演劇ラブラブ音譜
 今年の夏休み・東京ツアーはまさしく《観劇三昧》である。
前日の午後は、宝塚歌劇《ロミオとジュリエット》の舞台で感激の嵐に見舞われ、夜は《アルカザール》でのNHショーで爆笑。
そして今日は伝統芸能でしっとりとした気分を味わおうと今年の4月に新装開場した歌舞伎座へ。

 前日は『3月3日・ひな祭り』から『4月4日・NHショー』、そして最後を締めくくるのは『5月5日・男の子の日』の歌舞伎である。

 ひかりRail☆。の「食娯楽」  ひかりRail☆。の「食娯楽」
 ひかりRail☆。の「食娯楽」
 夏の午後の強い日差しを浴びて銀座の歌舞伎座へ到着。
観劇するのは「八月納涼歌舞伎・第二部・《梅雨小袖昔八丈/髪結新三》と《色彩間刈豆》」である。


 ひかりRail☆。の「食娯楽」  ひかりRail☆。の「食娯楽」
 ひかりRail☆。の「食娯楽」  $ひかりRail☆。の「食娯楽」
 恥ずかしながら《ひかりRail☆。》は歌舞伎を観るのは生まれて初めての経験。
しかしその初体験が歌舞伎座という何だか凄い経験をすることになった。
舞台というのにはなかなか縁が無く、つい最近からタカラヅカの魅力に取り憑かれるまでは劇団四季やNYブロードウェイミュージカルくらいであった。
 伝統芸能である歌舞伎の「い」の字も知らないのが一気に『聖地』とも云える歌舞伎座に乗り込むには敷居が高すぎるのでは?と若干の不安を持っていた。

 ひかりRail☆。の「食娯楽」  ひかりRail☆。の「食娯楽」
 ↑左 : 初歌舞伎は、2等席(11,000円)1階20列席。
非常にチケット入手が難しく、6月初旬にネット予約したが、既に1等席、3等席は完売していた。
 ↑右 : 超超!初心者も安心して歌舞伎の世界に入れるイヤホンガイド(700円)をレンタル。 これがなかなかの優れモノで解説がリアルタイムに詳しく流れてくる。 必需品だと思う。

 ひかりRail☆。の「食娯楽」  ひかりRail☆。の「食娯楽」
 ↑ 歌舞伎座正面入り口フロアは、華々しい雰囲気

 ひかりRail☆。の「食娯楽」  ひかりRail☆。の「食娯楽」
 ↑ 1階2等席(私たちの座席)からの眺め。 

 ひかりRail☆。の「食娯楽」  ひかりRail☆。の「食娯楽」
 ↑ 2階席(左)、3階席(右)

 実を云うと1幕だけ見れる一幕見席というのが3階席後方に用意されているのであるが、当日券のみ、しかも相当前から並ばないと入手出来ない、入手出来たとしても着席できるかどうかも順番次第・・・という不安定要素がいっぱいあったので、思い切って『正式』なチケットを買おうとなったのである。

 さて肝心の歌舞伎のことであるが・・・。
一言で云えば、超超!初心者でも全く敷居が高くない。難解、何のこっちゃいな?、的なことはまったく無く、更にイヤホンガイドのお陰もあって歌舞伎の「いろは」がよく理解できた。

《梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)/髪結新三(かみゆいしんざ)》は憎めない悪党・新三を三津五郎さんが演じ、その手下の忠七に扇雀さん。
江戸の下町風情や季節感が手に取るように分かる狂言世話物。
《色彩間刈豆(いろもようちょっとかりまめ)》は橋之助さんと福助さんのほぼ2人によるこの季節にピッタリな怪奇物の舞踊劇。

 合計で3時間半ほどであったが時間の長さを全く感じられないほどであった。

 ひかりRail☆。の「食娯楽」  ひかりRail☆。の「食娯楽」
 ↑ 観劇後の歌舞伎座正面、強い日差しが形を潜め夕暮れに差し掛かる。

 ひかりRail☆。の「食娯楽」  ひかりRail☆。の「食娯楽」
 ↑ イヤホンガイドと共に観劇に役立つガイド(1,300円)

 なるほど!な、と思えた初歌舞伎生観劇。 江戸の風情や当時の季節感、住人の暮らしぶりなどがとても良く分かる。 もちろん心中や悲恋、禁じられた恋などが題材であるが現代の大ぴらになんでもOKの時代よりも歌舞伎が繰り広げる人目を気にして・・・というのが人間的な風情があって良いなぁ・・・なんて劇中そんなことを考えてしまっていた。