髪の毛のセルフカットにみるバランス感覚 | 八百屋ではたらくアーティストひじき

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絵画・写真・デザイン・表現・生きていて感じること

を綴ります

 

 

 

 

いつの頃からか、床屋に行かなくなった。

自分で思い通りにするほうが性分にあっていた、のもあるが、

なぜ床屋嫌いになったのか理由を考えてみた。

 

  1.  イメージしている通りに仕上がった試しがない
  2.  他人に頭をこねくり回されるのが嫌い
  3.  小さいころ、床屋に行くたびに父親にレシートをもらってこいって言われてレジ打ちをする店員に嫌な顔をされるのが耐え難かった
  4.  特にしてみたい髪型もなかった
  5.  仕上がりはすごく綺麗なのだが、出来立てのマネキンみたいな不自然さを感じた。

 

1に関して言えば、自分の伝え方、そして仕上がりのイメージの希薄さが招いたことだと今ではわかる。

 

そうして、自然と自分でチョキチョキ切るようになった。二十歳になったばかりの頃からかな。

絵やデザインを学び始めた頃でもあり、苦もなくイメージ通りに切れるようになった。

人からも褒められたりして、床屋は自分に必要なしという結論に至る。

 

そして現在、ワラビーズというバンドで人様に見られる仕事にある。

わらびをモチーフとした、カッコいいおもしろい衣装が売りの見た目。

 

 

この衣装での活動なので、格好のインパクトに負けない髪型が必要である。

トップをツンツンと立てて、サイドを後ろに流す。もしくはサイドを、かりあげクン。

この王道を長年(8年くらいか?)守り続けてきたが、流石に飽きた。

 

去年の12月からかりあげクンをやめて、伸びるままに任せてみた

手入れのされていない生け垣のように愉快な感じにぴょんぴょん、くるんくるんして楽しい。

 

しかしだ!

 

もともと猫っ毛の上に、頭頂部のボリュームが乏しい。ふわふわしてるのは良いのだが・・・

早い話、どうにも衣装とのバランスが悪いのだ。

ロッケンローラーは、自分で選ぶのではない。選ばれるのだ。

 

バランス。

 

自分の意志を超えたところに、その天秤は置かれている。

 

 

奥歯を噛み締め、後ろを振り返らずに前に進む!

いや、うしろは鏡で確認してます。

 

ひじき断髪式を執り行ったのである(涙)。

 

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2016年6月

かりあげ君、ひじき石塚

REBORN