はじめに
2024年 春
この記事は、大学受験を終えたうえでの感想、来年以降に必要だと思ったことを書き連ねるものです。見出しのリンクもなく(携帯編集です。お許しください。)駄文です。
2025年度の現役世代からは学習指導要領改訂があり、試験問題も大幅に変わる可能性もありますので、そのことは念頭に置いておいていただけると幸いです。
3/10 12:08 追記 6.東京大学 文科一類 の結果
目次
- はじめに
- 書き手の紹介
- 受験 中央大学 法学部 法律学科
- 受験 早稲田大学 法学部
- 受験 慶應義塾大学 法学部 法律学科
- 受験 東京大学 文科一類
- 総括して
書き手はどんなひと?
2024年 公立高校(全日制 普通科)卒業見込み
一年生の秋まで不登校気味
文系 国公立大学志望
日本史/地理
生物基礎/化学基礎
英検、漢検等資格なし。
塾は高3夏から
高3の勉強時間は計600時間らしい。それ以前はまともに勉強をしていない。
受験
中央大学 法学部 法律学科
英語/国語/日本史
合格
試験日は2/12で、2月初めての試験でした。
茗荷谷キャンパスは駅から歩いて数分で、案内もあるため迷うことはないです。
過去問を解いていない上、自己採点を済ませていないため、感想は簡素にしておきます。(保身です。)
英語
標準的な私大英語だと思います。英文和訳、和文英訳があるため、国公立大学志望にも優しいかもしれません。ただし、和文英訳は英文を参考にした文章のため、単語は本文を参考にすることである程度解決できます。
単語の言い換えも、文脈判断を要するようなそこまで難しい単語はなく、単語帳の範囲でカバーできる部分も多いと感じた次第です。
国語
現代文と古文です。現代文の選択肢の文章はやや長いですが、ほぼ本文中の言葉を使って構成されている(具体例を入れた選択肢も多く、比較的容易に参照箇所を見つけられる)ので、共通テスト現代文が時間内に終えられるのなら特に問題はないでしょう。他方、記述はやや書きにくい印象でした。引用箇所が具体例に根拠のある主張であり、字数に収めつつ、どこまで具体化してよいのかの見極めが難しく、あまり自身がないです。
古文は早慶と比べると読みやすいです。しっかり基本古文単語を入れておけば、文意は取れると思います。
日本史
私大日本史です。人物選択は教科書レベルのものですが、正誤選択が曲者でした。複数の文章の正誤を全て判断するもので、明らかに間違った文章が見つけられても得点になるとは限らない。そのくせ、すべて選べでは本当に全部選択させるという、受験生を不安にさせるのがお好きなようです。
人物と業績の組み合わせは本当に好きですね。当たり前の話ですが、固有名詞を見落としちゃいけません。
記述は字数が少ないので、要素を拾うには苦労しませんが、しっかり収めるのに時間を使います。推敲するとなると、10,15分は欲しかったです。選択問題で悩みすぎないことが鍵。そういう意味では、私大日本史の中で一番時間に追い立てられました。
早稲田大学 法学部
英語/国語/日本史
合格
中央法から中二日での試験。既に明治法、中央法の共通テスト利用合格が分かっていたので、少しリラックス。
本来ならこの2日間で過去問を解き、直前の対策に当てる予定だったのですが、
8号館B101は椅子の座り心地もよく、環境としては申し分なしです。
個人的にですが、試験運営の手際は4大学の中で一番よかったなという印象です。
英語
選択問題 正答数/問題数 27/47
早稲田大学では良心的な方の英語です。多分。ただ、時間はやっぱり足りなかったです。過去問のⅦは語句整序だった(先ほども書きましたが、おそらく前年度の過去問を解いていません。前年度の過去問を解かずに他の年度の過去問を解く馬鹿がここにいます。)ので、てっきりそうだろうと思って時間配分してましたが、まさかの英作文タイプ。最後の15分で「あ…」となりました。結局、最後の英作文は結論を出したものの、内容が明らかに足りない状態でした。早稲法はそれなりに問題数の配分も変化します。受験の当たり前のような気もしますが、まず、最後の問題構成を見ることをオススメします。わたしはそれができませんでした。
そして、取り敢えず過去問解くなら前年度を解け。話はそれからだ。
国語
選択問題 正答数/問題数 15/25
古文、漢文、現代文と全部あります。古文漢文はやはり難しかったです。古文に至ってはまさかの1/7でした。
古典は取れるところをとり、現代文で確実に取りたいところ。現代文も中央に比べれば難しいですが、話は面白いので苦ではありません。(中央法の国語はもう受けたくありません…)
記述も、傍線部が典型的な二項対立であり、本文を一読していれば、なんとなく要素は掴めるはず。国公立に優しいですね。
日本史
正答数/問題数 27/40
早慶日本史は細かすぎると言いますが、法学部はそこまでじゃないなと感じました。(この点数で言うことではありません!)記述は教科書知識が多く、漢字さえ書ければ7,8割は取れるでしょう。問題は選択ですが、「○○より後の出来事を選べ」など、年号を抑える必要があります。これが苦手なものですから、正直あまり好きではありません。ただ、複数選択では無かったので、時代の流れを捉えられればある程度解けるかもしれません。時間には余裕があります。
慶應義塾大学 法学部 法律学科
英語/論述力/日本史
合格
早稲田から続けて二日連続の入試です。当然ですが、前日は勉強してません。早稲田から帰って、寝ました。本来ならば、中央が終わった段階で小論文対策もやる予定でした。結果は前述のとおりです。
もともと、私大は早稲田に注力して、あとは引っかかればいいなくらいの気持ちだったので、慶應の過去問を引っ張ったのは2月に入ってからです。塾で国語を取っておらず、自己採点しにくい小論文はあとまわし、あとまわし…
そんなこんなで、英語2年分、日本史2年分、小論文ゼロで望むことになります。
英語
選択問題 正答数/問題数 35/49
こちらは例年と形式変化なし。ひとつ大きかったのは、難単語の意味を割り当てるやつがシャーロック・ホームズの一節だったこと。なんとなく文脈が取れてしまう。これは単純に問題運でしたね。
論述力
問題はこれですよね。例年論説文を読んだ上での1,000字の小論文(らしい)が課されてきた論述力試験は、今年会話文の中に500字の意見文×2を入れる形式になりました。
小論文対策をしてきた人のほうが驚きは多かったかもしれません。
問題文には、相手の意見に反論/賛同せよというもの。500字の使い方に指定はありませんでした。ただし、意見文になってもやることは変わらなかったのではないかと思います。要するに、それまでの会話の内容を総括すること。私は200字弱を相手の主張要旨に使い、残りを持論展開にしました。
地歴、英語の点数がそこまで高いわけではないので、おそらくそれなりに点数が入ったと信じています。
日本史
正答数/問題数 35/49
至って普通。特にコメントはないです。時間にはやや余裕があります。
東京大学 文科一類
国語/数学/日本史/地理/英語
不合格
いよいよ第一志望、国公立大学。なお、
駿台夏D-駿台秋E-東進最終Eという絶望的な結果。最早記念受験の域です。こんなんで合格したら、東進は罵ってやります。
井の頭線は混みます。数分の話ですが、押しつぶされないように。大半が駒場東大前駅で降りるので、降りられないことはないかと思いますが…
会場は11号館A1106 前の方でした。
A1106は椅子が木製で硬い、座面がちょっと小さい、ので、長時間は辛かったです。机はやや傾斜しています。
11号館のトイレは混みます。混むうえ、行列が建物の入口の横にできるので、月曜日は待っているのが辛かった。
晴れた二日目の休憩時間は散歩してました。
ちなみに、受験票には書いてありますが、毎教科終了後30分ほど、電子機器を開けない、退出もできない時間が存在します。参考書は開けますが、その気分でないときはやることがありません。
二日目の英語終わりは小説持っていって読んでました。
僕は科類を文科1類と書きましたが、
受験票は文科一類
机上のシールは文科1類
とあり、おそらくどちらでも問題ないとは思います。特に指示はありませんでした。
合否がまだなので、今度こそ簡潔に感想を。
3/10 追記
不合格。手応えとしてもあまり芳しくなかったので、相応の結果でしょう。最低点は昨年から10点下がりましたが、やはり数学と古文?それでも、10点しか下がらなかったところに受験者レベルの高さ、入試問題のクオリティの高さがうかがえますね。
国語
拘泥が得点できたらちょっと儲けもん?と思いきや、まさかの曖昧を間違えました。何故"目愛"にしてしまったのか。
古文は讃岐典侍日記から。長めのリード文付きです。嫌な予感がします。いや、嫌なやつでした。それに尽きます。
漢文もなんだか。結局何が言いたいのか今ひとつ掴めない文章で、実力不足を痛感しました。
随筆含め、現代文は読みやすかった。例年並みか易化です。
数学
実力不足でした。言うことはありません。
日本史
今回も古代は嵯峨朝。しかしながら、(5)の使い途がいくら考えてもわからない。事実として受け止められはするが、資料以上の事柄が引き出せなかった。実力不足です。
中世は鎌倉文化。駿台夏がまさに鎌倉建築でした。駿台をもう少し信じておけば…
近世は江戸早期の鎖国とポルトガル。「ポルトガル」を回答に入れると語数が足りなくなり、一体どうすればよいのかわからずじまい。
近代は小作農。江戸こそ農民だと思ったんですけどね!こちらも、なんとなく要素は掴めるが、回答字数に入れ込めない。実力不足か…
地理
乳糖耐性やらなにやら、面白そうな問題でしたが、一言。
地形図と日本地誌は????
楽しみにしてました。いや、恒例ではないにせよ。
基礎的知識でしょうけど、CISってロシア含んでたんですね…問題読み飛ばしてて、ロシアはヨーロッパに含まれるのかとかずっと考えてました。
高1の地理の授業をほぼモノにできなかった人間にしてはよく頑張ったと思います。
英語
実力不足。時間が足りないのは過去問演習、模試でいつも感じてましたが。5の記述ひとつ終わりませんでした。
リスニング。想像以上になにもわからん。模試では20超えるのが標準で、行けると思ってました。スピーカーのノイズが乗って、特に男性の声は聴き取れない。A1106が相対的にいいのかどうかは分かりませんが、リスニングは聞き取れなかった。悲観的になることもないが、僕みたいに楽観的すぎるのも良くない。本当に。
東大はやっぱり普通(なにをもって普通と指すかはさておき)でない家庭事情の筆者を出さねば気が済まぬらしい。
点数開示(4/2追記)
総じて実力不足でした。手応えと相違ありません。全体で、合格者最低点から60.5333点落ちでした。話になりません。
まず、国語42。採点基準の最も見えない科目ではありますが、こんな点数を取ったのは三年夏、まるで記述ができなかった頃の駿台実戦以来です(この時期にそれでも十分にまずかったのですが)。やはり古漢でしょうね。ただ、60点分あるはずの現代文がこのままでは30点第ほどしか取れていないことになります。標標準か易化かなどと書きましたが、
英語67。調子の悪いときの英語が出ました。リスニングとれなかったのが痛かったですね。
数学6。ハイ。
日本史27。古代では史料を活用しきれず、近代でもやや史料を回答に入れ込めなかった部分がありました。とはいえ、もう少し点数来ると思ってました。
地理40。まあ、他に比べればよくがんばりました。精々35あたりを推移すると思ってました。
オマケ程度に共テ724。自己採点では721点だったのですが、何故か3点増えました。どこでやってきたのかは分かりません。二次換算すると0.3666....点ですが、例年小数で落ちることもありますから、そこを切り捨てない感覚だけは持っておくとしましょう。
最終的には、箸にも棒にもかからないような状況でした。-20点前後なら来年の挑戦も前向きな選択肢として視野に入れるつもりだったのですが、こうも点差があると、どうしたものかと思案してしまいます。正直に申し上げれば、まだ迷っています。ただ、希望的観測にすぎませんが、60点は覆せない点差ではないと思っています。僕の場合は地理の伸びが少ない分、国数の盛り返しは必須なのですが…
総括して
受験が終わって、そうか終わったのかと。なんだかしみじみしており、現時点でまだひゃっほいとはなっておりません。受験ロスです。そんなものはいらないので早く心を解放してくれ。
見て分かる通り、実力不足に尽きます。高2、ないし高3の春から真面目に勉強していたらもう少し変わったかもしれません。私大も、各科目の選択問題の正答数を鑑みるに、ギリギリ、当落線上でしょう。受かったのだからまあ良いといえばよいのですが、少し間違えれば落ちる可能性もあるわけです。
3年夏から勉強することはオススメしません。なにも過去問を一年間解いてろ!という話ではありません。ただ、3年夏には英単語、教科書の知識をある程度完成させ、あとは演習で形式に慣れながら、間違えた問題から知識を受容してほしいのです。早慶を目指すなら、(特に地歴は)演習問題はMARCHを使うといいと思います。早慶の地歴はあまり誤答から学べるものがありません。「そうなんだ」で終わります。英語は早い段階で早慶に入っていいと思います。
国公立のことはもし、もしも合格するようなことがあれば書きます。
では。長々とお付き合いいただきありがとうございました。