、2週間の滞在となるとホテル暮らしは何かと窮屈、ホテルの部屋って数日くらいなら快適で全部身の回りのモノは揃っていてシーツもタオルも交換してくれる、ただ部屋に入ってすぐにベッド、くつろげるスペースはあまりないし特に困るのが食事、ということで短期レンタルアパートにしよう、ということになってあれこれ探して『パリ生活社』
というアパート斡旋会社を見つけました。
今回のアパートはパリ市内7区(左岸)にあってエッフェル塔まで徒歩で行ける、メトロもバス停も近くて交通の便も良い、近くにスーパーやレストランもいっぱいあって生活するにはまったく問題無いところでした。
アパートの部屋は1DK+バス、トイレ(25m2)、エレベータ無しの日本式3階(仏では2eme etage)、キッチン、電子レンジ、洗濯機、炊飯器、掃除機、食器、鍋、フライパン、電気ポットなどが一通り揃っていてしかも日本人のオーナーなので土足厳禁というのが何とも快適でした。
毎日毎回、外食していると胃がもたないので基本的に外食は1日1回と決め、あとはアパートでパンを買ったり、ご飯を炊いたりして自炊生活をしました。
昔、フランスに住んでいた頃は日本食料品を買うにもかなり苦労しましたが、今ではスーパーでいろんな日本食料品が買えるし米もRiz rond(丸い米)を買うとまあまあ食べれる、って感じです。 もちろんボンマルシェやギャラリーラファイエットの食品館へ行けば日本製のコシヒカリとかも買えるけどそこは短期間滞在なのでイタリア産米で十分でした。
アパートの界隈の風景。 メイン通りに出るとエッフェル塔が望めました。
アパート近くには美味しい行列が出来るパン屋(Boulangerie)が2軒もあってどちらで買うか、という悩ましい問題もありました=笑=
また近くにはマルシェがあって新鮮な野菜、果物、チーズなどありとあらゆるものが手に入り、まさに「束の間のパリジャン&パリジェンヌ」雰囲気を味わえました。
朝食は買ってきたばかりのバゲット、クロワッサン、搾りたてオレンジジュース、ゆで卵でウフ・マヨネーズ、果物は苺、スイカ、グロセイユ、フランボワーズなどを揃えて食べたりしていました。
メトロはアパートから徒歩5分くらいの8号線・La Tour Maubourg、バス停も近くにあって便利。
メトロ8号線で2駅目がConcordeですのでどこへ行くにも近くて最高の立地条件だったと思います。
さて旅行を計画している時は滞在中に1回くらいはミシュラン3ツ星のレストランへ行きたいな、と考えていましたがこういう☆付きレストランはドレスコードがガッチリ決められていてまさかそのためだけにスーツを持って行くのも面倒だし、ということでカジュアル系のお店ばかり行くことにしました。
滞在中に食べたものはこんなんです。
① Laduree = マカロンで有名なお菓子屋さんですがちゃんとカフェもあるんですよ。
薄緑の外壁がLadureeの目印、こちらはサンジェルマンのお店。
有名なのはシャンゼリゼにあるけどあそこはいつも満杯、ということでこちらに(家内が見つけてくれました)
2階のカフェでランチ、丸っこいのはクロックムッシュ、これにフリット(フレンチフライ)が付いていてしっかりしたランチとなりました。
デザートはもちろんマカロンです。
お土産にマカロンを買って、またベルサイユ宮殿にもマカロンショップがあったのでついつい買ってしまいました。
② Narro = 日本人シェフの超人気店
左岸のパンテオンの近くにある小さいビストロですが日本人シェフのお店として大人気店。
Entree + Platで28ユーロ。
Entreeはトマト、ムール貝、トマトのジュレのサラダ仕立て、鯛のカルパッチョ、
メインは鮪のソテー、鴨のソテー、
どれもホントに美味しくて何度も通ってみたくなるお店でした。
③ Capitaine = マレ地区にあるビストロ、ここも予約必須の人気店
マレ地区の狭い通りにあるビストロ、13時半過ぎに行ってもとにかく満席状態。
昼のセット(Entree + Plat + Dessert)で34ユーロ。
Entreeは暑い日だったので爽やかなGaspacho、トマトの酸味が程よくて暑さを吹っ飛ばしてくれました。
Plat(メイン)は子豚のホホ肉、エイのソテー、デザートはアイスクリーム添えのタルト、イチジクのブリオッシュ。
キラリと光る隠し技がお料理全部にさりげなく盛り込まれていて素晴らしく美味しいランチでした。
④ 日本人パティシエがオーナーのお店
アパートから徒歩でも行けるこのお店「Mori Yoshida」
パリにはもう数え切れないほど多くのお菓子屋さんがありますが、せっかくなので日本では買えない(出店していない)、しかも日本人パティシエのお店を探すとこちらがヒットしました。
日本人の口に合うように甘さ控えめ、大きさも控えめなのがさすが。
さぞや、日本人客が多いだろうと思っていましたがフランスの人たちが行列を作っていました。
あれもこれも食べたい、ずらり並んだケーキの数々ですがその中からパリ・ブレスト、そして苺のショートケーキを選択しました。
アッサリ、でもクリームにはコクがあってこれはこれは美味しい、繊細な味が口の中いっぱいに広がりました。
モンブランで有名すぎる「ア○ジェリーナ」は一度は行くべきでしょうがとにかく甘過ぎる、やっぱりフランスの伝統のお菓子の甘さは想像を絶するものです。(ルーヴル近くのルヴォリ通りの本店は強烈な行列が出来ていました)
⑤ ホテル(17区)滞在中にお世話になったビストロご飯
ホテルに3泊しましたがその間はやっぱり昼、夜の食事は外食せざるを得ない感じでした。
近くに素敵なビストロを発見、2日連続で夕食をこちらで。
La Maison @ 28 Pl. Saint-Ferdinand, 75017 Paris
非常にアットホームな感じの気軽さがあって2日連続で通ってしまいました。
ビストロ飯のEntreeの定番、Oeufs Mayonnaiseはゆで卵にマヨネーズをかけただけのシンプルさですがこれはホントに美味しいです。
普段はカロリーオフのマヨネーズを使っているけどやっぱりほんまもんのフランスのマヨネーズって美味しいなぁ。
⑥ オバマ元大統領がパリへ来たときに立ち寄ったレストラン
この辺りは歴史或る有名カフェが建ち並ぶ地域で芸術家はじめ有名人が通ったお店がいっぱい、どこに行くか悩んでしまいます。
カフェにレストランが併設されていて昼間はカフェとして、夜になるとしっかりディナーという二刀流ですね。
Vavin交差点には、Le Dome、La Rotondo, そしてLa Coupoleなどいっぱいあってホントに迷うよなぁ。
昔、駐在していたころはLa Rotondoに入ってポンスケ(当時2歳くらい)がタルトタタン(りんごパイ)を大層お気に入りでペロリと平らげてしまった思い出があります。
そして今回はLe Selectへ。
白い布製テーブルクロスがかかっているのでお値段はそれ相応ですね=笑=
付きだしはオリーブとプレッツェル、これをつまみながらメニューをあれこれ探索します。
選んだのは、Entree = Oeuf Parfait(卵パフェ)、オニオングラタン
Plat = Cuisse de canard(鴨のロースト)、Assiette de saumon fume(スモークサーモンの盛り合わせプレート)
Oeuf Parfaitはどんなのが出てくるのかまったく想像できず、半熟卵に肉やら野菜やらがコンソメの中に入っていてまさにパフェのようなお楽しみでした。 スモークサーモンの盛り合わせはパンケーキに野菜が盛り合わせされている満足の一皿、鴨のローストはカフェ飯では外せない一皿ですね。 皮がカリカリ、中はホカホカ、絶妙の焼き加減が最高、付け合わせはじゃがいものローストグラタン風でした。
デザートはタルトタタン、キャラメル風味、焼りんごたっぷりのボリューミーなデザートでした。
日が暮れてお店には色とりどりの照明が点灯して良い雰囲気だなぁ。
どこのお店も深夜まで営業しています。 夜9時くらいからお店は賑わってきますね。
こういう一流カフェと言われるところのギャルソンの皆さんはプライドが高くてしかしエラそうな感じはなくて親切。
やっぱりネームバリューっていうのはすごいホスピタリティ・マインドが伴うんですね。