

今日のランチは所用で出かけた《大阪港》で。
しょっちゅう出向いていくエリアではないのでほとんど情報はないところだ。
大阪港エリアといえば、港、税関、海運会社、天保山、それと海遊館、これがすぐに思い浮かぶくらい。 よって食べログのお世話になることに。 そこで一発ヒットしたのが、
「オーションビュー=大阪市港区築港2-8-28=」
地下鉄中央線・大阪港駅からすぐにある「オーションビュー」さんはとにかくオムライスで有名で、これまでTVなどで紹介されたこともある、ということを思い出した。
正式店名(日本語)は『オーションビュー』、パッと見るだけでは『オーシャンビュー』だが。
昭和20年代前半、戦後間もない時期にオープンされたそうで、その頃は《ひかりRail☆。》もこの世に生をを受けるずいぶん以前。 恐らく『Ocean View』を大阪港にやってくる外国人船員さんたちの発音が『オーションビュー』と聞こえたのでこのような日本語店名になったのかも、と勝手に当時のことを想像してしまった。
=「オーションビュー」さんの名物・オムライス(700円)=


真っ白なお皿にで~んと盛られたオムライス。申し訳程度にポテトサラダとキャベツの千切りが添えられている。
たばこの箱でその大きさがお分かりいただけると思う。
これが標準サイズで、普通のオムライス屋の1.5倍くらいの量はある。


ふわトロの卵に包まれたケチャップライス、タマネギとハムが入っている。
これが昭和20年代のオムライス、開店当時から恐らくほとんど変わらぬ姿で供され続けてきたのだろう。
現代のオムライスなら、ここにデミグラスソースとかホワイトソースなどを添えるのだろうが。
お味の方は、優しい味付けのケチャップライスとふわトロ卵を一緒に口に含むと懐かしさを通り越して、昭和の古き良き時代、これを食べることによるはいからさん気分にタイムスリップした気持ちになって、癒され続ける。
まだまだ自由に行き来出来なかった外国を大阪港という最先端窓口でこのようなハイカラなオムライスを食すって最高の贅沢気分だったんだろうな・・・。
=真っ白なお皿に「Ocean View」の文字が刻印されている=

=レトロな店内や店構えも開店当時そのままかも知れない。=
「大蔵省認可 CHANGER」と書かれた一画は、1970年の大阪万国博の時に店内に両替コーナーを開設していた名残だそう。




古き良き昭和の香りが漂う「オーションビュー」さん、タイムカプセルが無くても今から60-70年前には簡単にタイムスリップできる、どうかこれからもず~っとこのままの状態でお店を続けていっていただきたい。