演劇恋の矢ラブラブ音譜合格ラブラブ!
 「タカラヅカ」どっぷり2日間ツアーの2日目はこれ!です。

星組・東急シアターオーブ公演「太陽王」の初日を観劇してきました。

 また別稿にて東急シアターオーブ観劇ちょこっと攻略みたいなものをやりたいと思いますが、とにかくこの劇場、駅近(というか直結タイプ)なんだけど『使い方』がややこしいんです。
昨年、うちの奥方が花組「戦国BASARA」を見に行って決して方向音痴ではない人がややこしかった!と呟いていたのを聞いていました。

 その「東急シアターオーブ」での星組初の公演は、フランス国王ルイ14世の物語。
初日の挨拶でゆず長さん(万里柚美)が言われていた、2ヶ月を経て、フランス皇帝・ナポレオンから時代を遡ってフランス国王を演ずる、柚希礼音、この時代を題材にしたタカラヅカのお得意分野かも知れません。

   

   

   

   
《観劇データ》
2014年5月17日(土) 15時公演(初日) @東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ内)
第一幕 : 15:00-16:10、 第二幕 : 16:40-18:00
座席 : A席 3階 1列40番台

 まずは劇場の初印象です。 渋谷駅直結ということもあって交通至便です、が《渋谷ヒカリエ》という商業ビルの11階部分がシアターオーブになっている構造上、とっても人が多いです。
ごった返しています。 大阪の阪急百貨店近辺、心斎橋、グランフロントなどの人口集中エリアとはレベルが違います、そして直行エレベータはありますがとてもとてもそれだけでは処理仕切れないと思います。
 11階の劇場ホール部分は全面ガラス張りのとっても眺めの良い展望ホールのような感じになっています。 カフェ、コンビニ(ローソン)もあってドリンク類などの調達もここで可能です。
劇場内は黒で統一された非常にお洒落な空間です。 今回の座席は3階1列目でしたが少しばかり舞台との距離は遠いですが劇場そのものの器が大きくないので見やすいです。
座席も比較的ゆったりとしていて、日本青年館とは大きな相違があります。

 さて、観劇の印象で・す・が・・・。
① ハッキリと言うとお芝居そのもののストーリー性とかはそれほど印象に残りませんでした。
多分、予備知識ほとんど無しで観劇したからかも知れません。 若くしてフランス王になったルイ14世が周りの人びとに助けられながら成長していき、摂政・宰相の言われるままに操られていた幼年時代から、王として自立して「朕は国家なり=L'Etat, C'est moi」と宣言して太陽のように輝く王となった成長記を綴ったミュージカル、そんな感じです。
② 愛した女性3人を中心に描かれた恋愛小説(ハーレクインロマンス)みたいな仕上がりかな?
ってことで涙腺が緩むということはありませんでした。
しかし・・・とは言ってもですねーー
③ 最初から最後までお歌の連続、とっても魅力的な楽曲が連続します。 一応、フレンチロックという謳い文句で、まさしくミッシェル・ポルナレフの世界のような感じ。
それをちえさんは当然ながら、真風っち、紅子さん、妃海風(フランソワーズ役)他全員がそつなく優美で悲しいメロディーをしっかりと歌い上げています。 これはすごいです、見ものではなく聴きものです。
④ ちえさんのダンス、炸裂してました。 動きが綺麗、シャープ、華やか、優雅・・・とにかくこの人のダンス、見れる内には見逃さずしっかりと記憶に焼き付けておかねばなりません。
⑤ 「ナポレオン」ではどちらかと言えば、ねね様のための・・という印象を受けましたが、この「太陽王」はちえさんのために作られたものです、間違い有りません。
真風っちが好演・熱唱、紅子さんの熱演、まさこさんのマザラン卿の凜とした姿、ゆず長さんの気の強い母親役の好演などなど見所満載ですが、「太陽王」は90%以上、ちえさんのためのものです。
⑥ ちえさんが舞台に登場すると何となく背筋を伸ばして敬意を払って見ないといけない、っていうようなオーラが出まくっていました。 この人の舞台への「出方」「見せ方=見られ方」「引き方」「舞方」「歌い方」・・・もう全てが神話だと思います。
ホントに良いときに柚希礼音という何十年に一人と言われるタカラヅカの逸材に出会ったことに感謝しないといけないと思いました。

そして、開幕後すぐに真風っちが1階奥上手側から現れます、その後でちえさんが1階客席降りの大サービスもあります、これは1階席で絶対に見るべきでした。

 「柚希熱病」に患ってしまった《ひかりRail☆。》です。 まだ完治していません。

 ルイ14世の有名なフレーズ、「朕は国家なり=L'Etat, C'est moi」ではなくって「ちえは国家なり=L'Etat, C'est CHIE」です、間違い無く。