爪の生えぎわを押して刺激を与える「爪もみ」は以前ブームになったので、知っておら
れる方も多いと思います。でも、これは一時期のブームではなく、古来からあるれっきとし
た「刺絡」という治療法なのです。
刺絡とは・・・爪の生えぎわには「井穴(せいけつ)」と言われるツボがそれぞれの指にあり
ますが、その井穴を刺激することによって、急性疾患や慢性疾患に至るあらゆる病いを
治療してゆく方法です。つまりこの刺激によって、副交感神経が刺激されリンパ球が増え
ることで免疫力がアップし、その免疫力が高まれば病気も自然に治っていくということなの
です。(福田ー安保理論)
では、爪もみのおさらいですが・・・
1)刺激する指は薬指を除いた両手の親指、ひとさし指、中指、小指の生えぎわにある両
角を使います。
薬指は交感神経を刺激するので基本的には使いません。(刺激する対象になるのは、
アトピーや喘息、花粉症などアレルギー疾患の方ですが、それも薬を長年服用している
、していないなどによって薬指を使わず他の指を刺激していくこともありますので、専門家
に尋ねてから刺激してゆきましょう。)
2)このポイントを反対側の親指とひとさし指でぎゅっとつまんで押します。または、爪楊枝
の先で強めに押してもOKです。
ポイントは、ちょっと痛いな~と感じることが大切です。
3)それぞれの指を10秒~20秒くらいずつ刺激してゆく。1日2~3回を毎日しましょう。
そして、前回のおさらい。
ストレスがないか振り返り、睡眠不足、暴飲暴食など不規則な生活習慣を見直す。
薬を長期にわたって服用せず、なるべく減らして飲まないようにしていく。ゆっくり食事をと
る。適度な運動をする。からだを温める。
これらも心がけて生活の中で実行してゆけば、きっと今までとは違うからだの変化が起こ
ってくることでしょう。
人間の身体には自然治癒力が必ず備わっていますから、これを引き上げていくこと、つま
り免疫力を上げることが病気の回復、そして健康増進となります。
実行していきましょう~。
むらまつ東洋医学治療院 http://members.e-omi.ne.jp/muramatsu/