『日本国記』 限りなく真実に近いアナザーストーリー 6B  ひじかたすいげつ

 

 つづき

 

 

  アヌンナキは神でも宇宙人でもない。モノの名ではないという。

  

  シュメール人の天地創造神話によると、初め一つに合体していた「天神アン」と「地神キ」が、息子である「大気神エンリル」によって引き離された。「エンリル」は、「キ」とともに世界の諸物の土台を創り、創造主主神となったという。

 

 「天神」は「アン」。

 「地神」は「キ(エンキ)」。

 

 「アン」と「キ」ははじめ合体していたが、子供である「エンリル」ができ、「アン」と「キ」は離れた。

 「地球」を考えればそのとおりである。

 「人間」を考えてもそのとおり。

 

 天地創造のもととなる材料は、「原初の海水」であり、「大蛇ティアマート」であるという。

 「ティアマート」は「マルドゥク」の「母」である。

 「マルドック」の「父」は「キ」か。

 

 「ティアマート」は「原書の海水」であったが、「エンキ」は「水神」であった。

 「エンキ」は「河水」を作った。

 

 「エンキ」は「世界の秩序」を決定したという。

 「シュメール」およびその周辺の「メルッハ」、「ディルムン」、「エラム」、「マルトウ」にそれぞれの運命を定めたという。

 「エンキ」は「ティグリス」であり「ユーフラテス」であった。

 

 

 「エンキ」は「ティグリス」と「ユーフラテス」に「煌めく水」を満たしたという。

 その煌めく水は「エンキ」の射精によって生じたという。

 

 「煌めく水」を満たした両河は「エンビルル」に委ねた。

 鯉などの魚を放ち、葦を生い茂らせ、魚好きの女神「ナンシェ」に委ねたといわれる。

 

 シュメールでは、その「煌めく水」は「葡萄酒のようにおいしい」といわれた。

 

 「スサ」の「印章」には、「両河」の間に「魚」が描かれ、「石灰岩の浮き彫り」に彫られた「エンキ」の「両肩」からは「ティグリス」と「ユーフラテス」が湧き出している。

 

 

 

 その後にできたアッカド語の天地創造神話「エヌマ・エリシュ」の中には、「エンキ」は「水神エア」としてでてくる。

 「水神エア」は「マルドック」の父であった。

 

 母なる「原初の海」である「ティアマート」の二つの右目からティグリスの水源が、二つの左目からユーフラテスの水源がつくられたという。

 「ティアマート」も「マルドゥク」も「四ツ目」であった。

 

 

 

 「エヌマエリシュ」で語られる「原初の真水」は「アプス」という。「太古の海水」は「ティアマート」であり、その混在がメソポタミアの肥沃な土壌を形成した。そして、それが「バビロニア」に豊穣をもたらした。

 

 「バビロニア」の新年祭では毎年「エヌマ・エリシュ」が朗詠されるという。

 「エヌマ・エリシュ」は「聖歌」であり「祝詞」であった。

 

 

  つづく

 

 

 

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 ギリシャ人は「青い海」と言わないという。

 「葡萄酒のような水」という。

 ギリシャ人は「海」を知らなかった。

 「青」も知らなかった。

 

 そのためギリシャ人は「山の民」であったといわれる。

 エーゲ海の元の民はギリシャ人ではなかった。

 「クレタ島の女神」は原住民であった。

 ギリシャ人はどこからきたのか。

 

 
 

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