桜満開の良い天気でした。
もうチケットは諦めていた星組公演「Le Rouge et le Noir =赤と黒」、幸運に恵まれて見てきました。
ドラマシティでは前楽公演です。
《観劇データ》
・ 2023年3月29日(水) 11:00公演 @梅田芸術劇場・シアタードラマシティ
・ 第一幕 : 11:00-12:00、 第二幕 : 12:25-13:40
・ 座席 : 1○列 下手エリア
《観劇記》
・ ドラマシティは久しぶり、っていうかここでの公演のチケット、ホントに取れないからねぇ。
900席あまりあるけど(バウほど小ぶりでは無いけど)公演期間が短いしかなり話題性のある公演が多いのでチケ難は相当なもの。
しかもこの「Le rouge et le noir」はトップスター公演だから余計にチケ難は激化して当たり前。
この劇場(DC)はホントに見やすくて、後列になれば傾斜がかなりあるので前はまったく気にならない好きな劇場の一つです。
難を言えば、スマホの電波がほとんど遮断されているところです。
ドラマシティ公演は(日本青年館も)ホントにチケット当選した人が珍しいくらいの超絶チケ難公演だったと思います。
メインホール公演は座席の善し悪しはともかく梅芸ネット様で何とか1回は見せて貰える状態ですがDCはホントに当たらない。
今日も諦めていたところに思わぬ朗報をいただき観劇することが出来ました。
先日のライブ配信も仕事の都合で見れなかったのでホントに良かった。
・ さてスタンダールの名作とされているこの作品、いやぁ、仏文学を専攻しておきながらこれは遠い昔に読んだ記憶があるものの詳細はほとんど記憶の彼方へ飛んで行ってしまっていて、ただホントに面白くない退屈な内容だった(のでは?)くらいしか覚えていません。
ま、こういう文学作品を舞台化するのはかなり難しいでしょうし、仮に原作をズタズタに切り裂いて作ったらいろいろと言われるだろうな、と思えますね。
そこはしかし、さすがにタカラヅカ、原作なんて知らなくても読んでいなくても、登場人物を知らなくてもまったく観劇には影響が無いと思います。 それだけ誰にでも分かりやすく作り上げるのがタカラヅカの伝統の手法だと思います。
ロックオペラ「Le rouge et le noir」はすでにパリで初演された作品をヅカ版に持ってきた、という手法は「1789」や「ロックオペラ・モーツアルト」などと同じ流れ。
そりゃねぇ、まこっちゃんが主演、しかもロックオペラとなればもうどれだけ音楽の洪水に溢れるかは想像に容易いです。
幕開けからその想像にまったく反すること無く、次から次へと音楽が怒濤のように押し寄せてきます。
・ この作品のキャスト、よくまあこれだけ歌ウマさんばっかりを集めたなあと言えるくらい。
まこっちゃん(礼真琴)は言うまでもなくですが、彼女の歌声って聞いている方がお腹の中に染み渡るような声量と声質なんでしょうか、聞いていて凄い!と思うと同時にホッと安心するっていう感じなんですかねぇ。
ルイーズ(レナール夫人)演ずる有沙瞳ちゃん、この人もこれまで星組公演ではキーキャストを担う歌姫、最初から一気に突き進む歌唱が響き渡り、ヴアルノ夫妻(ひーろー+ほのか嬢)、ひさびさに聞くじゅんこさん(英真なおき)の響き渡る歌唱、ラモール伯爵令嬢・マチルド演ずる詩ちづるちゃんの熱唱、さらにはエリザ演ずる瑠璃花夏ちゃんはホントに驚きの歌唱力、もちろん忘れてはならないストーリーテラーのありちゃん(暁千星)のダンスに歌唱も圧巻、もうね、まるで星組選抜メンバーの紅(赤)黒歌合戦の様相を呈していました。
・ 公演が発表されてすぐにこんなの絶対にチケ難になるのになんでDCでやるんや、なんて思いましたが、いやぁ何か今日の公演を見てこれぞ小さい目の劇場で箱全体を楽曲まみれにすべき公演だなぁって思ったのは私だけですかねぇ。
今年の秋にコロナ禍も収束気味になってきたので諦めていたフランス旅行を実現すべくあちこち走り回っていますが、この公演、本場のパリで見れたら良いなぁと思いネット検索してみようと思います。
梅田での公演だと昼ご飯もまったく困らないのがいいですね。
今日は公演終了後、こちらへ行ってきました。