





今年3月の雪組「心中・恋の大和路」以来の梅田芸術劇場シアタードラマシティに行ってきました。
今回の公演は、月組「The Kingdom」の初日を観劇です。






《観劇データ》
・ 2014年8月2日(土)15:00公演(初日)@梅田芸術劇場シアタードラマシティ
・ 第一幕 : 15:00-16:05 、 第二幕 : 16:30-17:30
・ 座席 : 21列30番台
・ 購入先 : チケット・セディナ (先着順)
この作品は昨年月組の公演の「ルパン-Arsene Lupin」のスピンオフ(派生・副産物)作品で昨年演じたドナルド・ドースン(凪七瑠海)とヘアフォール伯爵(美弥るりか)はそのままに「ルパン」よりももっと時代を遡った彼らの若い頃のエピソードが綴られた内容でした。
そして通常はシアタードラマシティ→東京(日本青年館)という公演日程順序がこの作品は別、まずは東でやって西へ帰ってくる(憧花ゆりのさんの初日挨拶)パターンも珍しいらしいです。
初日公演にはコーイチ理事長さんが一応、入り口に立っておられました。
「見事なまでにカモ会員です!」と云ってやりたい衝動をおさえてしまいました。
さてこの作品、いろいろとブログとかで拝読させていただいた内容によると、賛否両論みたいな感じで、結局は見られる人によって受け止め方が違うんやなぁーーーと思いました。
開演は緞帳が開くパターンではなく、いきなりセットから始まります。
最近、このような開幕の仕方に出会うことが多く、これはこれでセンスいいですね。
そして開演直後から一気にダンスシーン、これがスマートで現代的で都会的な洗練された演出でこれからの舞台への期待が十分に高まりました。
私的意見としてはなかなかの秀作です。ストーリー展開も面白いし、ドースンとヘアフォール伯爵の生い立ちがしっかりと表現されていて、後半になると謎解き部分もあってストーリー展開にかなりの大きな力でグイグイと引き込まれていきました。
憧花ゆりのさん演じる、謎のご婦人が「一体この人って誰??」と頭の中に「?????」が沸々としてきます。 この惹きつけ方はさすが!です。
星から月に組替えになったわかばちゃんも熱演していましたし、海乃美月さんの諜報部員・ジェニファーの熱演も良いですよーーー。
亡命ロシア人・紫門ゆりあさん、熱唱に熱演でした、この人もしっかりと脇を固めてました。
情報部部長の鳳月杏さん、渋い役柄がピッタリ!、格好良いです。
そしてWキャスト(主演)のカチャにみやるり、この2人の対照的な男役がこのお芝居(作品)にはかなりドンピシャなハマリ役と思います。
開演のアナウンスも2人協同作業でした、これいいですよね。
まったく異なった男役2人のそれぞれの味が十二分に発揮されていて、例えで(間違っていれば済みません、あくまで私的意見です)、ジャニーズの重鎮・フォーリーブス(ってご存じの方はいらっしゃいますか??)の青山孝の正統派男前がみやるり、江木俊夫の柔らか癒し系男前がかちゃ、そんな感じかな。 同じ男役でも全く異なったお二人、何だか見ている方が得した感じでした。
いやいや、これはかなりの秀作です。チケットの売れ行きがイマイチと聞いていますがこれは見ておいた方が良い作品です。 きっちりとお笑い部分もあるし、まさか!の「ルパン」にまつわる部分もあるし、そして最後のカチャを中心とした男役黒燕尾に、みやるり中心とした娘役を従えたダンスは月組のタレント性の高さがしっかりと分かりました。
機会があれば千秋楽までにもう一度、見てみたい衝動に駆られてしまいました。
《追記》
こんな素敵なチラシが置いてあったのでいただいてきました。


↑ 表は、大階段での勢揃い、裏面は2015年の公演スケジュール。


↑ 見開き部分は、今後の公演予定など・・・、このチラシはなかなかの出来映えですよーー。