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今年4月の東京遠征(@東京国際フォーラムでのみっちゃんのコンサート)も往復飛行機を使いましたし、昨年10月-11月の東宝遠征も飛行機がメイン。

遠征費は極力安く上げたいのは誰もが同じ思いでしょうが、今回のようにほぼ直前での往復の足を確保するには飛行機はすでに超早割のチケット(関空ー羽田間で7,000円〜9,000円)は完売でこうなればJR東海ツアーズの東京ブックマークを使うのが最も経済的でしょう。(ひかり調べ)

 

東京ブックマークの日帰りコースはランチ付とかスカイツリー入場券付とかいろんなコースが用意されていますが最もシンプルで安いのが東京駅キヨスクで使える1,000円券が付いたコースです。(今回は往復のぞみで21,000円でした)

このコースは往復とも《のぞみ号》が使えるのが最大のウリですが新大阪発始発列車を使わないとならないこともあって、15時30分公演だと東京で時間を持て余して仕方無いという事になるわけです。

 

さて今回は8時30分に東京駅について15時30分までどうするか?ということになり、真っ先に思いついたのが歌舞伎座で幕見席で観劇するという方法。

確かにこれは悪くはない方法です。(幕見席は2,500円程度)

ただ最近は幕見席に外国人の人気が凄くてヘタすると座れないこともあるのでせっかく歌舞伎を観るんだったらちゃんとした指定席で、ということになりました。

しかし歌舞伎人気が凄いことから土曜日の昼の部のチケットは完売完了、ならばということで定価譲渡サイトを探してようやくご縁をいただくことになりました。

 

約2年ぶりの歌舞伎座です。

 

   

東京駅についてお気に入りの冷たいジャガイモのスープ(ビシソワーズ)でモーニングしようと思い、東京スープストックへ出向いたところ、この日はカレーデーだそうでカレーメニューのみ。 いくら何でも朝からカレーはなぁ・・・ということで急遽、有楽町のお気に入り喫茶店ルノアールへ行きました。

日比谷から歌舞伎座までブラブラと歩いて15分くらい、やはり歌舞伎座の全貌って威風堂々って感じですね〜。

 

   

到着したのは開演1時間前でしたがすでに「幕見席」は長蛇の列、こりゃヘタしたら立見だったなぁと指定席を確保出来たことでホント良かったな。

 

   

B席(3階席)からの眺めはこんな感じです。

それほど舞台が遠いとは感じません。

舞台の幅がすごく広い感じがしますね。花道に桟敷席、これぞ歌舞伎座の光景です。

 

   

 

   

歌舞伎鑑賞には欠かせない、ストーリーブック(1,700円)とイヤホンガイド。

この2つがあれば歌舞伎初心者でも目一杯楽しめます。

ランチは歌舞伎座地下の土産物・弁当屋さんが立ち並ぶ木挽町広場の弁当処「やぐら」で購入した《あなご尽くし》にしました。

 

《観劇データ》

・ 2017年6月17日(土) 昼の部 @歌舞伎座(東京都中央区銀座)

・ 第一部 : 「名月八幡祭」 11:00-12:47

  第二部 : 「浮世風呂」 13:22-13:45

・ 座席 : 3階  B席 7列

・ 購入先 : 定価譲渡サイトにてお譲りいただきました。

 

《観劇記》

・ 池田大伍作・「名月八幡祭」

江戸(深川)の風情、花街の風情と夏祭りをベースに芸者殺しの事件を題材にしたいわゆる《新歌舞伎》に分類される作品です。

男を狂わせる魔性の芸者・美代吉(笑也)とまんまと美代吉の美貌に狂わされた新助(松緑)、そして美代吉の情夫・三次(猿之助)が絡み合う物語。

騙す方(女)が悪いのか、騙される方(男)が悪いのか・・・?はなんだかお芝居では永遠のテーマのような気がしますね。

魔性の女ってちゃぴ(愛希れいか)が演じた舞音もそうだよなぁ、でもちゃぴ舞音はそれほど憎めない魔性の女だけどこの「名月八幡祭」の美代吉はあまりにも酷い仕打ちを人の良い新助にやってしまう。

 全財産(新潟の田畑、家・・・すべて)を投げ打って美代吉に貢ぐところで意図も簡単に裏切られてしまい、結局は殺しにまで発展してしまう。

 狂気に満ちた新助の美代吉への復讐は本モノの雨が降る舞台の中、非常に美しく表現されていました。

このような大掛かりな舞台も歌舞伎の魅力なんでしょうね。

 

・ 木村富子作・「澤潟十種の内 浮世風呂」

江戸の風呂屋「喜のし湯」を舞台に洒落た雰囲気が溢れる舞踊はこれまた江戸の風俗満点の舞台でした。

こういう舞踊って役者の所作の美しさ、動きのシャープさなどが際立ってこれぞ!、伝統芸能の妙のようなものを感じます。

 

 残念ながら第三部「御所桜堀川夜討」は東宝の時間の関係で見れず第二部を見て歌舞伎座を後にすることになりました。

イヤホンガイドは的確に場の説明や時代背景などが説明されるので其れを聞きながら舞台へ視線を送るというのが歌舞伎初心者にとってはとっても楽しいことです。