


今回は「恐るべし!ブラジリアン」の紹介です。
ブラジリアンといってもサッカーチームではありませんが。
一度、米国に来て、ブラジル料理ってのを賞味してみたいと思っていましたが、意外と早くその機会が訪れてしまいました

レストラン名は「BOI NA BRAZA」=Brazilian Steak House=。
郊外の閑静な場所にあるこのレストラン、例の「Ruths' Chris」と同様、例の有料駐車場・バレットパーキング制もあるようですが、ここはその必要もなく、巨大な駐車場(無料)があるので必要なし。
一方、レストランの雰囲気は一歩足を踏み入れただけで、まさに「高級」そのもの。
高級かどうかの「私的」判断はフランスでかなりの場数を踏んでいるので、まずは広いエントランスホール、受付ホステス(又はホスト)が鎮座している、ウエイティングバーがある、ダイニングルームの照明が薄暗い、ウエイターがちゃんと黒いエプロンを着けている、着席直後にウエイター(ソムリエ)が食前酒を聞きにやってきて、しかもちゃんとお勧めの食前酒数種を説明する・・・等々。
この「BOI NA BRAZA」もこの「私的」基準を見事にパスしたのでここは高級な部類と認めてしまう。
ただ、ワインリストをウエイターが持ってくるだけで肝心の料理のメニューは無い、ここがうん?とちょっと異質な印象を持ってしまうがそれは食前酒(私はアルコールを飲まないのでやはりお気に入りのスパークリング・ウオーター・St Pereglino)が同席した仲間に供されてからほんの数分のうちにメニューは必要ないことを理解してしまった。
結構、広いダイニングルームのど真ん中に鎮座する巨大なサラダバー、っていうかこのサラダバーに並んでいる料理だけで十分、メインとして通用するが、まずは大皿を持ってあれこれと好きなだけ取ってしまう。う~ん、正式に数えたわけではないけど、少なくとも50種類はあろうかと思えるサラダバー。イタリアン風、フレンチ風・・・のオードブル、サラダ、なんでもあり。特に感激モノはオリーブ。
フランスの市場(マルシェ)で必ず買っていたいろんな種類のオリーブがあって特にブラックオリーブは最高のお味。さらにはアーティショーのマリネなんか、仏の3星レストランに引けを取らない絶妙の仕上げ。
さてさて、メニューが来ないレストランの正体は??
まずはテーブルに人数分置かれた表が緑、裏が赤のトランプカードのようなものに緑は「Yes, Please」、赤は「No Thanks」、これに付随したポルトガル語らしき表現もあり。
緑を示すと数人のウエイターが↑の写真のような大きな銀串に刺した肉を持ってきて、「いかが?」と。
最初はシステムが良く分からないので、「yes, please」と答えると適当に肉をカットして皿に盛りつけてくれる、次々と違う種類の肉(牛・豚などどうやら18種類ほどあるらしい)をウエイターが説明して「いかが?」と。
なるほど!、メニューはありません。これがブラジル式の「わんこそば」。いい加減にカードを赤にしないとどんどんと肉を次から次へと持ってきて勧めてくれる。
まさに「恐るべし!」ブラジル式もてなし。
トルコ料理のケバブのような感じで、豚肉はアメリカのはコクがないのであまり美味しくないけど、牛の方はどれもこれも美味しい。
この「恐るべし!」ブラジル式「わんこ肉攻め」にもっと違う種類のサラダバーに挑戦したかったが敢え無くノックアウトされてしまった。
ノックアウトついでに、とデザートワゴンの攻勢が始まる。ピーチジェラートにキャラメルソースをかけたお勧めのデザートをいただく。これはあっさりと甘さを抑え、しかも「Small Portion, please」と言ったのでウエイターも「ブラジルわんこ肉」の洗礼を十分受けたね、と思った(かどうか知らないが)丁度良い量をサーブしてくれたので美味しく食事を終えることが出来た。
いろんな種類の肉を少量ずつ食べたい!という時はここがお勧め。単品で行きたいときはRuths' Chrisと使い分けると良いかも知れない。 値段的にはブラジリアンが50ドル(デザートまでのコースで)と
Ruths'とほぼ同じなので、気分によって選択できる。
またひとつ、Good Addressが増えてしまった!