『日本国記』 限りなく真実に近いアナザーストーリー 44B 日本人のルーツ その42】 上には300、地球(キ)には600のアヌンナキが ひじかたすいげつ
つづき
「地球」は「キ」。
シュメル語をもとにしたアッカド語で書かれた「エヌマエリシュたかきにいますときに」をはじめとする叙事詩には、上に「300のアヌンナキ」、下に「600のアヌンナキ」がいたという。
「下」は「地球キ」である。「上」は12番目の星「マルドゥク」ではないらしい。
「300のアヌンナキ」、「600のアヌンナキ」とは「神」のことらしいが、わかりやすく考えると、「上」は「上院」、「下」は「下院」のようなものらしい。つまり、「国会」のようなもので、「アヌンナキ」とは「議員」のような意味らしい。「国会」とは「国の会議」である。「アヌンナキ」とは「地球会議」のような意味であった。
「下院」の「地球の会議」と別にあった「上院」の「会議」とは?
「上」とは、マルドゥクではなく、「地球の上」つまり宇宙くうかんであったという。「宇宙船」か「人工衛星」か。たぶん地球上には降りたことのない神々だったので、「宇宙船」のようなものであったらしい。
下院の長は「エンキ」であった。しかし、「エンリル」が地球上に降り立ち、「エンリル」が長となった。
「エンキ」の指揮でエリドゥをつくったネフィリムのグループが50人であったのを「都市エリドゥの50人のアヌンナキ」と呼ぶ。「An nun na ki 天(an)から地球(ki)に行った50人の王子」とも呼ぶ。「50人の偉大な王子」とも呼ぶ。
「天のアヌンナキ」300人は「地球キ」に行っていない。「マルドゥクから地球キに行って地球の上アヌにいるもの」であった。またの呼び名は「イギギ」という。
バビロニアの「創造の叙事詩」には次のような記述がある。
アヌに任命されて、彼の指示を実行するために
彼は見張りとして天に300を配置した
天から見る地球の方向に
そして、地球上に600を住まわせた
すべての指示が出された後
天と地球のアヌンナキに任務を割り当てた
The Earth Chronicles
The 12th Planet
(人類を創生した宇宙人)
ゼカリ・アシッチン(訳:竹内彗)より
ここでいうアヌンナキも「地球会議」の意味であり、その「上院議長」は「エンリル」であり、「下院議長」は「エンキ」であった。エンリルが地球に降り立つと、地球の支配者はエンキからエンリルに移ったという。それによりエンリルとエンキの名が変わった。
エンリルは「地球の支配者」に。エンキは「地球の支配者」から「水の支配者エア」に。それに対してエンリルは、陸地を統制した。「水を支配する」という意味の「エア(水)」は「アブズ」を担当することになったという。それにより「アブズ」は「水」の意味と考えられた。
エンリルは「上の世界」を、エンキは「下の世界」を統制するともいわれ、エンリルは「大気」を、エンキは「エア」になり、「地下にある水」を支配するとも考えられた。
それらにより、シュメル語「アブズ」はアッカド語で「アブス」に、英語では「アビス」に。「アビス」は「地下にある水」である「深海」の意味に。さらには「暗く深い危険な水」の意味になった。
「少年のアビス」という漫画がある。「主人公」とその周りの人間がみんな「暗く深い水に沈んで消える」ようなストーリーである。「アビス」は「あの世」とか「死者の世界」の意味になった。それで、イナンナ(イシュタル)の「ドゥムジ」との恋愛劇-失踪した「ドゥムジ」を探す物語は、「黄泉の世界」への降下の物語と考えられた。
しかし、「アブズ」の本当の意味は「水(エア)」ではなかった。エア(エンキ)が担当したのは「アブズ」。アブズは「原始の深い源」を意味するという。アブズは「ズアブ」でもあった。シュメル語はどんな二音節語も前後を入れ替えても意味が同じであったという。つまり、「ズアブ」もアブズと同じ意味であった。「ズアブ」はやはり「原始の深い源」であった。それはセム語で「貴重な金属」の意味であった。
「アブズ」は「ズアブ」。つまり「貴重な金属Gold」であった。
ここでウバイドにつながる。
つづく
hijikatasuigetu…のmy Pick