







『捕まえてみやがれっ

公演期間はたったの8日間、しかも箱はそれほど大きくない、と明らかにチケ難を予想出来る公演でしたのでチケットの狙い目は平日か!、しかも出来るならみっちゃんの彦根公演と同日に見れたらサイコーっ!!のシナリオを描いてまさにその自作自演のサイコーっ

星組公演「Catch me if you can (キャッチミー・イフ・ユーキャン)」を見てきました。
この日の中距離遠征・星組W観劇の第一弾です。




《観劇データ》
・ 2015年6月30日(火) 12:00公演 @梅田芸術劇場・シアタードラマシティ
・ 第一幕 : 12:00-13:10、 第二幕 : 13:35-14:30
・ 座席 : 3列 センターブロック
・ 購入先 : 梅芸ネット会員先行抽選当選
《雑感》
とにかく私の年代にはとっても懐かしい、懐かし過ぎる今は無き米国航空会社・Pan American(PANAM)の制服そのままのCAたちが登場します。 しかもその昔、まだまだ空の旅が限られた人たちの移動手段だった時代にこれをもっているだけステータスだった(と思う)「PANAM」のロゴの入ったショルダーバッグまで復活ですからねぇ、もうこれを見ただけで懐かしさで涙が溢れてきました。
私が生まれて初めて国際線に搭乗したのがPANAMの伊丹空港発ハワイ・ホノルル行きのフライト。ハワイで挙式を、そしてそのままハネムーンというまだまだ20歳代の若いお二人でした。
家内なんて今になって何であんなに若くして結婚してしまったんや~というくらい、大学を卒業してすぐに嫁入りした、そういう時代のことがやけにPANAMのCA姿を見て懐かしい懐かしい・・・。
《観劇記》
・ いきなりマイアミ空港ロビーから物語りがスタート、紅さん扮する究極の天才詐欺師・フランク・アバグネイルJRは空港のベンチに新聞を読んで座っています、じゃ~ん!と颯爽と姿を見せるフランク、そして客席通路からFBI捜査官・カール(七海ひろき)が仕立ての良いチェックのスーツ姿で現れます。 ちょうど私は3列の通路側で真横にかいちゃんが突っ立ってピストルを構えて紅さんを睨みつける、そういうシチュエーションからスタートです。
・ 紅さん、やっぱりこの方のダンディズムは「風共」のレット・バトラーから更に磨きがかかっていて、上背もあって立ち姿がホントに美しい! テルさん(凰稀かなめ)のダンディズムとは全く違う紅ダンディズムを形成しています。
紅さんのパパはまたまた渋い役柄で登場する、夏美よう(はっち)さん。
人生の辛さ、生き様・・・そういうことをしんみりと語るところはさすがの演技派です。
・ かいちゃん(七海ひろき)は宙から移籍後の初星組生としての舞台ですが、間違い無く『超』助演男優賞はこの方です。 「TOP HAT」でも素晴らしいコミカルな役柄でしたが、今回の真面目FBI捜査官役なんだけどどことなくコミカルで憎めないヤツ、そういう役作りはホントにお上手でしたね。
FBI捜査官にはかいちゃんの他、如月蓮(れんた)に新米捜査官役の瀬央ゆりあ(せおっち)が微妙にかいちゃんに絡んでこれがまた素晴らしい味を出していました。
・ いつになったらPANAM・CA姿のあーちゃん(綺咲愛里)が登場するんかいな?と楽しみにしていたけど、結局前面に登場するのが第二幕の病院看護婦役まで待たねばなりませんでした。
プログラムやポスターの写真からてっきりCA役で登場すると楽しみにしていたのに残念。
・ 物語は至って単純明快、そしてとにかく痛快で愉快な作品です。
ところどころ爆笑!の場面もあって、紅さん、かいちゃんのコンビがとってもサマになっていて良かったです。 そして最後にはホロリとさせられる人生観はこうだ!、みたいな部分もあって内容充実の作品に仕上がっていたと思います。
・ TDCでは珍しい生演奏、アメリカンな雰囲気がバッチリのジャズっぽいメロディなどもおおらかなアメリカの空気が舞台・客席全体に漂っていて大好きな作品の一つになりました。
最後のカーテンコールで、紅さんが東京(赤坂ACTシアター)公演とTDC公演では笑いを取れる部分が違っていてやっぱり関西のノリやなぁ・・みたいなことを云われていました。
確かに笑いを取れる部分は関東と関西では違うかも知れませんね。
漫才がそうであるように・・・。
紅さんがほぼ出ずっぱりでセリフもめちゃくちゃ多い難役に挑んで見事に昇華させていました。
これだけ紅さんが突っ走るとホントにタイトルの通り、捕まえてみやがれ!と云っているようですね。