前回は、食の話題から一旦外れましたが、またまた食にU-ターンだよ~ン。
その前に前回話題にした、米国の一般的なカーナビは、
tomtomカーナビ
・・・とこういう簡単なモノ。 TomTomというブランド(どこの国のかはよく知らない)はカーナビで有名らしくTVでもCMをやっているほど。
これが本当に優れもので全米中の都市、通りを網羅してくれ、新しく開通したHigh-wayでもだいたい読み込んでナビゲートしてくれる。運転しながら地図を広げてってのは非常に危険な行為、一方カーナビは声と画像で運転中の視線と一体化してしまうので安全、と購入以来、知らない場所に出かけるにも苦にならなくなってしまった。

さて、Simple is the bestの法則・その2は中華編。
以前、飲茶の「大根餅」を語ったが、今回のはいわゆる日本人の好みの組み合わせと言えるかも知れない、少なくとも私自身はそう思った、こいつに出会うまでは。
「大根餅」はモチモチっとした食感で虜になったが、こいつは組み合わせ(しかも簡単に入手できるモノばかり)の妙で虜になってしまった。
その名は「シンガポール風炒め米麺」という。中国語ではなんと言うのかは知らないが、とにかく「シンガポール風」と名付けられているところがちょっと怪しく感じてしまう。
どんな組み合わせの妙かというと、米で作った麺(というか春雨風)、カレー味、タマネギ、青ネギ、卵、小エビとか鶏肉、うんうん、たったのこれだけが素材。
ところが、これの組み合わせってとても好みに合うとは思いませんか?
どんな感じかというと、米麺(中華食材店で簡単に入手できる)をタマネギ、青ネギ、エビとか肉と一緒にサッと炒め、卵(炒り卵風)を絡め、それにカレー粉で味をつけただけのもの。
この「だけのもの」というところがまた何とも憎たらしい表現だし、考え出した人には失礼に当たるように思える。 色(緑、黄色・・)、匂い(カレーの匂い)、食感(米麺のモチっとした)、さりげなく主人公になっていない控えめな炒り卵、本当に「不覚」だと。(=この「不覚にも」美味しいという表現を使ったのは会社の同僚)
こんな単純で当たり前のモノの組み合わせがとっても美味しい、というかもう完全にやられてしまった、KOされた!と言っても過言ではない、と私及びその同僚は思っている。

 やけに手の凝った本当にレストラン、一流シェフが腕を奮った一品も確かに美味しいし、感激したことはこれまで何度もある、が、誰にでも(本当に男手でも)作れるこんなにシンプルで簡単な「シンガポール風炒め米麺」はとにかく「不覚にも美味しい」「やられた!」という気分。全部を2人で平らげた後、盛られていたお皿に一礼してしまったのは言うまでもない。
ちなみにこの逸品、どうやらシンガポールでは食べれないらしく(何でシンガポール風と名付けられたのかははっきりしないが、カレー風味=シンガポールにはインド人が多い=だからか?と勝手に思っている)、香港のレストランなどではちゃんとメニューに載っているとのことだし、一般家庭料理としてスタンダードなものらしい。