『日本国記』   限りなく真実に近いアナザーストーリー  1E  エピソード 1 「日本」とは

                            

                                                   ひじかたすいげつ

 

 

 「日本(にっぽん)は二本(にほん)で不二(ふじ)。」

                                       

 日本は「にっぽん」と読むか「にほん」と読むか?

 

 以前にも述べたと思うが日本は「にっぽん」と読む。

 正式には「にっぽん」だが、「にほん」と読むのもかまわない。

 結局どちらでもよいのか?

 いや正式には「NIPPON」。

 アルファベットでは。

 

 国内では「にほん」も使ってよいというとても「日本的」なことになっている。

 一つに限定しないのは「あいまい」にもみえるが、とても日本的。

 日本は「一方を否定しない」とても寛容な社会。

 寛容すぎると思われるくらい「良くない少数派」にも配慮する。

 「日本人の美徳」といってもよいと思うが、他の国の人からは「あいまい」とか「本音がわからない」とか、国 内においても政治的な問題については「玉虫色」という表現がよく使われる。

 

 しかし、私が思うに本当は「にほん」ではないか?

 

 中国語読みである「音読み」には「呉音」や「漢音」以外にもたくさんあるが、「やまとことば」で言えば「ひのもと」。「日出づる本」つまり「日出づる国」である。「日出づる方の国」つまり「日出方ひじかたの国」でもあった。

 

 「日出方ひじかた」は「比治方ひじかた」ともかかれ、「土方ひじかた」とも書かれる。元は「日出づる方」であった。「日の当たる方」のことである。

 

 国内では問題にはならないが、対外的には「NIHON」ではまずいことがあるような。

「NIPPON」なら問題ないという。

 

 話はかわるが、車の「トヨタ」は「TOYOTA」で、「ホンダ」は「HONDA」、マツダは「MAZDA」。

ところが「ニッサン」は「NISSAN」ではない。「DATSUN」である。「NISSAN」に一時統一されてはいたらしいが、再度復活している。このことはよくいわれるようにユダヤ暦の正月を「二サンの月」という。反ユダヤの地域では呼びづらいためのようで、そのためDATSUNにしているらしい。 

 

 ちなみに、ユダヤ暦の紀元は西暦でいえば紀元前3761年10月7日らしい。今から5782年前とかなり新しい。これはずいぶんな新しさで、これより前に日本列島に人はいた。日本人はあの創世記よりも古いことに。

 

 そして、「日本」は「二本」であった。

 冗談のような話ではあるが、日本は元は「二本」であった。

 

 近年明らかになったことのようではあるが、約1億年前ユーラシア大陸の東岸がプレートの移動によりちぎれ、2,500万年前にはユーラシア大陸と離れて日本海のもとができた。

 

 そして、そのときに「ちぎれた部分」は三つに分かれ、一つは本州の伊豆半島以西と四国九州沖縄を含む南西諸島が一つの大きな島になっていて、もう一つは今の日本海に取り残され大陸棚となっている。そしてもう一つは今の本州の東半分ではあったが、関東はなかったし東北も一部しかなかった。ごく小さい島であった。

 

 それで沖縄に海底遺跡がある理由が理解できた。

 沖縄は昔は今のような島ではなく、本州とつながっていたのに、沈んで今のような島になったのであった。

 

 そしてそのときに関東はなく、「西日本」と「東日本」の間の海峡であった。

 そして東日本も今の何分の一かの大きさの細長い島であった。

 

 日本は「二本」であった。

 

 日本は地球上希な、いや唯一の場所。「ふたつとない場所」であった。

 

 ユーラシアプレートと太平洋プレートがぶつかり、厚さが約100kmある太平洋プレートは重く、ユーラシアプレートの下に潜り込み、柔らかいマントルを跳ね上げる。その回転流によりユーラシア大陸の東岸がちぎれた。そして、同時にそこにはフィリピン海プレートが北に動く。それにより、太平洋プレート上に東西にあった火山が北にねじられ、北西に並んだ。それがユーラシア大陸に向けて動く。フィリピン海プレートに押し上げられ、最初は「原始西日本島」ともいうべき島の九州四国部分になるところにぶつかっていった。そのため、九州四国には1500万年前頃の火山の跡がある。1400万年前頃にはそれは紀伊半島部分にぶつかった。それで紀伊半島には巨大カルデラが。その噴火で地球の温度は10度下がったといわれる。そして、最後に「原始西日本島」の東端にぶつかった。それにより「富士山」や丹沢山地や伊豆半島ができた。そしてもうすぐ伊豆大島も半島になるらしい。

 

 その火山たちの衝突によって「西関東」ができた。しかしまだ「東関東」はなかった。その「西関東」の高い山からの火砕流や溶岩や火山灰や土石流により西関東はできたといわれる。そうして「原始東日本島」とくっついた。

 

 最初に説明を省いたが、ユーラシア大陸からちぎれた「二本」の島は中央で折り曲げられ、折り曲げられた部分は実際に折れてしまい、大陸棚として日本海に残ってしまった。

 

 日本は「二本」の島に。

 

 ユーラシア大陸にあったときには南西から東北に続いていた土地が、折り曲げられたことにより「原始東日本島」は南北になり、「原始西日本島」は東西になった。うそのような「日本の回転」であった。

 

 「日本の回転」はあったが、ことわっておくが、「魏志倭人伝」の南が東とは話が違う。1億年から1400万年前の話である。

 

 その後、ユーラシアプレートが太平洋プレートに押され高い山に。陸地は高くなり日本海の海底火山による1000mともいわれる火山灰層が東日本の日本海側になった。その後南西諸島は沈降して島に。

そうして今の日本列島ができた。

 

 「フォッサマグナ」は断層ではなかった。だから太平洋側があいまいに。

 そしてこれからも、ここが噴火の危険地帯。

 紀伊半島や九州のような巨大カルデラができる危険性も。

 

 ソシテソノトキハチカイとも。

 

 「日本」は「二本」で「不二(二つとない)」であった。

 「にっぽん」は「にほん」で「ふじ」であった。

 

 このような成り立ちのおかげで地球上にはほかにない「不二」の場所に日本はある。

それにより、世界で最も「金」が取れ、世界で最も海の幸山の幸があり、四季があり、世界で最も暮らしやすい場所となった。

 

 そして「更新世」の氷河時代においても世界で唯一「人が住める場所」となった。

 そして世界で最も文明が早くできた場所にもなった。

 世界がまだ石器時代に「日本」は「縄文時代」に。

 16,000年前から土器時代に。

 

 そして11,500年前に氷河時代が終わり、「日本人」は世界に拡散。

 9,000年前には文明を各地に創った。

 

 そうしてウバイドができた。

 それは5,500年前から5000年前といわれる。

 

 

 そして「日本」は「日出方ひじかた」ならぬ「日出国ひじくに」でもあった。

 「日本」は「日本ひのもと」であった。

 

 「日本は昔は二本だったが、不二の国であった。」

 

 

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