


地下鉄・堺筋線と長堀鶴見緑地線が交わる、長堀駅は御堂筋から一本東側のメインストリート・堺筋の中心に位置する。
この辺りは、繁華街・心斎橋筋から少し離れただけだが佇まいも静かで、一方でファッションや食事ができる様々なお店が並んでいるところだ。
しかしなかなかこの辺りに足を運ぶことは少ない。
私的に愛用している眼鏡のブランド《Alain Mikli》の直営店がこの辺りにあるのでそこに用事があるときくらいだ。
昨日は朝方の大雨


長堀駅から徒歩2分の鰻谷通りに面した素敵な構えのお店。
《洋食》と冠しているので、それはフレンチでもイタリアンでも、スパニッシュでもなく、いわゆる洋風料理、そういうカテゴリは日本独特のものだ、と思う。
いわゆる、フォークとナイフ

古くはJRの特急列車に必ず連結されていた食堂車の《洋定食=エビフライ、ハンバーグ、ビーフステーキ》から、結婚式の披露宴での料理、なんばの「自由軒」の名物カレー、住吉大社にある卵コロッケで有名な「やろく」、帝塚山の人気店「源氏」などはすべて《洋食》だ。
今でこそ、フレンチやイタリアンなど歴とした各国独特の食文化が簡単に味わえる時代だが、一昔前は我々の年代では《洋食》って何かしら特別な高級感に浸ることができたものだった。


↑左 : おしゃれな店構えの「洋食・Katsui」、内装はモダンな雰囲気で統一されている。
↑右 : ランチセットに必ず供されるサラダ。 ランチセットには、このサラダの他、ドリンク(ジュース、コーヒーなど)、スープ+パンか、味噌汁+ご飯のいずれかが必ず付く。


↑左 : 奥さんが選んだ、ビーフシチューランチ(1,800円)。煮込み料理の洋食の代表格だ。肉がとっても柔らかくて口の中で溶けるような食感だそうだ。
学生時代に北海道へスキーに行った時に札幌グランドホテルで食した名物・ビーフシチューと同じよう。牛の煮込み=シチューという概念を初めて知ったのがまさにこのような感じだ。
↑右 : この時期にぴったりな冷製スープにフォカッチャ風のパン。パンのお替わりは自由。


↑左 : 「Katsui」の人気メニューをコンビでいただける「Katsuiコンビランチ」のエビフライ。
頭から尻尾まで全てカリッカリになっていてとても香ばしい。
↑右 : コンビランチのもう一つのごちそうは牛の網焼き。 野菜がたっぷり盛られているのが嬉しい。牛の柔らかさは絶品。

↑ 「Katsuコンビランチ(2,000円)」の定番ごちそう2品とご飯に洋食屋さんであることを忘れてしまいそうな美味しい味噌汁がつく。
とにかく手抜きは一切無し、これぞ《洋食》の醍醐味を全てぶつけられる感じのボリューム、味・・・、どれをとっても文句を付けるところなどありませんわ


ちなみにお持ち帰りでカツサンドやミンチカツサンドなども可能だそうで、これも《洋食》崇拝者には是非試して見たいなんて思ってしまった。