どもども、またまたレビューでございまするん。

今回はHuman GearFINE. ODです。
このペダルを知った当初は「ファインファイン!(゚∀゚)」言うてましたけど、実際は「フィーネ」です。
ここはモデル名を音楽用語から取っていますからね。

借り物なのですが、かなり年季の入った外観してますね~。
このメーカーのペダルの塗装はとにかく豆腐メンタルで、ペロッペロ剥がれます。

コントロール類はVol、Drive、Toneクリッピングトレブルのトグルスイッチがあります。

Driveが真ん中にあるので一瞬「およ?」となりますね。

出音の第一印象はマイルドなTS系です。
歪みの質はTS-9なんかと比べるとより滑らかです。

あと中域に対するフォーカスがTS-9に比べると弱めなので全体的にバランスよく出る印象ですが、ピークがない分音の立体感なんかは薄いかな~と感じます。

最大の歪み量は「TS-9と比べると少し深いかな?」という程度でそこまでガツンと歪む感じではないですね。

ToneはTSのアクティブフィルターとは異なり、シンプルなハイカットなのでギターのトーンみたくとてもスムーズに可変します。

クリッピングスイッチは対称非対称を切り替えます。
ぶっちゃけ歪みの質というよりは単純に歪み量が変わる感じですね。
よく歪む方が対称です。

トレブルスイッチはローパスのコンデンサを切る仕組みで、オンにすると1.5~3kHzあたりが出てきて、結構ピーキーな音になります。
歪み量も少し上がるので、かなりキャラクターが変わります。

ローゲインめにしてトレブルブースターのように使うなら結構良い感じなのですが、メインのドライブとして使うにはどうも華奢で軽い音になってしまう印象です。
実際プロで使ってる方もオンにしているのはかなり少数派、というかほとんど見ないですね。

この子は言うなれば優等生な歪みで、少し面白みに欠けるかなぁと言うのが本音ですね。

同社のFINE DSは出音が少し硬くファズっぽいです。
歪ませるにつれて少し低域がムッチリしすぎますが、ローゲインめで使うと粘りのあるファットなドライブサウンドが得れるので、どちらかオススメするなら個人的にはこっちですね。

ま、好みですけどね。

ちょっと面白いのがODとDS、回路の外形は異なるのですが基板は同じものを使用しています。
んで両モデルともSpecialバージョンが存在します。
定価で言うと8千円くらい違いますね。

~素子のFETとゲルマニウムトランジスタをセレクトされた中から更に厳選された(約400個の中から5個前後取れる物)トップグレードの物を使用して組み上げています。~

メーカー説明にこのようにあるのですが、ODに使われているのはFETだけで、ゲルマニウムトランジスタはDSにしか使われていません。

しかもFETはバッファとして使用されているので、厳選されても音の違いなんてそう分からないんでないかな?と…ブツブツ。
あと何をどう厳選しているのかも分かりません。

ジャックがクライオ処理されたもの、また配線材にビンテージ線材(ただ古いだけな気も…)がしようされていて、音が違うとしたらまぁそこかなぁ…という感じです。

もちろん弾き比べていただいて自分が感じるように捉えればいいのですが、回路や部品的な観点から見ればこうですよという意見ですね。

あと音とはあまり関係ないのですが、このFINEには
FINE OD
FINE.OD

があります。DSも同様です。

前者はかなり初期のもので、確かシリアル10番以下とかそのレベルです。
この時期のものは、LEDがVOLとDRIVEの間のちょっと奥くらいの位置についています。

さすがに音の違いとかは覚えてないのですが、まぁレアですよって話ですね。
見つけたら珍しさだけで買っても良いかもですね。


んでこのドットが付いているものの中でも、写真のようにLEDが赤レンズのものは古いです。
現行はクリアレンズの赤色LEDですからね。

とまぁこんな感じです。
何となく分かるかもですが、あまり好みではないので良さを引き出して書いてあげれないのが正直なところです(笑