どうも、ひかみや矢持です。

 

 

前回のワイナリツアーの続きを更新いたします。

前回ブログはコチラ

 

サンタバーバラのホテルを早朝出発し、

同じ群内サンタ・イネズにあるホテル「The Landsby Hotel」を目指します。

 

 

ここでは、サンタ・バーバラ・ワイナリー協会によるセミナー&テイスティング。

 

サンタバーバラの多様性を、各地域を代表する生産者さんが、

自社のワインを試飲しながら説明。

その土地の気候や地形、土壌を詳しく解説いただきました。

 

写真左から

ワイナリーは「マージュラム」、AVAは「ハッピーキャニオン」、

葡萄品種は「ソーヴィニヨン・ブラン」、ヴィンテージは2015

 

ワイナリーは「ディアバーグ」、AVAは「サンタ・マリア・ヴァレー」、

葡萄品種は「シャルドネ」、ヴィンテージは2013

 

ワイナリーは「ブリュワー・クリフトン」、AVAは「サンタ・リタ・ヒルズ」、

葡萄品種は「ピノ・ノワール」、ヴィンテージは2014

 

ワイナリーは「ストロプマン」、AVAは「バラード・キャニオン」

葡萄品種は「シラー」、ヴィンテージは2014

 

 

各AVAごとに適した葡萄品種を使って、その土地のポテンシャルを説明いただき、

さらには、そのAVAのブドウ品種を最も得意とする生産者がプレゼン。

ワイナリーによる醸造の違いもあるとは思いますが、

各地域のテロワールや、その気候条件下に適した葡萄品種で

ワインを醸した場合の特徴が分かりやすく、大変勉強になりました。

 

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映画「サイドウェイ」の影響もありますが、

個人的に1番気になる生産地域であったので

初日から貴重な時間を過ごせたことは言うまでもありません。

 

・・・ここでは2時間ほど滞在し、次の目的地「メルヴェイル・ワイナリー」へ

 

 

15分ほど車を走らせ到着。

 

「メルヴィル・ワイナリー」 輸入元紹介文より引用

メルヴィルの創設者 、 ロン・メルヴィルは父の影響から幼いころより土に親しみ、

1987年からソノマのナイツ・ヴ ァレ ーでブドウ農園を始めました。

シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン 、メルローなどを栽培 し、その品質の高さから

周囲の著名なワイナリーがこぞって買い付けていました 。

 

メルヴィル一家は1997年にソノマからサンタ・バーバラへ移ることを決意しました。

長年思い描いていた冷涼な土地でのピノ・ノワールやシャルドネ造りを

サンタ・リタ・ヒルズで始めることにしたからです。

 

海から16キロほどしか離れていないこの地域は、朝夕に霧が立ち込め

午後は海からの冷たい風が吹きこみます。この涼しい気候はシャルドネやピノ・ノワール、

シラーなどの栽培に最適であるだけでなく、生育期が長く、凝縮した味わいを生みます。

 

土壌は石灰質の岩が含まれる砂質で、酸がしっかりとした果実を作ります。

この土地の素晴らしさを確信したロンは、サンタ・リタ・ヒルズのAVA認証(2001年)にも大きく貢献しました。

 

現在メルヴィルの120エーカーの自社畑では、

16種のピノ・ノワールのクローン、シラーを9種、シャルドネを6種栽培しています。

メルヴィルでは、それぞれのクローンの持つ特徴や性質を重要視し、畑でも場所を分けて栽培しています。

また醸造の際にはクローン毎に発酵を別々の樽で行い、その個性を最大限引きだす努力を惜しみません。

 


創設者のご子息であるチャド氏に案内いただきました。

現在、醸造家としても活躍されています。

 

 

発酵前のブドウジュースを試飲。にごり葡萄ジュースといった感じでしょうか。

濃厚でドロッとした印象ですが、見た目以上にスッキリ、葡萄の甘みや旨みが凝縮しています。

質の高いワインは、ジュースの段階で美味しいことを実感。

 

 

一時間ほどで見学を終え、

次はメルヴィルの庭でサンタバーバラの生産者が集まるプチ試飲会に参加。

メルヴィルをはじめ、午前中に受けたセミナーの生産者や

宿泊したホテルのフェスパーカーなど総勢18社が集結。

 

当たり前ですが、ここはアメリカ。

各ブースの生産者さんとの会話は英語なわけです。

せっかくワインメーカーさんから直接話を聞けても語学力の無い自分にとって、

吸収できることは半減・・・実に悔しい思いをしました。常にOK、YESを言っていた気がします。

これは、ツアー通して実感したことで、やはりアメリカに関わらず英語は必須ですね。

 

 

1時間ほどテイスティングし、そのまま生産者の方々を囲んでランチをしました。

 

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このあと、1時間半ほどかけバスで移動。

おとなりのパソ・ロブレスへ
 
 
ホテルでチェックインしたあと、
同ホテルにてパソ・ロブレスのセミナーを受講します。
 
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パソ・ロブレスと聞いて、ワインを思い浮かべる方は・・・?
 
・・・ですね、多くの方はカリフォルニアワインといえばナパやソノマを思い浮かべますが、
パソ・ロブレスは今やカリフォルニアで最も成長を遂げている生産地。
現在200を超える大小様々なワイナリーがあります。(そのほとんどは家族経営の小規模)

多様な微気候を備え、太平洋からの影響によりカリフォルニアの中でも

昼夜の寒暖差が最も大きい地域だそうです。

 

葡萄品種としては、ジンファンデルのイメージですが、ボルドーやローヌ系品種、

スペイン系の品種など、伝統にとらわれない品種のブレンドもこの地域ならではの特徴です。

 

・・・セミナーのあとは、同地区にあるヴィーニャ・ロブレスにてパソ・ロブレスの試飲会に参加。

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インパクトあるラベルが印象的なクロニック・セラー。

当店で人気のジャスティンの最新ヴィンテージもテイスティング。

ここまで、パソロブレスのワインを飲み比べ出来るのは現地ならではです。

日本ではお目にかかれないワイナリーもあったり、

貴重なバックヴィンテージを試飲したり、

有意義な試飲会でした。

 

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そして、寒暖の差が特徴的なパソロブレス。テイスティングを終え、日暮れの気温は10℃を下回っておりました。

さらに 、この寒空の下でディナー。

まさに寒暖差を肌で体感しました。

いい経験です。


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そして、地元ではポピュラーといわれる焼いたスイカ⁉︎これにバルサミコ酢をかけて食す⁉︎
…これも経験です。
 

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午前中のサンタバーバラから、午後はパソ・ロブレス。

一日で2つの生産地を訪れるタイトなスケージュールでした。
次回のブログはさらに北上し、素晴らしいピノを産するモントレーへ。