晴れ足あと
これまで外食でいろいろと書き込んできたが、いくら何でもしょっちゅう外食、という訳にはいきません。
経済的にもっていうのが最大の理由であることは明らかではあるが、仕事を終えて、帰宅途中の車の中で今日は何を食そうか?ってちょっと気を巡らすのも悪くはない、ってゆーか、それだけこちらの生活にもちょっと慣れてきて余裕がでてきた証かも・・・。
もともと料理をするのはそんなに苦にならない。妻がいつの日か単身赴任になっても困らないようにと暖かく考えてくれたせいもあって、日本にいるときに、いろいろと教えて貰ったのがやはり大きい、サンキュー。
何か世の中の男性諸氏はやはり単身赴任になると食事がねぇ・・・という会話を良くされている。
「いやいや、私はそんなに苦にはなりませんね。」と答えると、「へぇ~」という答えが返ってくることが多い。
・・・ということで週に外食(平日のお昼は仕方ないけどね)は1-2回と決めつけてあとはせっせと自炊をやっている私です。

そのためか、こちらのスーパー(食料品専門の)へ出かけるのはとても楽しい。
米国でもオーガニックが大流行で、私の住む都会にもオーガニック系で攻め込んでくるスーパーがけっこうある。一般的なWalmartとかと比べると値段はかなり高い目らしいが、品揃え、品質がまるで違う。
どうせ食べる量も少ないし、Walmartなんかだと大量販売なのでどっちみち腐らせてしまうのが関の山。
ということで最近のお気に入りのオーガニックスーパー(Whole Foods)には2週間に1度は出かけてしまう。


なんかこのWhole Foodsのロゴマークもおしゃれで素敵でしょ??
で、先週末に買い出しに行ってきました。ちょっとゴルフで新しいタイガーウッズが使っているのと同じクラブを買ってしまったモンで張り切ってスイングして腰を痛め、約3週間ぶりのお買物でした(余談ながら)
このスーパーは立地が私の住む都会でも超セレブ地区にあって買い物している客、店員そのものもなんか雰囲気が違う、これがまた好きな理由でもある。
店内は周回コースのようになっていて、まずは野菜・果物コーナー。とにかく商品の並べ方そのものが悔しいくらいお洒落。しかもここは量り売りにもかかわらず、客が商品番号を覚えて計量器にその番号を叩き込んでレシートが出てきてそれを袋に貼り付ける、というやり方(これって結構面倒くさい)ではなく、レジで店員さんが計量してくれるというここだけの「サービス」が売り(かどうか知らないが私はそう思う)。
先週末はその野菜コーナーにで~んと積まれた白アスパラを発見!、しかもフランスで食べたのと同じ太くて綺麗なアスパラ君があたかも「覚えてるだろ?僕だよ、久しぶりだね・・・」って私の訪問を待っているかのようだった。もう一目散に白アスパラの束を取り、カートに入れてしまった。



日本では白アスパラを茹でて缶詰にしたのが一般的、あまり見かけたことがない、
一方、フランスでは春分の日から夏至までの間、この白アスパラがマルシェ(市場)に並び、レストランでは「アスパラがやって来たよ!」と張り紙までしてあるくらい、有名な食べ物。
「えっ、アスパラ?、あれって前菜かサラダの一部?」って思っている人が多い(実際私もそうだった)が歴としたメインのお料理。これ一皿だけをわざわざ食べに行くってこともあるくらい、フランスではごちそう。
一方で、グリーンアスパラは日本でも当たり前の食材、ベーコンで巻いて軽く焼いて食す・・・などは凄くポピュラー。
私はフランスから帰国してからこの季節になればいつもいつも白アスパラの茹でたてをハムと一緒に食す(マヨネーズだけをちょっと絡めて、Simple is the best)のを忘れることはなかった。

早速、その次の日の夜は待ちに待った白アスパラ。
皮を結構、厚い目に剥いて沸騰したお湯に塩を入れてひたすら茹でる。
ひたすら茹で続ける・・・好みにも因るが私は固くて繊維質がバリバリの白アスパラを柔らかくなるまで茹でて食すのが最高だと思っている。 約1時間かけてちょっとゆで加減を見てみると、「う~ん、うまい! これだ!」って。
茹でたての湯気がホコホコと立ち上がっているのをお皿に取り、これもWhole Foodsブランドのオーガニックマヨネーズを付けて食す、「うまい!」この一言。
12年ぶりに味わえた。 次はまだ湯気が立ち上っているアスパラにハム(これが残念なことにJambon de
Bayonne=バイヨンヌ(仏の地方名)風ハムではなかった)を添え、やはり少量のマヨネーズを付けて食べる。「うまい、これこれ・・・」
とにかく白アスパラは一気に湯気が立ち上っている間にサクサクっと食わないとダメ、これがコツ。

いやいや、もうアメリカで白アスパラを食べれるとは思っていなかった。
ごちそうさま、Bon Apetit !!