

これまで数々のラーメン店に訪問させていただいたが、女性が厨房を仕切っているのを見たことがなかった。
今日のランチ(ラーメン)は女性店主さんが作り上げる渾身の一杯を堪能できる、
「宝製麺所 南船場店=大阪市中央区博労町3-6-15=」さんで。
=女性店主が丹精込めて作り上げる、繊細かつ大胆な醤油ラーメン=




見た目、「金久右衛門」さんの《大阪ブラック》を彷彿させる濃い醤油系のスープだが・・・
視覚的には、かなり大胆な盛りつけに驚く。
大きめのチャーシューは丹念に盛りつけ直前に炙っておられたのがデーンと。
そして、ラーメンでは初めて見る、《つみれ》が2個。 メンマはかなり大きめ。
白髪ネギがたっぷり(これは《ひかり》にはとても嬉しい)、それに覆い被さるように水菜のトッピング。 男性的な盛りつけの方式を採用されている。
さて、いつもの儀式はホール店員さんにお断りをしてiPhoneで写真撮影を行ってからスープを一口いただく。
これが何と繊細すぎる!!、何でだろうと思った瞬間に柚の爽やか柑橘系が口の中に広がる。
これは胡椒とかの香辛料を入れるのが『もったいない』と感じてしまう。
次に、気になる《つみれ》・・・、これが軟骨が程よく残っていてカリコリの食感で絶みょー!
そして麺、中太のちぢれ麺、これが柚風味のスープに程よく絡んで、口の中がファンタジー!!
ガッツん系でもなければ、ジェントル系でもない、独自の世界、ファンタジーな世界を独占できるラーメン。 同行したもう一人と同時に「これは美味い、美味い・・・」をどちらからともなく連発してしまった。
=店内の装飾は、女性店主さんの真剣な眼差しの写真と、こだわりのスープについての説明が=


醤油ラーメンのスープの土台は、奥能登のイカの肝の塩漬け(『いしる』と云うらしい)。
塩ラーメンのスープの土台は奥能登の「天然塩」を使った、いずれもこだわりの作品。
入店したのが、既に午後3時を廻っていて、お客さんもチラホラ、ちょうど、ご主人が店内に出てこられたのでちょっとばかりお話させていただいた。
相当な試行錯誤を繰り返し繰り返して、ようやく辿り着いたのが醤油スープと塩スープだそう。
それほど広くない店内の地下でスープの仕込みをされているとのこと。
麺は京都の「宝製麺所」製を使っておられるそうだが、お店の仕切りから『作品』製作まで全てご主人のオリジナルだそうだ。
=このようなVIPカードをご主人からいただきました!=


長堀橋・心斎橋・日本橋エリアは大阪市内でのラーメン最激戦区だ。 このエリアは「西中島・新大阪・東三国」エリアを制覇してからゆっくりと仕掛けようと思っていた。
しかしこのエリア初体験にして、既に「最高峰」に出会ってしまった。