ラブラブナイフとフォークラブラブ
 万国共通というか、お値段が張るものにはそれ相応の値打ちがある、当たり前のことだ。
お値段が高くて美味しいモノもいっぱいある。
ただ、レストランでこいつ(この法則)に今まで1回だけ見事に裏切られたことがあって、その悔しさといったら・・・むかっ爆弾むかっ
 レストラン名を出すわけにはいかないが、大阪市内にあるイタリアン。
当時は予約が取りにくい、ということで有名だったし、いろんなグルメ雑誌などにも紹介されていた。
もともと「美味しいイタリアン」には人一倍、興味を持っている私。家内もイタリアンの美味しい店にはすごく興味を持っていて、いろいろと食べ歩いた。
この法則を完璧にまで裏切られたレストランは大阪市内にありながら、地下鉄の駅からは遠いし、専用駐車場もない、「食べに来たけりゃ、遠い道のりを歩いてくるか、車だったらその辺に路上駐車してビックリマーク」って感じだ。
 とある土曜日、ちょっとばかりおめかし(って言っても知れてるけど)していざっ!出かけていった。
車は公園脇に路上駐車車駐車場
 店内はさすがに満席、もう「テンパっている」カップルばかり。このレストランで最後の「決め文句」で決めてやろう、なんていう若い男(そういう風に見えた目)、まあ確かに雰囲気はまあまあそこそこだし、彼女の最終OKを貰うためにはゴルフも行かず、ギャンブルもせず、懸命に貯めたお金でカルティエの3連リングか、ティファニーの新作リングを買って「ハイドキドキ」と差し出す、むろん食前酒のシャンパーニュくらいを口にしながら。
(イタリアンでシャンパーニュっていうのも何だかヘンな組み合わせだけど)
これで断られたらあっさりと諦めがついて、別の彼女に流用ガーンなんてセコいことを傍目で私は見ていた。
 まあ、確かにそんなことが似合うような店内だった。
ところが、だ、出てくる料理(お皿)は何ら安物のイタリアンで供されるものより程度は低いダウン、デザートなんてどこにでもあるような代物、それでいてお値段は1流以上、こんなの、呆れ果ててしまう内容だった。
当時、まだ天満橋の角にあった、「ポンテベッキオ」で衝撃を受けるほどの極上のイタリアンを味わって大阪のイタリアンの絶品レストランを総ナメやっ!!音譜って意気込んでいた私に北極海の水よりもっと冷たいのを全身に浴びせられたという感じだった。
 今でもあの店、営業しているのかどうか、甚だ興味があるが、私が作るパスタの方がずっと美味しいから、「リストランテ・ひかりRail☆。」として定年後、開店してみよっかなぁ、なんてそういう程度だ。

 さてさて、いつもながら前置きが長くなったけど、これは米国で見つけた絶品・パスタソース。
これを食してついつい腹立たしいパンチ!↑の経験を思い出したのも確かだ。
 Williams Sonomaという高級調理器具。食材を売っているお店。
ダラスアップタウンのNorth Park Centerという高級ショッピングモール、それとFriscoのIKEAがあるショッピングモールにある(他にもあるかも知れないが私はこの2箇所しか行ったことがない)。
  American駐在日記  American駐在日記
 Williams Sonomaに行くとたくさんの種類のパスタソースを売っているけどどれもこれも絶品恋の矢アップ
 これはまさに「イタリアン!!」な野菜が何種類入っているだろう?という野菜たっぷりのトマトベースのソース。
他にシンプルなキノコとトマトのソースや、イタリアンソーセージが入ったのとか3-4種類ほど試してみたがどれもこれも絶対に裏切らない味付け、で瓶を開けた瞬間、「ああ~っ、イタリアン」と思わず声を出してしまう。ただ問題は普通、この手のそこそこ美味しいパスタソースをスーパーで買うとせいぜい4ドル程度、Sonomaのは15ドル以上する。これを独り身でも3回くらいしか使える量が入っていないので、1食5ドル強ってことになる。
 で、こいつは休日、ゴルフに行ってスコアが良かったとか、バーディーを取ったとかのご褒美日にスパッと蓋を開けることにしている、ささやかでしょう?
  American駐在日記  American駐在日記
 ↑が先週土曜日(20日)にお客さんのコンペに参加させてもらってナイスバーディーニコニコ祝日を取った記念の夕食メニュー。

  American駐在日記-Buffalo Creek 2  American駐在日記-Buffalo Creek 1
  ↑ ナイスバーディをゲットした、「Buffalo Creek Golf Club」

 ただしビックリマーク「厨房男子」を名乗るからにはこのSonomaのソースにちょこっとアレンジを加える。何にも加えずオリジナルのままで十分すぎるほど美味しいけど、ここにドライトマト、アンチョビ(入れすぎるとくどくなるので3匹程度)で更に「ひかりRail☆。」風にする。
 う~ん、これなら1皿・2,500円也!って、一人満足しながら・・・。

 例の「最悪」のイタリアンのシェフにこいつを食わせてやりたい!!、それほど食べ物の恨みは大きいから。