

米国にやってきて『劇的
』に変わったことと言えば、お酒を全く飲まないわたしが好きなケーキ・お菓子類を口にすることがほとんど無くなったことだ。身体には良くない
とは分かっているけど洋菓子は好物でそんなにしょっちゅうじゃないけどデパ地下や有名なケーキ屋さんにずらりと並べられたのを見るとついつい・・・、会社の帰りなんかにもたまに買って帰ったことがあった。理由は簡単
、米国のケーキ類はまるで砂糖のかたまりのようにとにかく甘い、そしてでかい、あんなのを食べると血糖値が一気に上昇
してしまう、と口にせずとも分かるような代物ばかりだ。まことに偏見、思いっきり私的感情・感覚が入っているのは認めるけど、「ゲルマン系」の食事は、「甘い」「辛い」「塩辛い」がはっきりしていないと受け入れられないのでは?と思う。
ドイツ菓子にこの「私的偏見」が十二分に含まれている。X-Masのドイツの代表的なお菓子(シュトローデルだったかなぁ??→自信なし、興味無いから覚えていない)のクソ甘いといったらとんでもない甘さだ。もちろん普通にドイツで売られているケーキ類は全く口に出来ないくらい甘い
。こんなにぼろくそに書くと大いなる批判を得るかもしれないが・・・
。一方で日本では、アンリ・シャルパンティエ、ムッシュ・マキノ、ツマガリ・・・・・数えればキリがないほど、甘さ控えめで芸術的な感覚で作られた洋菓子が山のようにある。
またフランスはゲルマン系大嫌いっ!、ラテンのお国柄、美味しいモノばかり揃っていてケーキ類も素晴らしい芸術的なのが多かった。「モンブラン=仏国ではガトーマロンという名でモンブランは通用しない」は秋の代表的なお菓子でこれがケーキ屋さんに並ぶ頃にはそろそろX-Masも近し、美味しいジビエ料理も食べれる、生牡蠣も・・・と季節の風物詩的なモノだった。
「La Madelaine」のお菓子を初めて食べる機会があった。

→ 自分では『買う勇気』は無く、貰い物だけど・・・
画像では、フレンチレストランでデザートの前に供される「プティ・フール」のようだけど結構な大きさ・ボリュームあり。
この手のフルーツ系や、クリームチーズ系のはわたしの「お好み
」だけど、ちょっと恐る恐る
口にしてみた。(持参してきてくれた人には悪いけど・・・)外側の生地はなかなかさっくりと焼き上げてある、乗っかっているフルーツ類もちゃんとお作法通りの施しをしてある、問題は中のクリームだ、ウン、やっぱり甘い、ただ今まで(嫌々ながら)口にしたケーキのクリームとは雲泥の差、甘さが控えめだ。
「La Madelaine」というパリの名所を冠しているお店だけあって「ゲルマン・ゲルマン」した甘さではない、でもやっぱり「ツマガリ」や「ムッシュ・マキノ」のようなサッパリとした甘さじゃなく、どことなく「バタ臭い」甘さだけど十分私的には許容範囲だった
。『噂』では例の絶賛できるパン屋さん「Mozart」のケーキは甘さ控えめだと聞く。
次に戴けるなら「Mozart」のケーキ
にしていただきたいものだ。