


「食はダラスに在り!
」のPart 3はプライム・リブの有名店のお話。もともと「肉好き」のわたしにとって米国は「主食が肉」っていうくらいだから至る所にステーキハウス、BBQ、それとSmoke Houseという名の肉専門のレストランがあるのはうれしい限りだ。
BBQとSmoke Houseの違いは何?って多くの米人に尋ねてはみるものの、はっきりとした回答が帰ってこない、要するにほとんど同じっていうことなのだろうか・・・。
BBQが大好きな米人は何かあるごとにBBQパーティを繰り広げる。巨大なBBQグリルなんかも売っているし、フットボール場の
でもテールゲートパーティと名前は変わるけど、結局は車にコンパクトなBBQグリルや食材を積み込んできてBBQをやっている。昨年、旧テキサススタジアムへカウボーイズのゲームを見に行った時に同行した米人の友人がテールゲートをやっているということでBBQをご馳走になった。
ソーセージやハンバーグを焼いてパンに挟み込んで食す、いわゆるお手製ホットドッグ、ハンバーガー・パーティである。
一方でSteak Houseという名のレストランは基本は「ステーキ」。これまで数々のSteak Houseに行ってそこでPrime Ribというステーキ(料理法??)に出会った。
ホースラディッシュと肉汁で食す、ローストビーフ的なものだ。これが塩胡椒だけで食べても良いし、ホースラディッシュで食べてもいい、つまりはいろんな「味」で食べれるから最後まで飽きが来ないのだ。
そのPrime Ribで超有名店があると聞いていたがようやく行く機会に恵まれた

。「Prime Rib・Lawry's」というところだ。店名に「Prime Rib」と冠せられているくらいなので専門レストランとの認識だ。
場所は全米一、面積比に対するレストラン面積が大きい(レストラン密度というべき)と言われているAddisonの一画にある。ダラス・フォートワースではここにしかない。
店構えは高級店の雰囲気が溢れていて、例のバレットパーキングシステムがとられている。要するに「有料」パーキングである。
店内に入ると装飾品、インテリアなどなどちょっと「普通の」ステーキハウスとは違うぞ、というオーラがムンムンと伝わってくる。

↑左 : 大層な革表紙のメニューの中央にデンと書かれた「Prime Rib」のメニュー。
California Cutが8oz、English Cutが10oz、そしてLawry's Cutが12oz。
お店の人に聞くと「California」は少食の女性向き、一般男性は「Lawry's Cut」だそうだけど300gを超える量だし、付け合わせのポテトとかもちゃんと食べるとなるとかなり無理な量だ。
↑右 : 大きな窯のようなものを引っ張って料理人が現れる。テーブルサイドのお客の目の前で大きな肉(Prime Rib)の固まりから注文した量をスライスしてサービスしてくれる。 こういったサービスの方法はここだけかも知れない。

↑左 : 注文した「English Cut」 薄くスライスしたPrime Ribが3枚、これでも約270gくらいの量。マッシュポテトにほうれん草のクリーム煮込みがサイドで付いてくる。
↑右 : Lawry's秘伝のホースラディッシュをサワークリームとバターで混ぜたもの。これがこのお店の特徴らしい。
とにかく「肉」が恐ろしく柔らかい、それとこれもLawry's独自の焼き方なのか火の入り方が絶妙で思わず「あっ、これは美味しいわ
」っていうセリフが勝手に発してしまう。これで30ドル。多分日本でこれくらいの質のものをいただくとなると3倍以上のプライスタグになるだろうと思う。
ちなみに「English Cut」と名付けられているのはほぼ「ローストビーフ」の厚み・スライスだからであろう。ロンドンのローストビーフで有名な「シンプソン」を意識してのことなのだろうか?
気が張ってしまう店構えのLawry'sだけどたまにはここでゆったりと美味いPrime Ribを味わうのもちょっとした「贅沢」な時間だと思うのだが・・・
。